就職活動の面接は、自分の人生が懸かっているため緊張してしまう人は少なくありません。周囲と比べて緊張の度合いが大きい人や、失敗を繰り返している人は不安になるでしょう。
実際に「自分は病気なのでは?」と感じる人もいます。このような事態を克服し、内定を勝ち取るためにも対策を押さえてください。
そこで今回は、面接で上手く話せないのは病気なのかについて解説します。あわせて面接の緊張を和らげるコツも紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
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面接で話せないのは病気を疑うべき?
面接で思い通りに上手く話せないことはよくあるため、それだけでは病気かどうかは判断できません。しかし、就職活動の期間が長くなり、面接を繰り返しても慣れないときは不安になるでしょう。
実際に就職活動における面接は選考の中でも重要度が高く、合否によって人生が左右されると考えると大きなプレッシャーがかかるため、重圧に耐えきれず上手く話せなくなることがあります。
例えば、緊張によって顔が真っ赤になってしまったり、声や体が震えたりすることにより普段と同じように話せなくなります。
これらの症状が出る「社会・社交不安障害(SAD)」という病気の可能性はありますが、全ての人が当てはまるわけではありません。
ただし、就職活動で内定を獲得する上では、上手く話せないことと向き合い、改善する必要があります。
面接で話せないことが病気だと感じる要因
面接で話せないことが病気だと感じる主な要因は次の通りです。
- 緊張によりパニックになる
- 過去の失敗がトラウマになっている
- マイナスのことばかりを考えてしまう
- 過度に失敗を考えてしまう
- 準備不足が原因で自信がない
- 不採用が続き自信をさらに失う
- 面接の応答を丸暗記している
- 緊張のしすぎであがり症が出る
緊張によりパニックになる
面接の際に緊張してしまう人は少なくありませんが、特に志望度が高い企業の選考の場合や「失敗できない」と強く思う状況では、より一層緊張してしまいます。
このように緊張の度合いが強いときは、話したい内容が飛んでしまったり内容を上手くまとめられなかったりするため、どうすれば良いか分からずパニックに陥りかねません。
一度パニックになると元の状態に戻すために多少の時間がかかり、簡単な質問に対しても回答が難しくなる場合があります。
誰でも緊張することはありますが、面接で全く話せないといった状態が続くのであれば「自分は病気かもしれない」と思うでしょう。
過去の失敗がトラウマになっている
就職活動が本格的に始まると、短期間で何度も面接を受けることになり、場合によっては1日に複数回の選考に臨むケースもあります。
しかし、その中で面接が上手くいかないことがあると、その失敗がトラウマになり面接に対して苦手意識が生まれるケースは珍しくありません。
また、場合によっては「圧迫面接」のように面接官の態度が高圧的に感じられたり、相手と適切に会話ができなかったりすることでも、失敗により気分は沈んでしまうでしょう。
このような失敗をしても、次の面接までの期間が短ければ気持ちの整理がつかず、再度失敗して余計に苦手意識が強まる、といった負の連鎖が生まれてしまうことも多いです。
面接がトラウマになっている人は、過去の失敗を受け入れて克服する必要があります。
マイナスのことばかりを考えてしまう
緊張が原因で面接に失敗してしまうと、「また面接が上手くいかないのでは?」と思いマイナス思考になりやすいです。
このような状態になると、「会話に詰まってしまったら」「回答を間違えたら」「的外れな回答をしてしまったら」と失敗を極度に恐れることで、より緊張感が強くなります。
失敗を恐れすぎるあまり余計に緊張してしまい、上手く話せなくなったり、思考が廻らなくなったりすることもあるでしょう。
このような場合もマイナス思考の連鎖が生まれてしまい、面接に対して恐怖感を覚えトラウマになりやすいです。
過度に失敗を考えてしまう
過度に面接の失敗を考えてしまうことで上手く話せなくなるケースがあります。これは、完璧主義な人に多い傾向があり、「失敗してはいけない」と余計に自分へプレッシャーをかけてしまいます。
面接本番では上手く話せなかったときや多少のミスをしても、挽回できる可能性は十分にあるでしょう。しかし、完璧主義な人ほど一つの失敗で許すことができず、メンタルにダメージを受けてしまいます。
適度の緊張感は集中力を生みますが、過度に失敗を考えると余計に緊張するため注意してください。
準備不足が原因で自信がない
自信がないことが原因で面接で上手く話せないケースは多いです。これは、面接に対する準備不足が原因でケースが多く、十分に備えることで自信を付けられます。
準備不足の状態では、面接官の質問内容が気になることで余計に緊張してしまい、しっかりと受け答えができるのか不安になるでしょう。
面接で想定される質問の回答を準備したり、模擬面接を実施して練習したりすると、ある程度本番の面接に備えられるため安心感が生まれます。
このように面接の練習を繰り返すことにより、自分を上手に表現できるようになり失敗する可能性を減らせます。
不採用が続き自信をさらに失う
面接で上手く話せないことが原因で不採用が続くと、さらに自信を失ってしまいます。新卒の就職活動の場合、一社だけでなく複数社の選考に臨むケースが一般的です。
就職みらい研究所の「就職白書2022」によると、2022年卒の学生でエントリーシートなどの書類を提出した企業数の平均は17.33社であり、内定を獲得した数の平均は2.46社です。
この平均値だけで考えると、2社に合格して15社の選考に落ちていることになるため、不採用が続いても不思議ではありません。
しかし、不採用が続くことにより就職活動自体の自信がなくなります。自信がない状態は面接官に見抜かれるため、不採用になる可能性はさらに高まるでしょう。
このような場合でも、先程のデータなどを参考にし、気持ちを切り替えて選考に臨むことが必要です。
面接の応答を丸暗記している
面接には準備を整えた状態で臨む必要がありますが、質問に対する回答を丸暗記している人は失敗しやすいため注意が必要です。
回答を丸暗記した状態だと会話が棒読みになってしまい違和感があるため、ぎこちなさが面接官に伝わってしまいかねません。
また、面接の応答を丸暗記している状態では、記憶した内容以外の質問をされたときに対応できず、緊張から覚えた言葉を忘れてしまうこともあるでしょう。
丸暗記して臨んだ過去の面接で失敗してしまえば、それがトラウマとなり以降の選考で余計に緊張する要因となるため注意してください。
緊張のしすぎであがり症が出る
面接で緊張の度合いが大きいと「あがり症」が出てしまい、上手くいかなくなることがあります。この状態では、面接中にもかかわらず震えが出たり、冷や汗をかいたりします。
そのことが面接官に伝わると「マイナスな印象を与えるのでは」と思い、余計に緊張が強まってしまうでしょう。緊張しないことに意識を向けると集中して面接に臨めません。
その後、上手く受け答えができないことで評価が下がり、不採用になる可能性が高まります。
面接で話せない人の特徴
面接で話せない人の主な特徴は次の通りです。
あがり症である
あがり症で人よりも緊張しやすい人は、面接で十分なパフォーマンスを発揮できない可能性があります。
また、あがり症の人は人前で話した際に失敗した経験を持つ人が多いです。他にも、人見知りである人や、周囲の視線や評価が気になる人もあがり症に含まれます。
そもそもあがり症とは
そもそもあがり症とは人前に出ることを極端に恐れたり、体調不良でなくとも動悸が激しかったりなど、過度に緊張してしまう症状・気質です。
あがり症はこのような気質の総称であり、中には社会・社交不安障害(SAD)や赤面恐怖症、対人恐怖症などの病気が該当するケースも少なくありません。あがり症の主な症状は次の通りです。
- 人前で話すと極度に緊張する
- 人前で話すと声・体が震えてしまう
- 電話で話すのが怖い
- 目上の人の前だとしっかり話せない
- 集まりやグループに加わることが億劫
あがり症になりやすい人の特徴
あがり症になりやすい人の主な特徴は次の通りです。
- 真面目である
- 完璧主義である
- 心配性である
- 恥ずかしがり屋である
- マイナス思考である
- 生活習慣が乱れている
- 栄養が偏っている
あがり症は性格・メンタル面の影響を大きく受け、完璧主義や心配性の人に多い傾向にあります。
また、性格面以外にも生活習慣が乱れていたり、栄養不足であったりすると自律神経が乱れやすく、交感神経が優位になることで緊張状態が続きやすくなります。
他にも、普段からストレスを感じている人もあがり症になりやすいでしょう。
人と話すことが苦手
面接で話せない人は、そもそも人と話すことが苦手である場合が多いです。人見知りであり人付き合い・コミュニケーションが不得意である人は、面接で緊張しやすい傾向にあります。
この特徴の人は人とのやり取りにコンプレックスを感じているため、面接にも苦手意識を持っています。
また、自分の考えを上手くまとめられず伝えられた経験が少ないことから、自信がなく重要な選考の場面で緊張しやすいです。
心配性である
心配性である人は自己評価が低く、過去の失敗やトラウマを引きずってしまいやすいです。特に過度な心配性の人は、入念に準備したとしても不安を払拭できず、面接の緊張を克服できません。
また、面接での失敗を恐れる余りエントリー数が少なくなる傾向にあります。つまり、就職活動の後半に差し掛かると持ち駒が少なくなってしまいかねません。場合によっては内定を獲得できずに就職活動が終わってしまうでしょう。
このような事態を防ぐためにも、自分の性格・気質と向き合い対策を講じて面接に臨む必要があります。
面接で上手く話せるようになるポイント
面接で上手く話せるようになる主なポイントは次の通りです。
最初に結論から話す
面接で上手く話せない人は、話す順序を変えるだけでも内容が明瞭になり、相手に伝わりやすくなります。有名な方法に「PREP法」があるため、ぜひ参考にしてみてください。
- 結論(Point)
- 理由(Reason)
- 具体例(Example)
- 結論(Point)
上記の通り、まず結論から始めそこに至った理由を話し、具体例を出すことにより相手は内容をイメージしやすくなります。
面接では「学生が何を話しているか分からなかった」というケースが多いため、このPREP法を意識するだけで大きな効果が見込めるでしょう。
要点をまとめる
面接に臨む際は、想定される質問に対して回答を準備する必要がありますが、丸暗記では印象が悪くなりかねません。
そのため、質問の回答を用意する際は重要な要点をまとめましょう。志望動機や自己PRでは具体的なエピソードを盛り込むと良いですが、話しが長くなり分かりにくくなることも多いです。
結果として何を伝えたいのかが分からなくなるため、要点を端的に伝えることも効果的です。
回答内容を丸暗記しない
完璧主義な人ほど、面接の回答内容を丸暗記して面接に臨む傾向があります。しかし、先程の説明の通り、丸暗記すると面接官に与える印象が悪くなり、想定外の質問をされたときに対応できません。
また、覚えた内容に少しでも抜け・漏れがあると「失敗した」と感じ、緊張が悪化したり気分が沈んだりします。先程と同様に質問の回答の要点を押さえ、極力自分の言葉で伝えましょう。
早口にならないように注意する
緊張すると早口になりやすく、相手へ思っていることが伝わらないケースは少なくありません。早口になると呼吸が浅くなることで息が続かなくなり余計に緊張が増してしまいます。
自分の緊張を落ち着かせる意味でも、意識的にゆっくり分かりやすく話すことを心掛けましょう。
失敗を極度に恐れない
面接で上手く話せない人の中には「少しの失敗も許されない」と考えている人がいます。このように考えることで、余計に力が入り緊張しやすくなるでしょう。
そのため、失敗を極度に恐れないようにし、気楽な気持ちで臨む方が良いです。面接官も学生が面接で緊張することは分かっているため、大きな減点対象にはなりません。
また、面接は人と人とのやり取りであることを意識し、回答する内容よりも「相手と会話をする」点に注力してください。
面接の緊張を和らげるすぐにできる対処法
ここからは、面接の緊張を和らげるうえで、すぐにでもできる対処法を紹介します。
深呼吸する
面接中でも自分が緊張状態にあると感じた場合は深呼吸をしてみましょう。体を使って大袈裟にするのではなく、表情が崩れないように深く息を吸い吐きます。
面接会場に入る前や着席する前、面接官が話しているときなどであれば、深呼吸が可能です。呼吸を整えることにより、心身がリラックスするため緊張が和らぎます。
また、応答が早口になっている自覚がある場合も、意識的に深く呼吸してください。
座る際に姿勢を正す
面接中の姿勢が悪いと、体内に十分な空気が入りにくくなります。そこで、面接では正しい姿勢を意識することにより、相手に良い印象を与えるだけでなく、呼吸が楽になります。
着席する際は胸を張って背筋を伸ばし、背もたれに寄りかからず浅く座りましょう。最後にあごを引くことで整った姿勢になります。
話すことを整理しながら話す
面接で上手く話せない人や緊張してしまう人は、話しがまとまっておらず分かりにくいことが原因で不採用になるケースが多いです。
そのため、質問に対し自分の考えを整理しながら話してみてください。このとき、早口になっていると伝えたい内容がまとまらないため、相手にとって分かりやすいようにゆっくり話すことも重要です。
少し間を取るようにすると、考えがまとまって話しやすくなるでしょう。
事前に面接で話すことに慣れておく
面接では特有の言葉遣いが求められているため、「失礼なことを言ってはならない」「不適切な言葉遣いをしてはならない」とプレッシャーがかかる人もいます。
このような場合は、事前に模擬面接を何度も実施し、話し方に慣れると良いでしょう。また、志望動機や自己PRなどは面接当日の移動時間でも復習できます。事前に話す内容に慣れておけば、過度に緊張することはなくなるでしょう。
面接で上手く話せない場合のよくある質問
選考でボロボロだったのにもかかわらず受かったのはなぜですか?
面接がボロボロの状態でも、企業・面接官によっては合格になることがあります。面接で言葉が詰まったりしても、真剣さが伝わったり求めている回答ができていることで合格するケースはあります。
他にも、書類選考の評価が非常に高い場合や、企業の求める人物像と合致していると面接の結果が芳しくなくとも合格する可能性は十分に考えられます。
健康状態を聞かれるのはなぜですか?
企業としては採用した人材に長く活躍してもらいたいと考えているため、内定を出す就活生の健康状態を確認したいと考えます。
また、コミュニケーションに問題があるものの、その他の評価が高く優秀であると総合的に判断している場合も、何か病気があるのかと気になるため健康状態を聞かれることがあります。
上手くなるコツはありますか?
面接が上手くなるコツは、さまざまな企業の選考を受けたり模擬面接をしたりなど練習を繰り返すことです。
十分に練習した状態であれば、普段は緊張してパフォーマンスを発揮できない場合でも円滑に応答できるようになります。
面接の練習をする際は、自分を録画してチェックすると良いでしょう。このとき、応答の内容だけでなく姿勢や話し方も意識して確認することが重要です。
まとめ
この記事では、面接で上手く話せないのは病気なのかについて解説しました。場合によっては社会・社交不安障害(SAD)や赤面恐怖症、対人恐怖症といった病気の可能性がありますが、全ての人が該当するわけではありません。
また、真面目である人や完璧主義である人は失敗を恐れるあまり過度に緊張してしまい、上手くいかないことが多いです。緊張を和らげるポイントや上手く話すコツを押さえ、面接に臨んでみてください。
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