葬儀屋で働くことを考えている人にとって、ネット上で目にする「やめとけ」というワードは気になるところです。なぜそのように言われているのか、就職・転職を行動に移す前に確認しておきましょう。
そこで今回は、葬儀屋はやめとけと言われる理由について解説します。また、葬儀屋で働くことが向いていない・向いている人の特徴、やりがいを感じられる部分などにも触れていくため、参考にしてみてください。
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葬儀屋はやめとけと言われる理由
葬儀屋はやめとけと言われる理由について、主に下記の要素が考えられます。従事したいと考えている人は、ぜひ事前に情報を収集しておきましょう。
- メンタル面の負担が大きい
- 意外にも重労働が多い
- 労働時間が不規則
- プライベートの確保が難しい
- 覚えなければいけない業務が多い
- 世間からの印象が良いとは言えない
- 将来性が見込めない
メンタル面の負担が大きい
葬儀屋で働くということは、ご遺体を目にする機会が多くなります。やめとけと言われる理由の一つに、ご遺体に慣れるまでは精神的負担が大きいというものがあるのです。
新入社員のうちは慣れていないためメンタル面への負荷が大きく、出社自体が億劫になる可能性が懸念されます。なお、ご遺体がすべて綺麗な状態とは限りません。
なかには交通事故により激しいダメージを負っているケースもあるため、トラウマを抱えてしまうことも十分あり得るでしょう。
意外にも重労働が多い
葬儀屋は肉体労働が多い点も、やめとけと言われる所以です。主な重労働となる作業として、下記が挙げられます。
- ご遺体の搬送
- 祭壇を組み立てる
ご遺体を搬送する作業は、それなりに力が必要です。そのため、運ぶ込まれるご遺体を指定の場所へと移動させる作業は、結構な重労働となりかねません。
また、葬儀会場にて祭壇を組み立てる際も、重いものを運ぶ機会が多いため肉体的疲労は溜まりやすいでしょう。
労働時間が不規則
葬儀屋で働くにあたって、労働時間が不規則となる点はやめとけと言われる理由です。基本的に葬儀屋は24時間稼働となるため、従業員は昼勤務と夜勤があります。
つまり、不規則な労働によりワークライフバランスを整えにくいのです。常に同じような時間帯の勤務をしなければ、体のリズムを整えにくいため体調不良に繋がる恐れがあります。
夜勤が多い仕事に就いた場合、生活習慣の乱れとして交感神経と副交感神経のバランスが破綻しやすいです。それが原因で、自律神経失調症となる可能性はゼロではありません。
出典:西春内科・在宅クリニック-自律神経失調症とは?原因や症状、治療方法などについて解説
プライベートの確保が難しい
葬儀屋は24時間体制となることから、いつ急に出勤を命じられるかがわかりません。シフト制で動いているため休みはあるものの、施設自体は稼働しているため呼び出される可能性はゼロではないのです。
人員が足りないといったケースも十分に考えられるため、いつ電話が鳴るかはわからないといったとこです。故に、プライベートの確保が難しくなります。
覚えなければいけない業務が多い
葬儀屋で働くうえで、覚えなければいけない業務は数多くあります。葬儀一つにしても、仏教や新道といった宗教上のしきたりがあるため、それに基づき進行しなければいけません。
なお、仏教の場合は浄土宗や浄土真宗、さらには真言宗などの宗派がいくつかあり、それぞれしきたりは異なります。
ご遺体を弔う際に、遺族には当然気を遣わなければいけないため、進行方法を間違う訳にはいきません。ご遺体との最期の別れを、しっかりと全うできるかは葬儀屋にかかっているとも言えます。
仮にしきたりに誤りがあった場合は、葬儀屋の評判を落とすことは濃厚です。つまりは、以降の営業問題にかかわってきます。
世間からの印象が良いとは言えない
葬儀屋に対して良いイメージを抱いている人は少ないかもしれないという点も、やめとけと言われる理由の一つです。
遺族の想いを汲み、故人をきちんと送り出すことが葬儀屋の役割になりますが、世間からは「人の死を商売にしている」と認識されている傾向にあります。
葬儀屋がいなければ故人を送り出せないという現実があることはもちろんですが、悪い印象が先行してしまっているのです。
将来性が見込めない
昔と違い、今では葬儀のあり方が大きく変わってきています。厳しいしきたりがある中にも、故人を思い浮かべたオリジナリティのある葬儀にするケースも珍しくありません。
また、最近では低額で執り行うことが可能なお葬式プランも登場しており、各企業で競争が激化している現状があるのです。
そんな中で、高齢化という問題を抱えている日本において、葬儀屋の存在価値は大きいと言えます。
つまり、この先も葬儀屋の出番となる時代はそれなりに続くと考えられるため、将来性がないとは言えない業界となります。
当てはまる場合はやめとけ!葬儀屋に向いていない人の特徴
葬儀屋に向いていない人の特徴として、主に下記が挙げられます。
- 感情移入しやすい人
- コミュニケーション能力が低い人
- 体力に自信がない人
- ワークライフバランスを意識したい人
感情移入しやすい人
葬儀屋には故人を送り出すため、多くの人が訪れます。当然、葬儀を執り行う中で悲しみに暮れる遺族に遭遇することもあるでしょう。
そのため、感情移入をしやすい人にとっては精神的な負担が大きいと言えます、もちろん、遺族の悲しみに寄り添うことは葬儀屋で働くうえで大切です。
しかし、良き塩梅で仕事と割り切らなければ、メンタル面が持たなくなる可能性があります。
コミュニケーション能力が低い人
葬儀屋は遺族の希望をきちんと聞き把握したうえで、スムーズに葬儀を進めるための段取りをしなければいけません。
そのため、コミュニケーション能力が求められる職種と言えます。要望を聞くだけでなく、理解をして気持ちよく故人を送り出すサポートをしなければいけないのです。
また、葬儀が終わってからも仏壇や喪中はがきなどの相談に乗るケースも考えられるため、アフターフォローにおけるやり取りもしっかりと進める必要があります。
体力に自信がない人
葬儀屋は楽な仕事ではなく、体力に自信がなければ務まらない可能性があります。まず、勤務形態については24時間体制となることから昼夜を問いません。
夜勤続きとなる可能性も十分にあり得るため、体力はもちろん疲労に耐える精神力も求められます。葬儀の数によって負担が変わってくるため、立て続けに入るとそれだけ体力的・精神的にきつくなるでしょう。
激務となる職種であるため、タフでなければ勤続し続けることは困難になりかねません。
ワークライフバランスを意識したい人
葬儀屋は24時間体制で稼働していることから、夜勤も入ってきます。また、人がいつ亡くなるかは予想が難しいため、いつ依頼が入ってくるかはわかりません。
そのため、急に仕事となり得ることからワークライフバランスを整えづらい職種となります。仕事とプライベートを完全に切り離したライフスタイルを希望する人には向いていないでしょう。
やめとけと言われる葬儀屋に向いている人の特徴
葬儀屋で働くことが向いている人の特徴として、主に下記が挙げられます。
- 誠実に仕事と向き合える人
- 相手への思いやりをしっかりと持てる人
- メンタルが強い人
- 体力に自信がある人
- 常に冷静にいれる人
誠実に仕事と向き合える人
仕事に対し誠実に向き合えるという姿勢を持っていることは、葬儀屋で働くにあたって極めて重要です。
すべての仕事に言えることではありますが、葬儀屋は人が亡くなったことにかかわるため特に誠実さが求められます。
遺族のメンタル面をケアするために相談に乗ったり、弔問客への対応も葬儀屋として大事な業務です。仕事をテキパキこなすだけでなく、人の心情に寄り添える心遣いは欠かせません。
相手への思いやりをしっかりと持てる人
遺族は大切な人を失っているため、悲しみに暮れています。その気持ちに対し共感し、思いやりを持てることは葬儀屋として欠かせない要素です。
ただし、あまりに共感をし過ぎてしまうと葬儀屋として仕事にならず、葬儀自体をスムーズに進行できないことになりかねません。
また、共感が強いと遺族から重たく感じられる可能性があるため、適度な思いやりを持つことを意識してみてください。
メンタルが強い人
葬儀屋で働くにあたって、メンタル面がいかにタフであるかは極めて重要です。まず、悲しみに暮れる遺族への対応をしつつ滞りなく葬儀を進めるには、メンタルが強くなければ難しいでしょう。
遺族は心に大きなダメージを負っているため、普段通りに過ごすことはほぼできません。その中でサポートをしつつ葬儀を進めるには、葬儀屋によるケアは欠かせないのです。
体力に自信がある人
葬儀屋としての業務は、遺族のサポートだけでなく弔問客への対応や祭壇を組み立てる等があるため、精神面に加えて体力に自信がある人が向いています。
葬儀屋は24時間体制で稼働しているため、労働時間は昼夜問わずとなっています。つまり、まず時間が不規則な事に対し問題なくついていけるタフさが必要です。
また、葬儀中は意外にも体を動かすことが多く、会場の設営に関しては結構な重労働になりかねません。そして、遺体の搬送をする際も力が必要になってくるでしょう。
常に冷静にいれる人
葬儀屋での勤務に冷静さは欠かせません。スムーズに葬儀を進行するにあたって、何時でも冷静さを欠かずにいると急なトラブル等へ迅速に対応できることに繋がります。
また、当初の想定よりも弔問客が多くなると、それなりに対応は大変です。その際に、慌てて対応し失礼な行為に及ぶと、遺族へのクレームに発展する恐れもゼロではありません。
起こり得る様々なトラブルへの対応も含め、常に冷静でいることが故人をきちんと送り出せることに繋がります。
葬儀屋で働くうえで感じられるやりがいとは
仕事をするうえで、やりがいを感じられることは継続して働くために極めて重要です。葬儀屋で働くうえで感じられるやりがいとして、主に下記が挙げられます。
- 遺族に感謝される
- 滞りなく葬儀を終えれたとき
遺族に感謝される
葬儀屋として働く中で「遺族に感謝をされる」ということは、一番のやりがいといっても過言ではありません。
遺族の悲しみやこれからに向けた希望など、親身に寄り添ってサポートをすることで感謝をされます。人の役に立てているという自分が起こした行動は、葬儀屋になって良かったと感じる瞬間です。
また、遺族の力になれる点もやりがいを感じられる部分と言えます。葬儀を滞りなく進めることは、遺族だけでは到底成し得られず、つまりは遺族にとって葬儀屋は非常に重要であり心強い存在です。
故に、誰かの役に立ちたいという想いは遺族へと伝わり、深く感謝されることに繋がります。その時にかけてくれる言葉は、これから葬儀屋として働き続ける力になる可能性があるのです。
滞りなく葬儀を終えれたとき
ご遺体を迎えに行き搬送をしてから、葬儀における全ての工程が完了するまでには数日を要します。
その間、何かしらのトラブルや予定にはなかった急な対応など、思いもよらぬ出来事に遭遇する可能性はゼロではありません。
それらを乗り越えて、無事に葬儀を終了できた時は達成感に満ち溢れることから、やりがいを感じられる瞬間といっても過言でなないです。
遺族や弔問客への対応をはじめ、葬儀中はメンタル面への負担が大きいでしょう。また、気を張りながらの勤務は体力を奪うことにも繋がります。
滞りなく葬儀を終えて故人を遺族の希望通り送り出せた時は、肩の荷が下りると共にこれから仕事を全うし続けるための力となります。
ブラック葬儀屋とは?
葬儀屋は高齢化が進む日本において、今後も必要とされる職業です。故に、将来性のある仕事といっても過言ではありません。しかし、ネット上には「ブラック葬儀屋」という気になるワードが登場しています。
まず、ブラック葬儀屋とはいわゆるブラック企業と同じ意味合いで、劣悪な労働環境下で働き、それにもかかわらず給料も安いという職場を指します。
前提として人はいつ亡くなるかわからないため、急に葬儀の依頼が入ることは仕方ありません。そのため、急な出勤等が発生した場合でも致し方ないと言えます。
また、スムーズに葬儀を進めるための準備に追われる、遺族や弔問客への対応など、様々な方面へ気を遣いながら働かなければいけない点も含め、メンタル・体力の両方を消耗するでしょう。
かつ、24時間稼働という点からも体への負担が懸念され、激務と認識されていることもブラック葬儀屋といわれる所以です。
ブラック葬儀屋が誕生している原因
なぜブラック葬儀屋というワードが世に出だしているのか、その理由として主に下記が挙げられます。
- 利益が減少したから
- 葬儀屋へのイメージが昔と変わったから
- 葬儀のスタイルが変わったから
最近ではテレビCMでも放送されている通り、なるべく予算を抑えて実施する葬儀が増加傾向にあります。葬儀会社による価格競争は激化し、いかに安く葬儀ができるかが重要になっているのです。
価格競争の行く果ては企業として利益が減る、つまりは従業員の給与に悪影響を与えるという可能性は否めません。仕事量に対し給与は低いと、ブラックと言われても仕方ないのです。
また、映画の影響もあってか葬儀屋で働くことに対して昔ほど嫌悪感を抱く人は減少傾向にあります。そのため、労働者としての希少価値が減ったため、給与も下がりつつあるのです。
そして、ここ数年で葬儀の方法が変わり、お葬式をせず火葬のみをする直葬が少なくありません。
そのため、従業員に葬儀に対するスキルを求めないことから、従業員の質が低下し結果として給与もダウンしているのです。
葬儀屋はやめとけに関するよくある質問
年収は?
厚生労働省によると、葬儀屋に勤務する人は年収は381.9万円※1と発表されています。日本の平均年収が461万円※2となることから、決して良いとは言えないでしょう。
※2:国税庁-平均給与
求人はある?
転職サイトや転職エージェント等に、葬儀屋の求人はいくつか掲載されています。
業者により労働環境は異なる可能性があるため、求人票の情報だけでなく人事担当等から聞き出せたリアルな声を参考にできる、転職エージェントの活用がおすすめです。
まとめ
この記事では、葬儀屋はやめとけと言われる理由や働くことが向いていない・向いている人の特徴、そしてやりがいを感じられる部分などについて解説しました。
死と向き合う仕事であることから、やはりメンタル面がきついことはやめとけと言われる理由です。また、遺体を運んだり祭壇を組み立てたりと、重労働となる点にも注意しなければいけません。
葬儀という場面に向き合うことから、感情移入をしやすい人は向いていないでしょう。メンタルが強く体力がある、かつ相手への思いやりを持てる人には向いています。
滞りなく遺族の希望通りに葬儀を終わられたとき、深く感謝されることはやりがいに繋がる部分です。
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