インサイドセールスはメールや電話など遠隔による手段で営業をするスタイルとなるため、今の時代にマッチしていると言えます。そのため、営業を希望する中で目指す人は少なくないでしょう。
しかし、一部ネット上では「インサイドセールスはやめとけ」という意見が挙がっています。では、なぜ時代に沿ったスタイルにもかかわらず、そのようなネガティブな意見が出るのでしょうか。
そこで今回は、インサイドセールスはやめとけと言われる理由について解説します。
そして、インサイドセールスに向いている人や向いていない人の特徴、さらには魅力・やりがいなども紹介するためぜひ参考にしてみてください。
インサイドセールスはやめとけと言われる理由
今の時代に沿った形での営業スタイルといっても過言ではないにもかかわらず、インサイドセールスはやめとけという声が一定数から挙がっています。
そのように言われる理由として主に下記が挙げられるため、ぜひチェックしておいてください。
- 営業の中で立場が弱い傾向にあるから
- ノウハウが確立されていないから
- 見込み客とコミュニケーションを取ることが難しいから
- 初回接触を繰り返すから
- 達成感を得にくいから
営業の中で立場が弱い傾向にあるから
インサイドセールスは営業の中でも立場が弱い点から、やめとけという声が挙がっています。例えば、商談をうまく進められず見込み客を逃した場合は、マーケティング部門から責められかねません。
さらに、フィールドセールスとの連携を取るにあたって顧客をパスした場合、そもそも購入意欲のない人を回してきたとクレームチックなことを言われる可能性があります。
ノウハウが確立されていないから
インサイドセールスはフィールドセールスに比べて歴史が浅いため、まだノウハウが確立されていないことからやめとけという声が挙がります。
成果をあげるために何が必要か、どういった準備をすることで結果に結びつくかなどは、試行錯誤している段階といっても過言ではありません。
インサイドセールスがきちんと利益に繋がる動きを見せていなければ、会社として機能しなくなる恐れもゼロではないのです。そういった点から、プレッシャーに苛まれる点も気になるところと言えます。
見込み客とコミュニケーションを取ることが難しいから
インサイドセールスの役割は、見込みの低い顧客をいかに成約へと導けるかになります。
見込み客はフィールドセールスにパスをすることから、確度の高い顧客とコミュニケーションを取りづらいため「やめとけ」と言われる傾向にあるのです。
初回接触を繰り返すから
インサイドセールスは見込みの低い顧客に接触をすることが少なくありません。見込みの低い人へ適宜電話をしたりメールでやり取りをしたりなど、初回接触を繰り返すことが辛い部分となります。
故に、必然的に苦労を強いられる役割を担っているため、やめとけと言われる傾向にあるのです。
また、見込みが低いということは、顧客は商品やサービスに対する興味が薄いと言えます。そういった相手に対し案内をしても、冷たくあしらわれることは少なくないでしょう。
初回接触ならではのコミュニケーションを取る難しさを痛感する点も、やめとけという理由に繋がる要素と言えます。
達成感を得にくいから
見込み客をフィールドセールスにパスするという役割となるため、契約成立による達成感を得にくい点もインサイドセールスはやめとけと言われる理由です。
営業活動をするうえで、契約を獲得できた瞬間があるからこそ、今までの苦労が報われるといっても過言ではありません。いわば、営業の楽しい部分を欠いているとも表現できます。
やめとけと言われるインサイドセールスの魅力・やりがい
インサイドセールスはやめとけと言われるものの、主に下記の魅力・やりがいがあります。従事したいと考えている人は、ぜひチェックしておきましょう。
- 営業職としての成長が期待できる
- キャリアの幅が広がる
- 見込み客と関係性を築ける
営業職としての成長が期待できる
見込みの低い顧客を対象にやり取りをして、良き確度となったところでフィールドセールスにパスをするという経験は、営業職としての成長が期待できます。
フィールドセールスにパスできる顧客が少ない場合は、何が原因となっているのか、初回接触から良い印象を抱いてもらうにはどうすべきかなど、細かなPDCAを回す必要があるのです。
常に改善を図る行動を起こしていることで、ビジネスマンとして成長できる機会は自然と訪れると言えます。
キャリアの幅が広がる
インサイドセールスを経験することで、フィールドセールス・マーケティング・カスタマーサクセスといった職種において優遇される可能性があります。
顧客とのコミュニケーションを取ることが得意であれば、その能力はフィールドセールスで活きてくるでしょう。また、初回接触が得意となればマーケティング部門での活躍が期待できます。
キャリアの幅を広げられる経験を積める点は、インサイドセールスとして働く魅力と言える部分です。
見込み客と関係性を築ける
初回接触となる顧客とゼロから関係性を築き上げることは、インサイドセールスとして働くなかでやりがいと言われる部分です。確度の低い人を振り向かせることは、面白さを感じられます。
フィールドセールスのように、接触した時点で既に顧客が商品・サービスについてある程度の理解があるのとは違い、まずは信頼されるところから始めなければいけません。
そういった点から、営業職の中でも顧客との関係性が深いという面にやりがいを感じられます。
インサイドセールスはやめとけと言える向いていない人の特徴
インサイドセールスはやめとけと言える、向いていない人の特徴として主に下記が挙げられます。
- 受け身な人
- コミュニケーション能力が乏しい人
- メンタル面が弱い人
- デスクワークが苦手な人
受け身な人
見込みのある顧客をフィールドセールスにパスするという役割を果たすためには、自発的な行動が求められます。つまり、受け身な人はインサイドセールスに向いていません。
どういった人が確度の高い顧客となり得るか、情報収集に努め分析をする必要があります。そのうえで、自分自身でリサーチをすることはもちろん、各部門の社員と情報交換をすることも有効です。
フィールドセールスはどういった提案をしているかを知ることで、スキルアップに繋がる可能性があります。また、成約に繋がった顧客の特徴を聞くことも、情報源として大事です。
コミュニケーション能力が乏しい人
インサイドセールスは初回接触となる顧客に対して営業活動を実施し、興味を持ってもらいフィールドセールスにパスをするため、コミュニケーション能力が乏しいと提案ができないと言えます。
また、信頼関係を築くことも困難と考えられるため、つまりはコミュニケーション能力がなければ見込み客を作れないといっても過言ではありません。
メンタル面が弱い人
初回接触となる顧客とやり取りをするにあたって、厳しい意見を浴びることは十分考えられます。時には罵声を浴びせられることもあるでしょう。
そういった点から、インサイドセールスとして活躍するうえでメンタル面が弱い人はあまり向いていないと言えます。
デスクワークが苦手な人
インサイドセールスは電話やメールなどで顧客に対してアクションを起こします。そのため、デスクワークが基本となることから苦手意識を持っている人は向いていません。
外回りの方が好きな人にとって、デスクワークで一日中屋内にいることは苦痛となり得ます。アクティブに動き回りながら営業活動をしたい人は、フィールドセールス向きと言えるでしょう。
やめとけと言われるインサイドセールスに向いている人の特徴
一方で、やめとけと言われるインサイドセールスに向いている人の特徴としては主に下記が挙げられます。
- コミュニケーション能力が高い人
- 数値など根拠を持って提案ができる人
- 前向きに取り組める人
- 事務作業が得意な人
コミュニケーション能力が高い人
インサイドセールスは電話やメールで顧客とやり取りをするため、対面とは違い表情や実際に会った際の印象などで信頼関係を築くことはできません。
そのため、対面とは異なるコミュニケーション能力が求められます。例えば、電話であれば表情が見えないため、声のトーン一つで相手は抱く印象は大きく変わってくるでしょう。
また、メールの場合は文字上のやり取りとなるため、いかに印象良く物事を伝えられるかが重要です。フィールドセールスとは違うとはいえ、コミュニケーション能力の高さは必須と言えます。
信頼関係を築くうえで相手に寄り添った進め方も求められるため、コミュニケーションの一環となるヒアリング力の高さも必要となるでしょう。
数値など根拠を持って提案ができる人
初回接触のときは商品やサービスに対し、全く興味がない人へ提案をしなければいけません。つまり、ただ想いを伝えるだけでは顧客に響く提案はできないでしょう。
そこで重要なことが、根拠を持った提案をすることです。要は、具体的な数値や過去の実例といった情報をもとに提案する必要があります。
資料作成のために情報収集をする、そして顧客にわかりやすい、かつ魅力が伝わる内容にするといったスキルがある人はインサイドセールスに向いています。
前向きに取り組める人
インサイドセールスは営業スタイルとして歴史が浅く、まだまだノウハウが確立されていません。それが故に、一定数から「やめとけ」と言われる職種となっています。
つまり、成功を掴み取るためには自ら情報収集をして分析をする、かつ学習に取り組みスキルアップを図るなど前向きに取り組める人が向いているといえるでしょう。
事務作業が得意な人
インサイドセールスの業務には営業活動の履歴を入力する、顧客の情報を整理するなど事務的な作業が少なくありません。そのため、パソコン操作が得意で事務作業経験が豊富な人に向いています。
データは営業活動をするにあたって、顧客に対して根拠を示せる重要な要素です。それらをきちんと整理し伝えるためには、事務的な業務に対する能力が求められます。
インサイドセールスへの転職におすすめの転職エージェント3選
インサイドセールスへ転職をするにあたって、成功へ導くための豊富な知識や経験を持つ転職エージェントの活用をおすすめします。
ここでは、おすすめの転職エージェント3選をピックアップし特徴を紹介するため、自分に合ったサービスを見つけるため参考にしてみてください。
- リクルートエージェント
- マイナビAGENT
- Green
業界最大手の一つに挙げられ豊富な求人数と手厚い支援が魅力の「リクルートエージェント」
- 公開・非公開求人の数は業界最大級
- 実績豊富なキャリアアドバイザーが内定まで全面的にバックアップ
- 転職成功ガイドを活かし内定獲得を目指せる
リクルートエージェントは業界でも最大手の一角を担う転職エージェントで、株式会社リクルートが運営しています。
その魅力の一つに圧倒的な求人数が挙げられ、リクルートエージェントならではというものも少なくないのです。公開・非公開求人の数は他社サービスを圧倒しています。
そして、転職支援実績が豊富なキャリアアドバイザーが在籍し、応募書類の添削や面接対策などのサポートを含め、求職者を内定まで全面的にバックアップしてくれるのです。
また、キャリアアドバイザーが独自に収集した業界・企業情報を提供してくれる点も特徴に挙げられます。
求人票に載らない情報を参考にしつつ転職活動に取り組める点は、大手サービスならではといっても過言ではありません。
転職成功ガイドと言い、転職準備の進め方や履歴書・職務経歴書の書き方、さらには面接における逆質問の準備やよく聞かれる質問など、成功に導くためのコンテンツが多数紹介されています。
厚生労働省の調査にて転職成功実績No1に輝いているリクルートエージェントだからこそ知っている情報をもとに転職活動ができるは、求職者にとって非常に魅力的です。
求人数※2023年9月11日時点 | 447,707件(非公開求人329,966件) |
主なサポート内容 | 求人紹介、提出書類添削、面接対策 |
主なサービス | 転職イベント、セミナーの開催 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社リクルート |
紹介案件の質が高く豊富な求人情報から適切な仕事を紹介してくれる「マイナビAGENT」
- 紹介案件の質や交渉力が評価されオリコン顧客満足度調査にて総合No1に輝く
- 転職支援実績豊富なキャリアアドバイザーが専任制で担当
- 一般には出回っていない企業情報を求職者に提供
マイナビAGENTは株式会社マイナビが運営する転職エージェントです。紹介案件の質や交渉力が評価され、2023年オリコン顧客満足度調査「転職エージェント部門」では総合No1に輝いています。
数多くの公開・非公開求人を保有しており、マイナビAGENTのみで扱っている仕事も多数あるため、登録したからこそ出会えるという点は利用する価値ありな要素です。
在籍するキャリアアドバイザーは各業界の転職事情に精通し、過去の支援によって培ったノウハウをもとに求職者を専任制で担当してくれます。
さらに、リクルーティングアドバイザーが求める人材や社内の雰囲気といった、求人票に掲載されていない情報を仕入れて提供してくれるため、転職活動で活かせる点も特徴です。
求職者側と企業側の要望や希望などを踏まえて転職活動を進めてくれるため、他社にはない高いマッチング力を誇ります。納得のいく転職を実現するうえで、双方からのアプローチは非常に重要です。
個別で相談ができたりアドバイスを受けられたりと、転職活動においてプラスになる要素が多い転職相談会も随時開催されているため、ぜひ参加してみてください。
求人数※2023年9月11日時点 | 66,203件(非公開求人18,474件) |
主なサポート内容 | 求人紹介、応募書類添削、模擬面接 |
主なサービス | 年収交渉、入社日調整、内定後のバックアップ、転職相談会、転職成功ノウハウの提供 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
IT業界のインサイドセールスで活躍した人におすすめの「Green」
- IT業界最大級の求人数を保有し旬なものまで網羅
- スカウトにより高い内定率は期待できる
- 多数の写真が掲載されているため職場の雰囲気を把握しやすい
GreenはIT業界をメインに扱う転職エージェントで、業界最大級の求人数を保有しています。旬な求人も網羅しているため、IT業界にてインサイドセールスに就きたい人は要チェックです。
Greenは人事担当者から直接スカウトを受けられる点が特徴で、これにより内定率アップが期待できます。登録者のうち60%以上が声掛けをきっかけに転職に至ったという魅力的なデータもあります。
人事担当者と直接やり取りが可能なため、効率良く転職活動を進められる点もメリットです。また、「気になる」をして企業とマッチングすると面接前に会うこともできます。
人事担当者に対してアピールできる場面を多く設けられることも、Greenを利用する意味といっても過言ではないでしょう。
さらに、サイトにはほぼすべての企業が写真を多数掲載しているため、社内の雰囲気を把握しやすくなっています。働く環境を事前に知れる点は安心感に繋がる要素です。
求人数※2023年9月11日時点 | 29,719件(企業数4,177社) |
主なサポート内容 | 求人紹介、応募書類の書き方・面接アドバイス、スカウト |
主なサービス | 応募フォームのメッセージテンプレート、転職ノウハウの提供、Amazonギフト券プレゼント |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社アトラエ |
出典:Green公式サイト
インサイドセールスはやめとけに関するよくある質問
フィールドセールスとは?
フィールドセールスとは顧客と対面して商品、サービスを提案する営業職です。
いわゆる一般的な営業スタイルであり、日本の営業職はほぼフィールドセールスといっても過言ではありません。
転職成功のコツは?
インサイドセールスとして転職を成功させるには、コミュニケーション能力・プレゼンテーション能力・リサーチ能力を高めることが必要です。
また、営業として顧客に自社の商品やサービスの魅力を伝えるため、知識を身に付けることも欠かせません。
そして、転職エージェントに登録し自身の今までの経験やスキルを伝え、適切な求人を紹介してもらうことも成功に繋げるコツと言えます。
まとめ
この記事では、インサイドセールスはやめとけと言われる理由、そして向いている人、向いていない人の特徴や魅力・やりがいなどを解説しました。
まだ歴史が浅いためノウハウが確立されていない、初回接触を繰り返すなどがやめとけと言われる理由です。
なお、コミュニケーション能力が高い、数値など根拠を持った提案ができる人はインサイドセールスに向いています。一方で、受け身な人やメンタル面が弱い人は向いていないと言えるでしょう。
営業職を極めたい人にとっては、キャリアの幅が広がる職種であるため、日々の業務に対してやりがいや魅力を感じられやすいです。
コメント