社会に出るということは、いわば大人の仲間入りです。会社勤めとなれば学生気分でいてはならず、きちんとルールやマナー、さらには企業ごとに定められているしきたりなどを守らなければいけません。
そこで今回は、知っておくべき社会人として大切なことランキングトップ10を発表します。就職・転職活動で活かせる理由についても解説するため、ぜひ把握しておきましょう。
【トップ10】社会人として大切なことランキング
社会人として大切なことランキングトップ10を発表します。それぞれの詳細についても解説していくため、ビジネスシーンに出て行くうえで参考にできるようチェックしておいてください。
- 10位:言葉遣い・服装に注意をする
- 9位:失敗を恐れず挑戦する
- 8位:報連相を欠かさない
- 7位:時間を守る
- 6位:相手に尊敬の意を示す
- 5位:きちんと挨拶をする
- 4位:体調管理を徹底する
- 3位:自分の言動・行動に責任を持つ
- 2位:自発的に行動をする
- 1位:礼儀・感謝の気持ちを常に持つ
10位:言葉遣い・服装に注意をする
言葉遣いを気を付けることは、ビジネスシーンにおいて常識です。一人の大人としても、きちんとその場に適切な言葉でやり取りができなければ恥ずかしい思いをすることになります。
もちろん、先輩や上司とはいえ、その人との仲もあるため必ず敬語を使わなければいけないという訳ではありません。しかし、周囲の目もあるため使い分けが極めて重要になります。
例えば、新入社員がいる前で先輩や上司に雑な言葉遣いをすると、この会社は特に敬語を使わなくても良いと認識しかねません。
また、服装についても注意が必要です。最近では昔ほど服装に厳しくなく、ラフな格好で働くことを良しとする社風の企業も多くなっています。
とはいえ、いくらラフといってもオフィスカジュアルまでです。だらしない服装とはき違えないようにしなければ、企業の信頼を落としかねません。
9位:失敗を恐れず挑戦する
失敗を恐れずに挑戦をすることで、自分自身のスキルアップに繋がる可能性があります。仕事をするなかで、自分が苦手なことや今まで経験をしてこなかったことに直面するケースは少なくありません。
そういった時、億劫な気持ちになってしまい避けてしまう経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。しかし、そこから逃げずにとにかくチャレンジしてみるという精神が大事になります。
その経験はこの先で活きてくる可能性があるでしょう。また、失敗から学べることも多々あります。
8位:報連相を欠かさない
ビジネスシーンにおいて報連相は非常に重要です。報連相とは「報告」・「連絡」・「相談」のことで、企業での業務を効率良く進めるために必須と言えます。
まず、報告については進捗報告は欠かせません。日々のタスクや業務の経過・結果など、社内で共有しなければいけないことは数多くあります。
それらの報告が抜けていると、どのようにプロジェクトが進んでいるかを社内のメンバーで把握できません。故に、クライアントに対して迷惑をかけてしまうことに繋がります。
また、連絡についてはビジネスシーンにおけることだけでなく、大人として基本といっても過言ではありません。業務における予定や情報などを関係各位に共有することで、円滑に物事を進められます。
そして、相談もビジネスで結果を求めるうえで重要であり、問題点があれば解決に導くため意見交換をする、アドバイスを聞いて成功へと進むなどから必要な要素と言えます。
7位:時間を守る
ビジネスマンというより、大人として・人として当たり前のことですが、時間を守ることは非常に大切です。時間を守ると一言で表しても、下記のように様々なシーンがあります。
- 出勤時間を守る
- 退勤時間を守る
- 休憩時間を守る
- 納期を守る
出勤時間を守らなければ遅刻となり、信頼を大きく落としかねません。そして、退勤時間についても理由なく超えることは好ましくないです。
ビジネスマンとして限られた就業時間内で結果を出すことが、会社にとって利益を生みます。
しかし、自分の進め方が悪く残業続きとなれば心身への負担はもちろんですが、企業としては無駄な残業代を支払わなければいけません。これは、企業にとってマイナスでしかないのです。
また、休憩時間もしっかりと守り「オンとオフの切り替え」が大切になります。休憩時間を超えているにもかかわらずのんびりしていると、生産性の低下に繋がりかねません。
なお、時間というと納期も関係してきます。指定されている期限内に依頼されている業務を終えることが、企業としての信用・信頼になるのです。
6位:相手に尊敬の意を示す
働くうえで後輩・同僚・先輩・上司などに対して、尊敬の意を示すことを忘れてはいけません。相手の立場どうであれ、ビジネスシーンでお互いを尊敬し合い意見を尊重することは大切です。
相手を尊敬するということと同時に、謙虚な気持ちを持ち続けることも重要になります。そのような姿勢で業務に臨まなければ、周囲の人との信頼関係は築けず、協力し合うことも困難です。
5位:きちんと挨拶をする
挨拶をすることはビジネスシーンに限らず、人として当たり前のことです。しかし、その当たり前がきちんとできていることこそが、現代社会において大切と言えます。
立場に関係なく共に働く人と挨拶を交わすことは、コミュニケーションの一環といっても過言ではありません。そこから仲が深まることで、仕事がしやすい環境になる可能性もあります。
また、挨拶を交わすことで相手に自分の存在を認識してもらうことにも繋がります。大人数の職場となれば、なかなか全員と会話をすることは難しいです。
そのため、朝出勤時に会ったとき、社内ですれ違ったときなど、適宜挨拶をすることで存在を主張できます。顔を覚えてもらうことで、何か困ったときに助けてくれるケースがあるでしょう。
4位:体調管理を徹底する
体調管理を徹底することも、ビジネスマンとして必要不可欠です。いくら能力が高くても体調をすぐに崩し休みが多いとなれば、社内のメンバーやクライアントに迷惑をかけかねません。
人それぞれに抱えている業務があるため、休んだ人の分を全員がカバーできるとは限りません。そうなると、他社員が自分の業務を完遂するために残業を強いられることもあるのです。
仮に体調を崩してしまったとしても、なるべく早く復帰できるようケアを徹底する意識も大切になります。
3位:自分の言動・行動に責任を持つ
自分が言い放つ言葉には、きちんと責任を持ちましょう。無責任な発言は周囲の人を困惑させてしまうだけでなく、自分の信頼を落としかねないのです。
例えば、現在請け負っている業務を納期に終えることができると伝えた場合は、必ず実行しなければいけません。適当に発言をしていては、サポートすらできなくなります。
仮に納期に間に合わない恐れがある場合は、正直に上司や先輩社員に伝えましょう。一つの言動が会社に大きな損失を生むことがあると自覚する必要があります。
そして、行動にも責任を持つことが大切です。企業にはそれぞれ社風があり、それに従った行動が求められます。きちんと遵守ができていなければ、輪を乱すことに繋がりかねません。
また、依頼事を受けた際に引き受けたからには、きちんと指定の期日までに完遂しておきましょう。適当に捉えていては、業務の進捗に大きな狂いを生みかねないのです。
2位:自発的に行動をする
ビジネスシーンで戦力として活躍するにあたって、受け身ではいけません。自ら考えて必要な行動を起こすことが求められます。
受け身な状態ではビジネスチャンスを逃すこともしばしばあり得るでしょう。自らで成長する機会を掴めていないとなれば、今後のキャリアにも影響を及ぼしかねません。
積極的に自発的に行動をすることで業務に対する意識の高さを伝えられるだけでなく、それを見ていた人がチャンスを与えてくれる可能性があります。
1位:礼儀・感謝の気持ちを常に持つ
周囲に対して礼儀正しく接することは、ビジネスシーンに身を置くうえで極めて重要です。礼儀良くいることは、人との繋がりを大切にすることに繋がります。
礼儀を持って接しなければ良好な関係は築けないと言えるため、コミュニケーションを取ることも難しいでしょう。
また、感謝の気持ちを常に持っておくことも大切です。些細なことでも「やってくれて当たり前」ではなく、次に困っているときは自分がサポートするといった考え方が必要となります。
「ありがとう」という言葉を伝えると、相手も自分に対して良い印象を抱いてくれる可能性が高いです。つまりは、今後も良き関係性を構築でき、働きやすい社内環境となる期待が持てます。
社会人として大切なことを守る・意識するメリット
社会人として大切なことを守る、かつ意識をすると主に下記のメリットがあると考えられます。
- 信頼される存在となる
- 良い人間関係を構築しやすい
- 仕事へのモチベーションが高まる・維持できる
- 昇進・昇格に繋がる可能性がある
信頼される存在となる
社会人に必要とされる大切なことを守っていることで、自然と信頼される存在になるでしょう。報連相を欠かさず実施する、時間を守る、挨拶をするなど、当たり前の積み重ねが信頼に繋がります。
働き続けるうえで、周囲から信頼を得ることは欠かせません。小さなことでもコツコツ積み重ねることで、仕事を任される機会が増える可能性もあるのです。
良い人間関係を構築しやすい
挨拶を欠かさないこと、相手に尊敬の意を示すことなどにより、良い人間関係を構築しやすくなるでしょう。
社会人として大切なことは、相手に対しリスペクトや感謝の気持ちを常に抱き、支え合うことと言えます。これらを継続することで、信頼し合える仲間と出会える可能性に期待ができるのです。
また、いくら信頼し合い仲が深まったとしても、「親しき仲にも礼儀あり」という言葉がある通り、礼儀や感謝の気持ちを持つことを欠かしてはいけません。
なお、社内の人間関係が構築できていると働くうえでの環境が良いため、仕事が楽しくなることも大いにあり得ます。
仕事へのモチベーションが高まる・維持できる
大切なことを徹底していることで、信頼を勝ち取り仕事を任されるケースは大いに考えられます。そうなると、求められていると実感できるため仕事へのモチベーションアップが期待できるのです。
市場価値とも言える部分を認識できると、より結果を出そうという意欲が湧いてきます。それが結果としてモチベーションアップだけでなく、維持にも繋がってくるのです。
高い意識のもと各業務に取り組むことで、社内はもちろんクライアントからも良い評価を得られる場合があります。すると、さらに仕事に対する楽しさを見出せるため頑張ろうという意欲が湧くのです。
社会人として大切なことを守ると、自分のキャリアに良き影響を与えてくれるといっても過言ではありません。
昇進・昇格に繋がる可能性がある
社会人として大切なことを守る・意識し続けると、社内の様々な立場となる人から信頼を得られます。その結果、日頃の行動や仕事に取り組む姿勢が評価され昇進・昇格に繋がる可能性があるのです。
役職に就くことができれば年収アップが期待できるため、生活水準が上がりプライベートの充実に繋がります。また、きちんと評価を受けられたことで、仕事への意識がより高まるでしょう。
仕事に対するやりがいを感じられるため、人生が豊かになります。自然と心にも余裕が生まれるため、余計なストレスを抱えずに済むという期待も持てるのです。
社会人として大切なことは就職・転職面接でも活かせる
社会人として大切なことは就職・転職面接でも活かせます。面接では礼儀を大切にしていることやコミュニケーション能力、言動に注意をするといった要素が活きてくると考えられるのです。
そして、就職・転職面接では仕事をするうえで大切にしていることは何かという質問を投げられる可能性があります。
その際に、普段から当たり前のように取り組んでいる大切なことをピックアップすることで、何も作り込んできたという感覚がなく面接官へ伝えられるでしょう。
日頃から意識をして行動に起こしていることであるため、具体的にどういった点に注意しているかなども迷いなく主張できます。
その自然な発信は面接官にとってプラスの印象を与えられる可能性が期待できるため、内定率アップに繋がるといっても過言ではないのです。
また、就職・転職面接で採用担当者が社会人にとって大切なことを聞いてくる意図としては、主に下記があると考えられます。
- 社会人として自覚を持てているかを知るため
- 仕事に対しての向き合い方は良いか・意欲はあるかを知るため
- 企業に貢献したいという想いを持ち続けられる人物であるかを知るため
人としての素直さや真面目さといった部分は、採用する側にとって求職者に対し求める要素です。そこを面接でしっかりと聞き出すことは、採用担当者の役割と言えるでしょう。
面接のためだけに用意してきた気持ちと、日頃からきちんと取り組めている人の言葉は重みが違います。つまりは、良きアピールに繋がるのです。
社会人として大切なことに関するよくある質問
ビジネスマナーはどこで学べる?
今ではネット上に様々な情報が落ちているため、簡単に収集できます。ビジネスマンとして大切なこと、気を付けるべきことなどを丁寧に解説しているため、ぜひ検索してみてください。
また、転職エージェントに登録をしてキャリアアドバイザーから学ぶ、転職イベントに参加して吸収するといった方法もあります。
なお、転職エージェントは基本的に無料で登録・利用ができるため、職を変えようと検討している人は積極的に活用してみてください。
守れなければクビになる可能性はある?
社会人として大切なことの中には、守って当たり前というものが少なくありません。また、ほぼ信頼に関係することであるため、守れなければクビも当然あり得ます。
業務においては報連相を全くしない、請け負った業務に対し責任感が欠如しているなどがあれば、会社にとってマイナスを生むためクビとなる恐れがあるのです。
また、時間を守れず遅刻を繰り返す、納期遅れを何回も起こすといった場合も、戦力として数えられないためクビを宣告されかねません。
まとめ
この記事では、社会人として大切なことランキングトップ10を発表したうえで、就職・転職活動で活かせる理由などについても解説しました。
大切なことランキングでピックアップされたことは、いわば大人として当たり前のことばかりです。しかし、いざビジネスシーンに入るとできていないことがあり得ます。
日頃から仕事や周囲の人に対する向き合い方を強く意識することで、当たり前の行動が当たり前にできるようになる期待が持てるでしょう。
その結果、就職・転職活動などで面接官に対し良き印象を与えることに繋がる可能性があります。
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