会社を本当に辞める人の特徴とは？何も言わず辞める理由も紹介！

「会社を辞める」と言ってもなかなか辞めない人はいますが、中には本当に退職する人もいます。このような人は、誰にも言わずにある日突然会社を辞めるケースが少なくありません。

優秀な人材が退職すると会社だけでなく同じ部署の人間も大きな影響を受ける可能性があるため、突然辞める人の特徴を押さえ対策を講じる必要があります。

そこで今回は、会社を本当に辞める人の特徴を解説します。また、何も言わず辞める理由も紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

会社を本当に辞める人の特徴

会社を本当に辞める人の主な特徴は次の通りです。

入社した当初は明るい

入社した当初だけ明るい人は、早期に退職する可能性が高い傾向にあります。新卒採用・中途採用に関係なく、入社して間もない頃は社内の人の自分に対する第一印象が決まる重要な時期です。

そのため、気合を入れて必要以上に明るく振る舞う人は少なくありません。しかし、元から明るいわけではなく無理をしているケースでは、心身への負担が大きく演技は長続きしないでしょう。

無理をして明るく振る舞っている人は、しばらく時期が経過するとその明るさがフェードアウトすることが多いです。

このように、最初は無理して明るく振る舞っている人が徐々に暗くなっていくと辞める可能性も徐々に高まっていきます。

「辞めたい」といった愚痴を言わない

本当に辞める人は「辞めたい」といった愚痴を周囲に言いふらさない傾向があります。これは、本当に辞めたいと考えている人ほど、「引き止められたくない」と考えているためです。

相手を選ばずに「辞めたい」「辞めたいと思っているけど、どう思う？」と相談すると、「まだ辞めない方がいい」「もう少し考えてみたら」と返ってくる可能性が高いでしょう。

本当に会社を辞めると決意している人は、このような引き止めに遭いたくないと考えていることから、自分から辞めたいと愚痴は言いません。

次第に会議などで何も発言しなくなる

今まで会議で積極的に発言していた人・指名されずに意見をしていた人は、本当に辞めると決意すると、次第にミーティングなどで口数が減る傾向にあります。

会議やミーティングの内容はさまざまですが、基本的に会社を良くしていく方針・対策などについて話し合います。

近いうちに会社を辞めると決めている人は会議で発言をしても意味がないと考えているため、無理にアイデアを考えたり意見したりすることが減るのです。

反発していても次第に大人しくなる

業務改善や会社の方針を良くしようと、積極的に意見をする従業員はどの環境においても存在するでしょう。また、上司の指示・意見に対して反発する人もいます。

例えば、「この業務は〇〇すべき」「この会社の〇〇という制度は良くない」と、会社へ反発する人は少なくありません。

しかし、このような人が次第に大人しくなっていき、反発しなくなると辞める可能性は高まります。

これは、退職を決めているため反発しても意味がないと考えており、無駄な労力を使わずに今すべきことに集中する傾向にあるからです。

飲み会や集まりなどに参加しなくなる

本当に辞める人は、今まで参加していた飲み会などの集まりへの参加率が低下する傾向にあります。これは、会社を本当に辞める人は上司・同僚との交流は必要がないと考えているためです。

また、会社に在籍しながら転職活動を進めている人であれば、応募書類を作成していたり、面接に参加していたりする可能性が高いでしょう。

本当に辞める人は基本的に会社の人との距離を取ろうと考えるため、飲み会などにも参加しにくくなります。

デスク周辺などが綺麗になる

本当に会社を辞める人はスムーズに退職するため、会社から支給されている備品を元の位置に戻したり、私物を自宅に持ち帰ったりなどデスク周辺を整理する傾向にあります。

もちろん、業務効率を考えると机の周りを整理整頓した方が良いため、デスクを綺麗にしているすべての人が会社を辞めるとは限りません。

しかし、急に机の周辺を綺麗に掃除した人が、次の日から会社に来ず退職したというケースは少なくないのです。

残業をせず・出社もギリギリ

本当に辞める人は会社にいる時間を極力短くしたいと考えるようになります。もちろん、会社に不満を感じている人は少しでも早く帰ろうとするでしょう。

それ以外でも、本当に辞めようとしている人は、「自分の将来に繋がらない会社へ時間を使うのは無駄」と考える傾向にあります。

また、先程の通り、転職活動を並行して進めている場合は、会社以外の時間を捻出する必要があるため、出社がギリギリになり残業をしなくなります。

急に愚痴や不満が増える

本当に会社を辞める人は、急に素の自分をさらけ出してくることがあります。今まで愚痴・不満が少なかった人が急に言うようになることは少なくありません。

先程の通り、今まで愚痴や不満を言っていた人が大人しくなることはありますが、人によっては正反対のパターンも考えられます。

今まで不満があっても人間関係を良好に保つために我慢していた人は、退職を決意することにより耐える必要がなくなり、愚痴・不満を言うようになるのです。

他にも、今まで苦手と感じていた人に対する態度も変わることがあるでしょう。

取得する休みが増える

本当に会社を辞める人は、有給休暇などの取得が増える傾向にあります。会社が原因のストレスによるケースもありますが、先程の通り、転職活動のために休むことが多いです。

例えば、人事などに有給休暇の残日数を確認している人や、上司にこれからのスケジュールを確認している人は、辞める可能性があると考えられます。

もちろん、転職以外にも家庭の事情などで休みが増える人はいますが、いずれの場合でも今までより退職する可能性は高いといえるでしょう。

挨拶や報連相が減る

本当に会社を辞める人は、挨拶や報連相の回数が減る傾向にあります。これは近い将来辞める会社の人との交流を無駄だと考え、最小限に抑えようとするためです。

最初は挨拶の回数が減り、次第に周囲の従業員を避けるように行動します。報連相も徐々に最小限となり、社内コミュニケーションは減少するでしょう。

業務に支障が出るほどコミュニケーションが取れない場合は問題があるため適切に注意しなければなりませんが、相手が退職を決めていると効果は得にくいです。

生産性が低下する

本当に会社を辞める人は、徐々に生産性が低下する傾向にあります。ここまでの紹介の通り、会議などでも発言の機会が少なくなり、仕事に対する意欲・モチベーションも低下します。

このような状態ではパフォーマンスを最大限発揮することは難しく、今までのような生産性の高さは期待できません。

もし以前よりも生産性が下がっている従業員がいれば、退職を考えている可能性があるため注意する必要があるでしょう。

周囲の評価に関心がなくなる

退職を考えている従業員は、社内の評価・評判に対して無関心になる傾向があります。近いうちに辞める会社からの評価は、良し悪しを問わず「自分には関係がない」と思うためです。

周囲からどのように思われても良いと考えており、評価を得るために努めることも減るでしょう。同様に、悪い評価を受けても問題ないことから、今までと違う態度を取るケースも珍しくなく、周囲への気配り・気遣いといった配慮も少なくなるでしょう。

新たな仕事を避けるようになる

会社を本当に辞める人は、新しい仕事を避けるようになります。業務内容にもよりますが、新しい仕事は覚えることが増え軌道に乗るまでインプットの時間を要します。

そのため、退職を決めている人であれば新しい仕事を覚えることが無駄に思えるのです。また、新しい仕事を覚える時間も不必要だと感じます。

もし新しい仕事を避けている従業員がいる場合は話を聞いてみると良いでしょう。新しい仕事を避ける理由を知ることで、いつ頃に退職をする予定かを把握できる可能性があります。

会社を辞める主な理由

従業員が会社を辞める主な理由は次の通りです。

仕事が楽しくないと感じている

従業員が会社を辞める理由はさまざまですが、「仕事が楽しくない」と感じていることが要因であるケースは少なくありません。

仕事は収入を得ることが目的である人がほとんどですが、それ以外にやりがいや楽しさを求めている人もいるでしょう。

このような人は仕事が楽しくないと感じるようになると、モチベーションの低下に繋がりそのまま退職する可能性があります。

例えば、数年間など長期間にわたり同じ業務をする場合などは、やりがいを求めて転職を希望する人は増えるでしょう。

仕事量が多い

仕事量が多い場合も退職を決定づける大きな要因となります。担当する業務量が多く他の人に割り振ることができない場合、長時間労働となりやすく肉体的・精神的な負担が大きくなります。

実際に慢性的な人材不足が課題の企業であれば一人あたりの業務量が多くなりやすく、疲労が限界を迎えることで退職に繋がる恐れがあるのです。

特に優秀な人ほどできる業務が多くなるため、仕事を抱え込みやすく退職するリスクが高くなります。

人間関係が悪い

人間関係の悪化により退職を決意する人は少なくありません。

例えば、自分にだけ当たりが強い、明らかに他の人より任される仕事が多いなど、同じ部署で人間関係が悪くなると相談できる人がおらず、辞めるリスクは高くなります。

他にも、パワハラ・セクハラなどの悪質なトラブルに巻き込まれているケースも、従業員が退職に陥る大きな要因です。

人間関係のトラブルは自分の力だけでは解決が難しいこともあり、転職により働く環境を変えるために会社を辞めてしまいます。

適切な評価を得られない不満

適切な評価を得られていないことによる不満は、従業員が退職を決意する要因です。

例えば、多くの業務量をこなし会社に貢献していても、あまり真面目に働いていない人と同等の評価であれば不満に思うでしょう。

実際に評価は給与に反映されるため、同様の仕事でも他の会社に移った方が収入が増える可能性は高まります。正当に評価されないと感じる制度の会社の場合、退職者は増えやすいです。

キャリアアップを視野に入れている

会社に対する不満やトラブル以外にも、前向きな理由で会社を辞める人は少なくありません。

自分のやりたいことやキャリアアップを視野に入れており、それらを実現するために転職を決意する人もいます。

このようなケースでは、今の会社に居続けても希望を実現しにくいため、退職を引き止めるのは難しいでしょう。

本当に辞める人が何も言わない理由

本当に辞める人が何も言わない主な理由は次の通りです。

会社に対して諦めの気持ちが強い

本当に辞める人は何も言わず最低限の手続きだけを済ませて退職するケースがありますが、勤めている会社に対して諦めの気持ちが強い場合が多いです。

何か不満や改善点について意見をしても、その内容が理不尽に却下されることが続けば、その会社に対する不満が募り見限ってしまうでしょう。

上司との会話を避けている

上司との関係が良好でない場合、会社を辞める旨を伝えると話しをよく聞かずに引き止められることがあります。そのため、上司との会話を極力減らしたいと考えており、辞めることをギリギリまで伝えません。

場合によっては、上司から強い叱責や人格否定までされるケースもあります。他にも無責任だと言われたり、待遇改善を提示されたりすることも珍しくありません。

なお、会社都合の引き止めは違法であるため、このようなケースに遭遇しても辞められます。本当に辞める人はトラブルを避けるためにも、極力会話を避けるのです。

決意が固まっており引き止められたくない

本当に辞める人の場合、退職の決意が固まっており周囲の人から引き止められたくないと考えています。

実際に、会社を辞めようか迷っている人は、心のどこかで「引き止めて欲しい」と思っているケースがあります。そのため、上司や同僚に相談して会社に居続ける理由を明確にしようとすることが多いです。

その点、退職する決意が固まっている人は他人に相談する必要はありません。また、引き止められたら手間がかかると思うため、直前まで退職の意思を伝えないのです。

突然会社を辞めてしまう人のタイプ5種類

突然会社を辞めてしまう人のタイプは次の5種類に分けられます。

人当たりが良い・真面目な人

人当たりが良い・真面目な人は突然会社を辞めてしまうケースが多いです。このような人は依頼された仕事を断らず、愚痴や不満を言うことも少ないです。

しかし、これらの人が長時間労働や人間関係が悪いといった過酷な環境で働くと、心身にかかる負担を溜め込んでしまいます。

そのため、真面目な人ほど限界を迎えるのが早く、突然会社を辞めてしまうのです。

大人しい・内向的な人

大人しい人や内向的な人は、職場で何かトラブルを抱えても相談できる相手が少ない傾向にあるため突然会社を辞めるケースがあります。

不満を感じていてもそのことを誰かに話せないため悩みを解決できず、限界を迎えるまでが早いです。

周囲の人にも悩んでいることが知られないため「急に辞めた」と思われやすいのです。

人間関係に関心がない人

人間関係に関心がなく、人付き合いに対してドライな人は、会社を辞める際に躊躇・抵抗しない傾向にあります。

例えば、飲み会などに誘っても参加しない人や、自分のプライベートを周囲の人に明かさない人、公私の線引きが明確な人などが該当します。

このようなタイプの人は誰にも相談せずに退職するため、周囲の人からすると突然会社を辞めるように感じるのです。

上昇志向・野心がある人

上昇志向の強い人や野心がある人も、突然会社を辞めるケースが多いです。このようなタイプの人は、今の職場で自身の希望を叶えられないと見切りをつけると、すぐに転職する傾向にあります。

普段から明確な将来の夢を話している人や起業を希望する人などは、何かのきっかけで会社を辞める可能性が高いです。

活発で行動的な人

活発で行動力がある人も転職への決断が早く、突然会社を辞める傾向にあります。このような人は、会社を辞めると決意してから退職するまでの期間が短いです。

一般的には会社を辞めて転職活動に臨むのは負担と感じることが多いですが、このような行動的な人は苦にせず次のステップへ進みます。

普段通りに思えても水面化で転職活動を進めているため、ある日突然会社を辞めているように感じるのです。

本当に辞める人を把握する必要性

本当に辞める人を把握する主な理由は次の通りです。

離職により発生するコストを把握できる

従業員の退職により、会社側はさまざまな負担を抱えることになります。例えば、退職する従業員の営業成績が優れている場合、抜けることでその分の売上が減少します。

他にも、新しい人員を補充するために、採用活動を実施する必要があり、求人広告を出すといったコストが発生するでしょう。

また、人事部門は書類選考・面接などの対応があるため、業務量が増えて人件費が大きくなります。従業員が突然退職すると、このような負担に対応しなければなりません。

事前に発生するコストを把握できると、適切な対策を講じやすくなるでしょう。

仕事の計画を早い段階で対策を立てられる

従業員が退職することになると、現在の仕事の進捗だけでなく、これから生まれる新しいプロジェクトの計画にも影響が出ます。

例えば、社内の新しいプロジェクトが動き出そうとしているとき、アサインした従業員が会社を辞めることになれば、再度メンバーを選定し直さなければなりません。

早い段階で退職することを把握できると、仕事の計画を立てやすくなります。

企業の生産性低下を回避できる

従業員の突然の退職により急な欠員が発生すると、代わりになるメンバーを補充するまで企業の生産性は低下します。

生産性の低下は売上や利益に大きく影響することになるため、企業としては避けるべきです。

そこで、退職を考えている従業員を一早く把握し円滑に新しい人材を確保することで、企業のマイナス分を最小限に抑えられます。

退職者を出さないための対策

退職者を出さないための主な対策は次の通りです。

定期的な人事マネジメントを徹底する

企業側が退職者を出さないようにするためには、定期的な人事マネジメントを徹底する必要があります。

従業員が何を考えているか把握していない状態が長く続くと、将来を期待していた人材が「突然に辞めてしまう」という辞退になりかねません。

そこで、従業員と適切にコミュニケーションを取る機会を設け、面談・カウンセリングなどで意見をヒアリングすることが大切です。

また、従業員の将来的なビジョンを把握することで本人の希望に沿った人員配置も考慮できるため、仕事へのモチベーションの高さを維持しやすくなるでしょう。

福利厚生をしっかりと周知する

会社に対する不満が原因で退職する人は多いですが、福利厚生を十分に活用できていないケースは珍しくありません。

休暇や手当などの制度を活用することで、不満を解消できる場合は多いでしょう。しかし、そのような制度を従業員が把握しておらず、そのまま退職してしまうケースは少なくありません。

そのため、企業側は従業員が不満なく働けるように、有効な制度などの福利厚生を周知するように努めると良いでしょう。

適切な人事評価の仕組みを考える

従業員に対する「評価」について不満を抱える人は多い傾向にあるため、適切に評価できるよう仕組みを見直す必要があります。

例えば、会社に大きく貢献している従業員の給料や役職が数年働いても大きく変わらない場合、「この会社で頑張り続けても意味がない」と見切りをつけてしまいかねません。

頑張っている人や結果を残している人が評価されるような体制を整えることにより、優秀な人材が長く働いてもらいやすくなります。

本当に辞める人の特徴に関するよくある質問

まとめ

この記事では、会社を本当に辞める人の特徴を解説しました。本当に会社を辞める人は、退職を引き止められたくないと考えているケースが多く、誰にも相談せずある日突然辞めてしまいます。

このような人の中にはキャリアアップを目的に転職を志すこともありますが、会社への不満が原因で会社を辞める人も多いです。

本当に会社を辞める人の特徴を把握し、計画的にビジネスを回せるようにしましょう。