仕事を教えてもらえないのが当たり前な企業の特徴や対処法を解説！パワハラに該当する？

会社員として勤務すると、仕事を教えてもらえないことは多々あります。自分で考える必要性があることはわかりますが、そもそも会社自体が問題を抱えているケースも少なくありません。

そこで今回は、仕事を教えてもらえないのが当たり前な企業の特徴や対処法について解説していきます。

また、そのような状況はパワハラに該当するか否かにも触れていくため、ぜひ参考にしてみてください。

仕事を教えてもらえないのが当たり前な企業の特徴とは

仕事を教えてもらえないのが当たり前な企業の特徴として、主に下記が挙げられます。

教育制度が整っていない

企業として社員の教育制度が整っていない場合は、仕事を教えてくれないことが当たり前な風習となっている可能性が否めません。

社員教育が徹底されていない体制なため、先輩社員や上司は「自分も教えてもらえなかったため、何をどう進めれば良いかわからない」「自分で考えるべき」という思考になっています。

また、今でこそ教育制度が整っている会社は多くなっていますが、昔は自分で考えるというケースが少なくありませんでした。

そのため、上司が結構な年配となると「教えてもらうことは甘え」という凝り固まった考えが根付いている可能性は否めません。

いわゆる、「見て学ぶ精神」が強い場合は、教えてもらえないことがほとんどといっても大袈裟ではないでしょう。

社員同士の関係性が良くない

社員同士の関係性が良くない場合は、仕事を教えてもらえない可能性は極めて高いです。教えるということは、相手に対し自分の時間を充てなければいけません。

その際に、信頼関係が築けていない、普段から特にコミュニケーションを取る相手でもない場合は、教えようと動いてくれる可能性には期待ができないでしょう。

仕事における不明点を聞かれた場合、仲の良い人だからこそ助けてあげようと思えることは、人として普通です。

しかし、関心のない相手からの質問にわざわざ自分の時間を割いてくれるかというと、微妙なラインと言えるでしょう。

一日のスケジュールが過酷

仕事を教えてもらえないのが当たり前な会社は、一日のスケジュールがかなり過酷なケースが考えられます。要は、仕事が忙し過ぎるため、指導に割く時間を設けられないのです。

この時の心理としては、「仕事を教えるよりも自分でやった方が早い」という気持ちが強く出ている傾向にあります。

ただ教えることが面倒という訳ではなく、会社の体制的に教えられないという状態に陥っているのです。

甘えられない社風

甘えられない社風が定着している場合は、仕事に関する質問はしづらいでしょう。自分で考えるという精神が会社全体に根付いている場合は、質問がご法度となっている可能性は高いです。

先輩社員や上司からしても、自分たちが育ってきた環境を後輩にも体感してもらうことで、自社の在り方を教えている感覚になっています。

仕事を教えてもらえないのが当たり前な時の対処法

仕事を教えてもらえないのが当たり前な時の対処法として、主に下記が挙げられます。

不明点は質問する癖をつける

わからないことがあれば、都度質問をする習慣を身に付けましょう。不明点をそのままに進める方が、会社として先々にリスクがあると考えられます。

大きな問題に発展した場合、処理しきれない状況となれば会社に迷惑をかけるうえ、自分の進退に与える影響は甚大です。そのため、質問を恥ずかしいと思わず聞くことを癖にしてください。

ただし、同じ質問を何度もしていると理解力がないとマイナス評価に繋がりかねないため、二度聞くことがないようメモを取るなどの対策を講じましょう。

一緒に働く人と信頼関係を築いておく

仕事を教えてもらえない状況を変えるには、教えてあげたいと相手に思ってもらうことが大事です。そのためには、日頃からコミュニケーションを取り信頼関係を構築しておく必要があります。

休憩中に些細なことでも良いので会話を交わすと、徐々にお互いを知れるため心を開けるきっかけとなるでしょう。仲が深まると、いずれ仕事終わりに飲みに行くこともあり得ます。

仲間と呼べる間柄になると、助け合うために仕事について互いの不明点を教えるという行動が自然となります。

受けたアドバイスに感謝をきちんと示す

仕事に関する不明点を質問し、相手が答えてくれた場合はきちんと感謝を示しましょう。「教えてもらえることが当たり前」になっていると、相手は不快に感じるかもしれません。

教えてもらう前に「お忙しいところ、申し訳ございません」と一声かけたり、教えてもらった後は「お忙しいところ、ありがとうございました」と添えるだけで、相手の印象は変わります。

感謝の気持ちを相手に伝えることで、以降も困った時に教えてもらえる可能性に期待ができるのです。

一度教わったことはメモをするという姿勢を見せる

教えてもらった内容は、同じことを二度も聞かないようメモを取りましょう。教えてもらったにもかかわらず同じミスを繰り返していると、相手は不快に感じかねません。

また、メモを取る姿勢は向上心の表れとも言えるため、教えてくれた相手は以降も困った時に助けてあげようと感じてくれる可能性があります。

仕事を教えてもらえないことが当たり前な状況はパワハラに該当する？

結論から言うと、場合によってはパワハラに該当する可能性があります。その理由は、厚生労働省が定めているパワハラの定義に当てはまるためです。

職場におけるパワハラの定義として、下記の6つが挙げられます。

パワハラとは、精神的・肉体的な苦痛を与える行為を言います。仕事を教えてくれないのが当たり前な状況は、上記のうち人間関係からの切り離し、あるいは過小な要求に該当すると言えるでしょう。

教えないという行為は、職場で無視をしている可能性が否めません。また、誰にでも任せられる仕事を振る、つまりは何も教えないというケースが考えられます。

こういったパワハラ行為と思わしきものに悩んでいる場合は、直属の上司、あるいは社内の信頼できる人へ相談してみてください。

出典：厚生労働省-ハラスメントの類型と種類

仕事を教えてもらえないと嘆くことは甘え？

仕事を教えてもらえないことが当たり前な状況を嘆いているようでは、甘えと捉えられても仕方ありません。教えてもらえない場合は、まず自分に原因がないかを探ってみましょう。

例えば、社内の人とコミュニケーションを取れていない、仕事に対する意欲がないなど、相手が教えづらい状況となっていないかは一つのカギと言えます。

また、社会人として大事なことは、常に受け身ではいけないという点です。自分から行動を起こさなければ、社内の人から信頼を得られないケースは大いにあり得ます。

アクションを起こすことは仕事に打ち込む姿勢を表しているとも言えるため、真剣かつ前向きな姿を見ると先輩社員や上司は「教えてあげよう」と思えるかもしれません。

仕事を教えてもらえない環境を脱するには転職がおすすめ

仕事を教えてもらえない職場環境が常態化しており、働いていて不明点の解決が難しければいっそのこと転職を検討してみてはいかがでしょうか。

なお、転職活動に打ち込む際は転職エージェントの活用をおすすめします。転職エージェントに登録をすると、内定まで徹底的にサポートをしてくれる点が特徴です。

転職エージェントに登録をすることで受けられる主なサポート内容は下記となるため、利用前に確認しておきましょう。

在籍するキャリアアドバイザーが求職者と面談をして、今までの経験や保有するスキルなどを踏まえ適切な求人を紹介します。

そして、応募書類の添削や面接対策など、内定獲得に向けて必要なアドバイスを実施してくれるのです。

転職エージェントによってはスカウトサービスを提供しており、企業側から興味を持った求職者に対しアクションを起こせるため、転職活動の幅が広がる可能性を秘めています。

また、年収交渉や入社日調整など企業側とのやり取りも代行してくれるため、理想の転職が叶いやすいでしょう。

仕事を教えてもらえない会社から異動！おすすめ転職エージェント3選

仕事を教えてもらえない会社から異動したい場合は、思い切って転職を検討しましょう。その際は、下記のおすすめ転職エージェント3選をチェックしてみてください。

仕事教えてもらえないのは当たり前に関するよくある質問

まとめ

この記事では、仕事を教えてもらえないのが当たり前な企業の特徴や対処法、さらにはそのような状況はパワハラに該当するか否かなどを解説しました。

教育制度が整っていないため、そもそも会社として教えられる体制にない可能性が考えられます。また、社員同士の関係性が良好でない可能性も否めないでしょう。

スケジュールが忙しく教えている暇がない、社風的に甘えることができないなどもありますが、いずれにしても質問をするという、自分からのアクションは欠かせません。

わからないことをそのままにしておくと成長ができないだけでなく、会社に大きな損害を被るリスクがあるのです。

教えてくれない状況は精神的ダメージを受けることから、パワハラに該当する場合もあります。あまりに酷い場合は、社内の信頼できる人に相談してみましょう。