新卒の就職活動は人生の岐路の一つであり将来に大きく影響しますが、応募した全ての企業に落ちてしまい終えるケースは珍しくありません。
なかなか内定を貰えない学生は、「このままだと卒業後どうなるのだろう?」と不安になるでしょう。卒業後の進路を決めることで安心して就職活動に集中できるため、どのような選択肢があるかを押さえてください。
そこで今回は、就活で全落ちした後はどうなるのかについて解説します。あわせて全落ちする理由や対策についても紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
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全落ちで就活が終わるとその後はどうなる?
就職活動の結果が振るわず、全ての企業の選考に落ちてしまった場合、その後の進路にはいくつかの選択肢があります。主な進路は次の通りです。
就職留年する
新卒の就職活動に失敗した場合、就職留年する方法があります。就職留年とは新卒として就職活動に臨むために、卒業せずにあえて留年する方法です。
大学を卒業するためには指定の単位数を取得する必要があり、一つでも足りなければ卒業できず留年となります。就職活動に納得できない場合は、この仕組みを活用し意図的に単位を取得せず留年します。
また、既に単位を取り切っている人の場合は休学することで留年できる場合もありますが、正当な理由がなければ認められないため注意してください。
就職留年することで翌年も新卒として就職活動に臨めますが、学費がかかってしまう点と面接官から留年の理由を指摘される点がデメリットです。
就職浪人する
就職浪人は就職留年と違い、大学を卒業した状態で就職活動に臨む方法です。この場合、新卒で就職活動には参加できず、「既卒」として活動することとなります。
就職浪人と違い大学を卒業しているため、学費を支払う心配は要りません。しかし、既卒の就職率は低い傾向にあり、企業側からは「何か事情がある」という印象を持たれやすいです。
また、企業によっては新卒採用のみを受け付けており、既卒だけでなく中途採用には対応していないケースも多いため、応募できる企業が限られる点もデメリットです。
ただし、既卒の応募を受け入れている企業もあるため、積極的に就職活動に臨むと良いでしょう。
アルバイト・パートで働く
就職できずに大学を卒業した場合は4月から収入がない状態に陥るため、アルバイトやパートとして働くことも選択肢の一つです。
特に地方から首都圏に進学した人で、そのまま一人暮らしを続ける場合は収入を確保しなければなりません。
勤務時間によっては就職活動と両立できますが、バランスを取ることは難しいため、極力避けるべき選択肢の一つでもあります。
また、勤務先によってはアルバイトから正社員に登用する制度もあり、頑張り次第で就職が実現するケースは珍しくありません。
希望する業界がある場合は、その関連する企業でアルバイトをしてみると良いでしょう。
何もしない・ニートになる
就職できず卒業し、そのまま何もしなければニートとなります。ニートの期間があると企業側が受ける印象は悪くなることから、就職活動自体が億劫になり、さらに就職できる可能性が低くなります。
このような負の連鎖を断ち切るためにも、アルバイトとして働いてみたり、就職浪人として活動したりしましょう。
また、世の中には就職浪人(既卒)やニート向けの就職支援サービスがあるため、ぜひ活用してみてください。
就活で全落ちすることは珍しい?
就職みらい研究所の「就職白書2022」によると、2022年卒の就職内定率は96.4%です。その後、内定を辞退する人もいるため、全体の3.6%以上の人が卒業後も就職せずにいることが分かります。
このようなデータから、就職活動で全落ちする割合は低くとも、ゼロではないため珍しいことではなく、誰にでも起こり得ます。安心して就職活動に励むためにも、就活で全落ちする要因を把握しましょう。
新卒=未経験である
まず新卒の就職活動はほぼ全ての学生が未経験であり、応募者の潜在能力・意欲・人柄などで採否を判断するため「ポテンシャル採用」と呼ばれています。
応募者は業務経験・実績がなく企業側にとってはリスクがある採用活動になるため、慎重に学生を吟味しなければなりません。
また、志望度が高い企業が就職活動の序盤に固まっていると、十分な練習ができずに選考を受けることになるため落ちる可能性は高いです。
このようなことから、志望する企業に就職できなかったり就活で全落ちしたりする要因は十分にあると考えられます。
どの選考ステップで落ちるのかはさまざま
新卒の就職活動の選考には、Webテスト・書類選考・グループディスカッション・複数回の面接などさまざまなステップがあります。近年では、録画面接などの新しいフローも登場しています。
このように選考ステップが分かれている場合、応募者によって得意・不得意が生まれることがあるでしょう。志望度が高い企業の選考フローが似ている場合、苦手なステップがあるとその段階で落ちてしまいます。
就職活動を進める中で自身の不得意分野を把握し、改善することで内定率を高められますが、就職活動が長引くと受けられる企業数が少なくなり、全落ちするリスクも比例して大きくなります。
早くから就職活動をはじめれば良いわけではない
近年では、意欲的な学生を取ろうと選考が早期化しており、学生側の行動も早くなっています。実際に、大学3年生の夏はインターンシップに参加することが常態化しているでしょう。
このようなイベントに参加すると情報収集の点からメリットはありますが、大学生活の大半を就職活動に費やすと「大学で学んだことは?」「学生時代に力を入れたことは?」という問いに答えられなくなるでしょう。
目的を持って就職活動に臨むことが重要であり、インターンシップへの参加は手段の一つである点を忘れてはなりません。このようなことから、早期に就職活動を始めても全落ちするリスクはあるのです。
就活で全落ちする理由
就活で全落ちする人に共通する理由として、主に次の内容が挙げられます。
応募企業の倍率が高い
就職活動は自身の将来を決める重要なライフイベントであり、多くの学生が安定と収入を求めて人気企業へ応募します。確かに大手の企業であれば倒産するリスクは低く、高収入を狙いやすいでしょう。
しかし、有名な企業の新卒採用の倍率は非常に高く、数十倍から数百倍になるケースは珍しくありません。このような企業から内定を獲得できる学生は一握りです。
もちろん、内定を得られる可能性はゼロではありませんが、倍率の高い企業ばかりに応募していると全落ちするリスクは高くなります。
知名度で選ぶのではなく、自己分析を徹底して行い、自身のやりたいことを実現できる企業を探してください。
コミュニケーション能力不足
新卒の就職活動では、基本的なスキルとしてコミュニケーション能力を求める企業がほとんどです。実際に、グループディスカッションや面接での質疑応答の内容を採否の判断材料にしています。
それ以外にも、電話で連絡した際の受け答えも選考の要因であり、最低限のビジネスマナーがなければマイナス評価を受けてしまうでしょう。
コミュニケーション能力が低く、会話のキャッチボールが成立しない人は全落ちするリスクが高くなります。
業界や職種にこだわりすぎている
自己分析を徹底することにより、自分が希望している業界・業種を絞り効率良く就職活動を進められます。しかし、業界や職種にこだわりすぎると、視野が狭くなり選択肢も少なくなるでしょう。
就職活動のスケジュールは業界ごとにある程度決まっているため、上手くいかないときに対応しにくくなってしまいます。
例えば、第一志望の業界の選考結果が全て出るタイミングから、再度エントリーしようと思っても、受け付けている企業数は少なくなります。
業界や職種がバラバラである
応募する業界・業種を絞り過ぎると対応しにくくなりますが、その一方で統一感がなく志望先がバラバラな場合も全落ちするリスクがあります。
応募する業界や職種の数が多いと、その種類に合わせて志望動機や自己PRを考え、その都度企業研究をしなければなりません。
その結果、就職活動に費やす時間が多くなり、志望動機や自己PRなどの内容が中途半端になりやすいです。このようなことを避けるためにも、自己分析を徹底する必要があるでしょう。
選考ステップごとの対策ができていない
先程の通り、新卒の就職活動では複数の選考ステップがあり、それぞれ満遍なく対策しなければなりません。
例えば、面接対策は万全でも応募書類の内容が基準に達していなければ、先のステップには進められず、全落ちするリスクが高まります。
また、企業側はそれぞれの選考ステップで判断したい内容は異なります。エントリーシートは志望度や熱意を判断する要素であり、グループディスカッションではコミュニケーション能力を重視するケースがほとんどです。
他にも、面接では企業の相性や人間性などを判断します。それぞれの選考ステップごとの意図を理解し、適切に対策しなければなりません。
エントリー数が少ない
そもそもエントリーしている企業数が少ないことも、就職活動で全落ちする大きな要因となっています。自己分析を徹底し志望企業を絞ることは重要ですが、持ち駒が少なくなると行動に制限が出やすいです。
また、エントリー数が少ない学生は応募書類や面接の内容を改善する機会が少ないため、選考の突破率は上がりにくい傾向にあります。
就職活動の序盤では第一志望ではないにしても、興味がある企業の選考を受け、面接の雰囲気などを体感してみると良いでしょう。
ある程度エントリー数を確保することで、就職活動が後半に差し掛かっても十分に対応できます。
就職活動に対する考え方が甘い
就職活動に対する考え方が甘い人も、全落ちするリスクは高いです。周囲の学生が精力的に取り組んでいても「何とかなる」という考えで行動しない人は、一定数存在するでしょう。
しかし、ニュースでも取り上げられるように、高学歴の学生でも就職活動の取り組み方が悪ければ、なかなか内定を獲得できないことがあります。
全落ちを回避するためにも、エントリー数を増やし各選考ステップの内容を改善し続けなければなりません。
全落ちしても時期によっては挽回可能
大学3年生から就職活動を開始し、大学4年生の夏頃にはある程度結果が出て落ち着きます。このタイミングでエントリーした企業に全落ちしても、まだ挽回は可能です。
大学を卒業するまで猶予はあるため、前向きに就職活動に取り組みましょう。
内定獲得時期は入社すると関係なくなる
早い時期に企業から内定を貰うことで、安心感が生まれて就職活動に集中しやすくなったり、就活自体を終えられたりします。また、入社した後は内定を獲得した時期による差は生まれません。
つまり、「内定時期が早い方が優秀」と判断されるわけではないため、全落ちしてしまったときは、必要以上に焦る必要はなく内定獲得に向けて行動しましょう。
「自分らしさ」を大切にすることも重要
内定獲得を焦ると「企業が求める人物像」に合わせた志望動機・自己PRになりやすく、自身の軸がブレてしまいかねません。このような状態では付け焼刃のアピールになるため、面接官に見抜かれてしまうでしょう。
また、自分とは合わない企業に入社をしても、ミスマッチが生まれてしまい早期退職に繋がるリスクがあります。そのため、自分らしさを忘れないように自己分析を徹底し、就職活動の軸を固めるようにしてください。
万全な対策を講じることで、就職活動のスケジュール後半でも内定を獲得できる可能性は十分にあります。
就職活動で全落ちする前にやるべきこと
就職活動で全落ちするリスクがある人は、行動に制限が出るフェーズに移行する前に対策しなければなりません。ここからは、就職活動で全落ちする前にやるべきことを紹介します。
自己分析と企業研究を再度徹底する
ある程度就職活動を進めている場合でも、基本に立ち返り自己分析と企業研究を再度徹底します。なかなか内定を獲得できない場合は、就職活動の軸がブレている可能性が高いです。
今のままでは、企業にとって魅力的な自己PRはできず、求める人物像との乖離が生じるため不採用になりやすいでしょう。
もう一度、自己分析を徹底することにより自分に合った企業が見つかり、効果的なアピールが可能になります。また、一人で自己分析するだけでなく、家族や友人の協力も仰ぎましょう。
第三者から意見をもらうことで、自分では気付かなかった強みやアピールポイント、やりたいことが見えてくる場合もあります。
志望先の視野・選択肢を広げる
自己分析を徹底した後は、志望先の企業の視野を広げて選択肢を増やすと良いでしょう。特にエントリーした企業数が少ない人は、自身の興味がある業界について調べてみてください。
大学4年生の夏以降になるとエントリーできる企業の数が徐々に減っていくため、特定の業界にこだわっていると応募すらできない可能性があります。
エントリー・応募できる枠は少ないものの、その中で興味がある企業を探し積極的に選考を受けましょう。
話し方や表情などを改善する
どの企業でもコミュニケーション能力を重視しているため、志望動機や自己PRの内容が良くても話し方や表情で不採用になる可能性があります。
何度か面接を受けたことがある人は、そのときの状況や質問を思い出し鏡の前で練習してみてください。鏡で自分の姿を客観的に見ることで、表情や姿勢の改善点を洗い出せるかもしれません。
また、自分で話した内容を録音して聞き直すと、より修正するポイントが明確になるためおすすめです。
諦めずに新しくエントリーする
新卒の就職活動は大学4年生の夏前に終わるのではなく、卒業直前まで実施されています。特に夏以降は内定辞退者が出ることにより、追加で募集するケースは少なくありません。
そのため、もともと高倍率だった有名企業でも採用枠に空きが生まれます。また、このタイミングで就職活動を終えている学生が多くなっているため、ライバルは減っているでしょう。
この時期に諦めずに新しくエントリーし、十分に対策して臨むことで希望する業界・業種の内定を獲得できる可能性は高まります。
就活エージェントを利用する
就活エージェントとは、新卒の就職活動中の学生を対象にさまざまなサポートを提供するサービスです。基本的に無料となるため、経済的な不安がある人でも利用しやすいです。
登録後は担当者と面談し、希望条件や強みに適した企業を紹介してもらえます。このときの面談では客観的な立場から意見を受けられるため、自己分析の精度が高まるでしょう。
さらに、応募書類の添削や模擬面接などの対策も実施しているため、選考を突破しやすくなり内定獲得率を高められます。
一人では自身の課題や改善点が見えにくいですが、就活のプロであるキャリアアドバイザーの助言を受けることで、全落ちするリスクを回避しやすいです。
卒業後の進路を決める
大学4年生の夏頃で全落ちしている場合は、就職活動を進めながら卒業後の進路を決めます。卒業後の進路によって、費用の負担や行動面に大きな違いが出ます。
場合によっては、大学院に進学して就職活動までの猶予を設ける人もいるでしょう。この場合も就職留年と同様に学費がかかるため注意してください。
地方から首都圏に出て来ている人であれば、地元に戻るか一人暮らしを続けるかの選択も迫られます。卒業間際ではなく十分に時間的な余裕があるタイミングで、家族に相談しなければなりません。
卒業後の進路をある程度決めておくことで安心感が生まれ、夏以降の就職活動に集中できるでしょう。
就活で全落ちする場合のよくある質問
就活に失敗した後の進路はどうなりますか?
就職活動で全落ちした場合の選択肢はある程度限られます。経済的に余裕がある場合は、就職留年することで新卒として再チャレンジできます。
卒業後もそのまま就職活動することで、既卒として採用される可能性はあるでしょう。ただし、この場合は新卒ではなく中途採用になるため注意してください。
卒業後に何もしなければ無収入の状態になるため、就職活動とのバランスを見ながらアルバイトをすると良いでしょう。
何月までに内定がないとやばいですか?
就職みらい研究所の「就職白書2022」によると、2022年卒の6月12日時点での就職内定率は74.1%です。同年の9月1日時点で90.0%に到達します。
つまり、6月時点でも2割強の学生は内定を獲得していません。しかし、9月以降になると9割近くの学生が内定を獲得していることになります。
これらのことから、大学4年生の秋ごろまでに内定を獲得できないと「やばい」と言えるでしょう。
どのような場合に全落ちしますか?
就職活動で全落ちする理由にはさまざまな要因が考えられます。例えば、倍率が高い企業にしか応募していなかったり、エントリー数が少なかったりするケースが多いです。
また、応募のステップに問題がない場合は、それ以降の選考ステップに課題があると考えられるでしょう。内定を獲得するためには、自身の課題を明確にし改善してみてください。
まとめ
この記事では、就活で全落ちした後はどうなるのかについて解説しました。全落ちしたまま卒業を迎えた場合、就職留年・就職浪人などの選択肢があります。
いずれの場合も収入がない状態で生活を続けることになるため、大学3年生から4年生の間の就職活動でそのリスクを避けなければなりません。
就職活動に対する不安を感じている人は、全落ちする理由や対策を押さえ、効果的に進めるようにしましょう。
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