代わりがいないため仕事を休めない！その理由や対処法を徹底解説

仕事をしているなかで、休みたくても代わりがいないため休めないという状況を経験したことがある人は多いのではないでしょうか。

必ず休めないことは承知していたとしても、毎回要望を叶えられないとなれば、いずれ不満に繋がりかねません。その状態が続くと、体調不良に繋がる恐れも否めないでしょう。

そこで今回は、代わりがいないため仕事を休めない状況に陥っている理由や対処法を徹底解説していきます。今の働き方に悩みを抱えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

仕事の代わりがいないから休めない理由

仕事の代わりがいないから休めない理由として、主に下記が挙げられます。

人材不足に陥っているから

仕事を休みたいにもかかわらず代わりがいない理由として、人材不足が挙げられます。人が足りていないため、社員は休みを取りづらい状況に陥ってしまっているのです。

社内の労働環境的に厳しい状況であり、一人が休むと仕事が回らないとなれば休みを認めてくれないでしょう。休めないどころか、過労となる恐れすらあります。

仕事量が多過ぎるから

仕事量が多過ぎると、当然ながら社員は休んでいる場合ではありません。請け負っている業務をきちんと全うしなければ、会社の経営が危ぶまれるためです。

在籍する社員数と仕事量が合っていない状況は良い労働環境とは言えず、休みを取れないだけでなく過労によるストレス過多も考えられます。

休めない雰囲気が漂っているから

社内に休めない雰囲気が漂っていることも、社員にとっては問題ありと言える環境です。昔からの風習で、出勤し続けて当たり前という社風の会社は要注意と言えます。

上司が休まず働いているため先輩社員が休めない、故に後輩も出勤せざるを得ないという悪循環は、心身共に疲弊することに繋がりかねません。

誰かに任せられない業務を担当しているから

自分の請け負っている業務に代わりが利かない場合は、休みたくても休めない状況に陥っています。本来であれば代わりに請け負える社員を配置すべきですが、その体制が整っていなければ休めません。

裏返すと会社にとって貴重な人材と言えますが、労働環境としては決して恵まれたものではありません。

仕事の代わりがいないから休めないのはおかしい？

結論から言うと、仕事の代わりがいないため休めない状況はおかしいです。その理由は、厚生労働省が定める労働基準法が関係しています。

労働基準法では原則として、「1日に8時間」「1週間に40時間」を超えて労働させてはいけないと定められています。また、毎週1日もしくは4週間を通じ4日以上の休日を与えなければいけません。

つまり、仕事の代わりがいないからと働かせ続ける状況は法律に違反していることとなるのです。代わりがいないとはいえ、使用者は労働者を休ませる義務があります。

出典：厚生労働省-労働時間・休日

仕事の代わりがいないから休めない状況は体調不良に繋がる？

仕事の代わりがいないからと休めずに働き続けた場合、体調不良に繋がる可能性は大いにあり得ます。考えられる症状に下記が挙げられるため、ぜひチェックしておいてください。

適応障害はストレスをきっかけとして、心や体に支障をきたす状態です。適応障害には精神症状として、不安・喪失感・絶望感・意欲の低下・神経過敏などが見られます。

また、身体症状は不眠・食欲不振・めまい・動悸・吐き気・頭痛などです。行動の変化として、人によっては飲酒や暴食などがあります。

そして、適応障害と似たものに「うつ病」が挙げられます。うつ病は一日中気分が落ち込んでいる精神状態、さらには不眠・食欲不振・肩こり・頭痛といった身体症状が現れるものです。

適応障害とは異なりストレスが原因とは明確にわかっていませんが、仕事を休めないことによる影響は少なくともあると考えられるでしょう。

出典：あらたまこころのクリニック-適応障害とは？原因や症状から診断方法、セルフチェックまで網羅的に解説

出典：あらたまこころのクリニック-適応障害とうつ病の違いとは？「原因」「ストレスから離れた時の症状」「期間」の3つのポイントで見分けよう

仕事の代わりがいないから休めない場合の対処法

仕事の代わりがいないから休めない場合は、対処法として主に下記が挙げられます。

人材の確保を依頼する

代わりがいないために休めない場合は、人材の確保を要します。単純ではありますが、人手を増やすことで代わりができるため、休める環境へと変えられる可能性があるのです。

人材の確保は人事部をはじめ、会社の上層部に人手不足であることを理解してもらわなければいけません。そのため、まずは直属の上司に休めない状況であると伝えましょう。

有給を取得する

有休を取得することも、代わりがいないために休めない状況への対処法に挙げられます。人材不足で社内的にも休めない雰囲気があるとはいえ、有休の取得は社員の権利です。

これは厚生労働省による労働基準法にも定められている法律であるため、会社は従わざるを得ません。また、毎年5日間は有給を取得させることが必要とされています。

つまり、いくら業務が多く人手が足りていないという状況でも、法律により守られるため休むことができるのです。

出典：厚生労働省-事業主の方へ

同僚・直属の上司とスケジュール調整をする

代わりがないため休めない状況は、スケジュール調整により改善できる可能性はゼロではありません。そのため、同僚や直属の上司などと話し合い、一度調整を試みてください。

スケジュールを調整した結果、意外にも業務量に対し人員が足りていたという場合が考えられます。いつまでも同じ状況下で働いていることで気付けていないケースはあり得るのです。

労働基準監督署に相談をする

代わりがいないため休めない状況で、有給取得についても応じてくれない場合は労働基準監督署への相談をおすすめします。

労働基準監督署に相談・通報をすることで、勤務先に労働基準法違反が無いかを調査します。仮に違反があり悪質と判断された場合は、経営者たちが刑事的に立件されることもあるのです。

立件されないにしても企業への指導勧告や立ち入り調査などが実施されるため、労働基準監督署に相談をすることで何かしらのアクションを起こさざるを得ない状況となるでしょう。

転職をする

今の会社が何をしても状況が変わらない、このままでは将来性にも期待ができないなど、自分で見切りをつける場合は転職を検討してみてください。

勤務先を変えることで労働環境が変わり、同じ給与もしくはそれ以上を貰え休みも多くなる可能性があります。なお、転職する際は転職エージェントの活用がおすすめです。

転職エージェントにはキャリアアドバイザーが在籍し、求職者の転職活動を全面的にバックアップしてくれます。主なサポート内容は下記となるため、ぜひ把握しておいてください。

登録をすると、まずはキャリアアドバイザーによるカウンセリングが実施されます。そこで、希望する職種や労働条件などを伝えましょう。

キャリアアドバイザーは求職者の希望に沿った仕事を紹介し、応募書類の添削や面接対策などを実施のうえ内定獲得を全面的にバックアップしてくれるのです。

また、転職エージェントによっては企業から求職者に対しオファーが出せるスカウトサービスを提供しています。思いもよらぬ企業からの誘いがあり得るため、転職活動の幅が広がるのです。

さらに、年収交渉や入社日調整など、求職者自身が伝えづらい内容もキャリアアドバイザーが対応してくれます。

仕事の代わりがいないから休めない場合に活用すべきおすすめ転職エージェント3選

仕事の代わりがいないから休めない場合は、思い切って職場を変えるという選択が必要かもしれません。その際に活用すべき、おすすめの転職エージェント3選を下記にてピックアップ。

各サービスの特徴について解説するため、ぜひ登録先を選ぶ際の参考にしてみてください。

仕事の代わりがいないに関するよくある質問

まとめ

この記事では、代わりがいないため仕事を休めない状況に陥っている理由や対処法を解説しました。人材不足や仕事量が多過ぎるなどが、主な原因と考えられます。

状況を打開するには、人材の確保や有休の取得申請をする、労働基準監督署に相談をするなどがあるため、実行してみてください。

それでも状況が変わらない場合は、転職エージェントに登録し転職することも一つです。