新卒で入社するとしばらくは研修などを受け、その後正式な部署へ配属されます。そこでは、新しい仕事を覚えたり担当の業務以外に雑用を頼まれたりと、苦労を感じることが増えるでしょう。
そのため、新卒で入社してから半年ほど経つと「しんどい」と思う人が増える傾向にあります。その際に、「自分は会社を辞めた方が良いのでは」と考える人もいるでしょう。
そこで今回は、新卒半年でしんどいと感じる理由について解説します。あわせて転職した方が良い場合なども紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
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新卒半年でしんどいと感じる理由
新卒で入社した社員が半年でしんどいと感じる主な理由は次の通りです。
- 給与が低く残業や雑用が多い
- 人間関係が上手くいかない
- 上司・先輩に怒られる
- 仕事で覚えることが多い
- 仕事にやりがいを感じない
給与が低く残業や雑用が多い
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、令和元年の大学卒の初任給は21万2,800円です。
- 高校卒:16万8,900円
- 高専・短大卒:18万4,700円
- 大学卒:21万2,800円
- 大学院卒:23万9,000円
引用:厚生労働省 賃金構造基本統計調査
こちらのデータの金額は初任給ベースであるためそれ以降は給与アップが見込めますが、そこまで急上昇するケースは多くありません。
さらに、新卒社員は覚える業務や先輩・上司から頼まれる雑用が多いことから、仕事量が増えてしんどいと感じる可能性が懸念されます。
人間関係が上手くいかない
新卒社員は入社と同時に生活環境が変わることから、人間関係によるストレスが大きいと考えられます。
仕事で関わる人は、上司・先輩・同僚だけでなく取引先も該当し、特に社外の人との対応では「失礼があってはいけない」と余計にストレスがかかるでしょう。
もし何か対応に不備があった場合、上司や先輩から叱責を受けることとなります。
入社前に会社の人と交流があってもそこまで仲を深めることは難しいため、新卒社員は最初の人間関係の構築に苦労し「しんどい」と感じやすいです。
上司・同僚・既存の取引先は自分で選べないため、時間の経過とともに慣れていくしかありません。
上司・先輩に怒られる
新卒社員はまだ仕事に慣れていないため上司・先輩に怒られるシーンが多く、嫌な気持ちになる人は少なくないです。むしろ、怒られることで仕事を覚えるといっても間違いではないかもしれません。
上司・先輩の対応に問題がなかったとしても、新卒社員は覚える仕事が多いことから、何か至らない点があれば叱責を受ける可能性があるため、同じミスをしないように注意しなければなりません。
また、職場には理不尽に怒るパワハラ上司・先輩がいる可能性があり、場合によっては正当な理由もなく叱責を受けるケースもあります。このような問題がある職場へ配属になったときは、人事部などの適切な窓口に相談しましょう。
仕事で覚えることが多い
仕事をなかなか覚えられず「しんどい」と感じる新卒社員は少なくありません。ここまでの通り、新卒社員は仕事の基本を覚えながら、基礎的な内容の業務を日々こなしていく必要があります。
今までの学生時代とは環境が大きく変わり、初めてのことが多いためストレスを感じやすいでしょう。その中で覚える内容が自身の許容量を超えてしまうと、「しんどい」などとネガティブな感情を抱きやすいです。
仕事にやりがいを感じない
一般的に企業側は新卒社員に大きな仕事を任せません。そのため、新卒社員として入社し、少なくとも半年は研修を受け基礎的な業務をこなしながら、仕事を覚えていきます。
日々の仕事の内容は簡単なものとなり「やりがいを感じない」と思う人は少なくありません。他にも、入社してみると就職活動時の印象と大きく変わり、ミスマッチを感じるケースも多いです。
また、他にやりたいことができて今の仕事のやりがいを見失う場合もあるでしょう。
新卒半年で仕事がしんどいときの対処法
新卒半年で仕事がしんどいときの主な対処法は次の通りです。
- 同じミスをしないようメモをとる
- 上司・会社に異動の相談をする
- 第二新卒を求めている転職先を探す
同じミスをしないようメモをとる
新卒社員は上司・先輩に怒られることで「しんどい」と感じる場合が多いため、まずは同じミスをしないように工夫し、叱責の回数を減らす努力をしましょう。
上司・先輩からの注意・指導内容は適切にメモを取り、何度も聞き返すことがないように注意してください。
特にミスや抜け・漏れが多いものは、デスクの見えるところにポストイットを貼るなどして意識を向けられるようにすると良いでしょう。
また、メモを取ることに満足するのではなく、業務が始まる前に見返す必要があります。業務の種類ごとにメモの内容を分類するなど、整理する工夫を取り入れることでミスを減らせます。
上司・会社に異動の相談をする
新卒で入社してから配属された部署に不満がある、あるいはやりがいを感じられないときは、上司か会社に直接異動の相談をすることも効果的です。
例えば、職場でパワハラ・セクハラが横行しており日々の業務が苦しい場合は、会社側に相談することで適切に対処してもらえる可能性があります。
その理由は、会社側は労働者が働きやすい環境を整える義務があり、法律でルールが決まっているためです。他にも、希望を出していた職場へ配属されないこともあるでしょう。
このようなときに、直属の上長や会社の人事部に相談をすることで、次回の人事異動時に希望が反映される可能性が高まります。
第二新卒を求めている転職先を探す
新卒で入社した会社とどうしても合わず馴染めないときは、会社を辞めて転職先を探すことも効果的な手段の一つです。入社半年ほどであれば、一般的に「第二新卒」として転職活動ができます。
第二新卒とは新卒で入社し会社を概ね3年以内に退職した人のことを指し、教育コストが下がるなどの理由から歓迎する企業は少なくありません。
このように第二新卒を求めている転職先を探すことで、現状の課題をクリアできる可能性があります。
特に、肉体的・精神的な負担が大きいと体調を崩し、最悪のケースでは過労死に至ることも考えられるため注意してください。
新卒半年で仕事を辞めるメリット
新卒半年で仕事を辞め、次の一歩を踏み出す主なメリットは次の通りです。
- 苦悩から解放されて精神的に明るくなれる
- 貴重な若手の時間を無駄にせずに済む
- 給料が上がる可能性がある
- 若手社員を歓迎している企業がある
苦悩から解放されて精神的に明るくなれる
入社して半年ほどの新卒社員がしんどいと感じる理由はさまざまですが、その原因が自分自身以外にあり、改善が難しいケースは少なくありません。
例えば、明らかに仕事量が多いときやパワハラ・セクハラの被害に遭っている場合です。残業が多く長時間労働を強いられている場合では、肉体疲労が溜まり精神的にも落ち込んでくるでしょう。
このような職場を辞めることにより、悩みの原因を根本から解決できるため、苦悩から解放されて精神的に明るくなれる期待が持てます。
体調を崩している場合は退職によって回復期間を設けることで、万全のコンディションで次の一歩を踏み出せるでしょう。
貴重な若手の時間を無駄にせずに済む
新卒の就職活動ではまだ会社選びに慣れていないことから、失敗し後悔するケースは少なくありません。例えば、自分の希望を実現できないことに入社してから気づく場合もあるでしょう。
このような職場でしんどいと思いながら働き続けることは、辛いだけでなく貴重な若い時代の時間を無駄にしてしまいます。
20代の若手であれば未経験の職種へ挑戦するチャンスがありますが、年齢を重ねるごとに転職が難しくなります。そこで、早いうちに退職を決意することにより、貴重な若手の時間を有意義に使えるのです。
給料が上がる可能性がある
企業によって基本給や手当など給与の決まり方は異なるため、同じ業務内容でも金額に違いが出ます。そのため、同じ業界・職種へ転職することにより、給料が上がる可能性は十分あり得るのです。
特に業務量に対して今の給与が低いと感じる場合は、転職により希望を実現できる可能性が高まるでしょう。
ただし、新卒半年では特に仕事上の実績はないため、給与が急激に上がることは考えにくいです。
また、専門的なスキルを持っているのにもかかわらず十分に発揮できない職場である場合も、転職により給与が上がる可能性は高いです。
若手社員を歓迎している企業がある
若手の人材は経験が不十分であるため、転職が難しいと思われやすいです。しかし、企業の中には若手社員を歓迎していることもあり、今よりも好条件の職場へ転職できる可能性があります。
例えば、新卒の採用活動をしたものの目標としていた人数を確保できなかった企業は少なくありません。また、内定を辞退した社員の分を補填するため、若手の人材を募集しているケースもあります。
このような企業は第二新卒の人材を歓迎しており、スムーズに転職しやすいです。
新卒半年で仕事を辞めるデメリット
新卒半年で仕事を辞める主なデメリットは次の通りです。
- 転職市場で評価されない場合がある
- 新卒よりも選択肢が減る可能性がある
- 転職しても同様の悩みを持ちやすい
- 第二新卒の競争は激しい
転職市場で評価されない場合がある
第二新卒を歓迎している企業は存在していますが、転職市場全体で比較するとその割合は高くありません。そのため、新卒半年で仕事を辞めると一般的な転職市場では評価されない場合があります。
実際に、第二新卒に対してネガティブな印象を持つ企業は少なくありません。例えば、「採用してもすぐに辞めるのでは」「評価できる実績がない」と企業側が感じるケースは多いでしょう。
このような企業もあるため、新卒半年で仕事を辞める際は、第二新卒を歓迎しているかを確認しながら転職活動を進める必要があります。
新卒よりも選択肢が減る可能性がある
入社してから半年ほどの短期間で仕事を辞めると、新卒の就職活動よりも応募できる企業の選択肢は減る可能性があります。
第二新卒として就職活動はできますが、専用の窓口が設置されるわけではなく、一般的な中途採用の枠として応募することになります。
新卒採用は毎年実施するも、中途採用は欠員が出たときにしか募集をしない企業は多いです。実際に、大手企業・人気企業などは新卒採用に力を入れている傾向があります。
このように新卒のときよりも選択肢が減り、応募できる企業が限られる可能性がある点に注意しましょう。
転職しても同様の悩みを持ちやすい
新卒半年でしんどいと感じる理由が、職場ではなく自分の内側にあるものであれば、転職しても同様の悩みを持ちやすいです。
例えば、「仕事が合わない」「やりがいを感じない」といった悩みを抱く人は多いですが、まだ十分な経験を積んでいない1年目の社員にとっては当然のことです。
会社側は経験が浅い社員に大きな責任を伴う仕事は任せにくいと考えているため、1年目の新人には基本的な作業が多くなります。
このような状態に不満を感じ転職を試みても、新しい職場でも同様に基本的な仕事を任せられるためやりがいは感じにくいでしょう。
第二新卒の競争は激しい
新卒半年で悩みを抱える人は多く、同様に転職を試みる人は少なくありません。先程の通り、新卒半年で退職すると第二新卒扱いになり、一般的な中途採用枠へ応募することになります。
一般的に中途採用で確保する社員の人数は新卒よりも少ない傾向にあり、第二新卒以外の人材も応募することになるため、競争率は高くなりやすいです。
また、第二新卒の就職活動はポテンシャルの評価が重視されやすいため、アピール方法を工夫しなければ内定獲得は難しくなるでしょう。
新卒半年で仕事を辞める前の準備
新卒半年で仕事を辞めることにはリスクがあるため、少しでも成功率を高められるよう準備をしましょう。新卒半年で仕事を辞める前の主な準備は次の通りです。
- 今の会社で改善しようと試みる
- 自己分析を徹底する
- 転職する際の軸を考える
今の会社で改善しようと試みる
ここまでの説明の通り、第二新卒の転職にはデメリットがあるため新卒半年で仕事を辞めると後悔することがあります。そのため、しんどいと感じる原因を今の職場で改善できないかを考えましょう。
例えば、覚える仕事が多くしんどいと感じている場合は、業務に慣れることにより解消されます。若手で雑用のような仕事が多い場合は、同期の新入社員に相談し協力すると良いでしょう。
他にも、パワハラ・セクハラがある職場であれば、会社側に報告・相談することで解決する可能性があります。しんどいと感じる原因を見つめ直し、改善できるように努めましょう。
自己分析を徹底する
自分の力ではしんどいと感じる原因を改善できないときは、仕事を辞めて転職活動に臨むと良いでしょう。ただし、転職活動を始める前には入念に自己分析を実施してください。
自己分析により自身の希望や強みを洗い出すことで、次に何をすべきなのか行動の指針が決まります。
また、自分の希望条件が明確になることで求人を探しやすくなり、強みを見つけられると効果的な自己PRができるでしょう。
転職する際の軸を考える
自己分析を徹底して実施した後は、転職の軸を考えましょう。新卒半年でしんどいと感じる背景には、入社前後でギャップが生まれている可能性が考えられます。
次の職場でも失敗しないように、自分が転職で実現したいことを明確にしてください。また、新卒の就職活動とは流れが異なり、自分で情報を集めなければなりません。
実際に、希望している企業が中途採用を募集しているとは限らないため、転職前の準備として求人票や要項などを確認すると良いでしょう。
新卒半年で仕事を辞めない方がいい場合
新卒半年で仕事を辞めない方がいい場合は次の通りです。
- 職場の人間関係が悪いケース
- 仕事自体にモチベーションが湧かないケース
- 仕事が合わないと感じているケース
職場の人間関係が悪いケース
悪質なトラブルが発生していない限り、職場の人間関係が悪い場合は仕事を辞めない方が良いでしょう。これは、新卒半年にかかわらず人間関係で悩む人が多いためです。
実際に、人間関係の構築に苦手意識を持つ人であれば、転職しても新しい職場で同様の悩みを抱えることになります。
学生時代であれば関わる人を選べますが、社会人になると上司や同僚は自分で決められないため、人間関係で悩むことは当然といえるでしょう。
仕事自体にモチベーションが湧かないケース
新卒半年では覚える仕事が多く、基本的なことしか任されないためやりがいを感じにくいです。このように仕事自体にモチベーションが湧かないケースでも、会社は辞めない方が良いでしょう。
仕事は自分自身がレベルアップし、できることが増えてくると楽しみややりがいを感じられるようになります。
それに対して、新卒半年であればまだ未熟であり仕事の楽しさを感じにくいです。この状態で転職しても、新しい職場でやりがいを感じられる仕事を任せられるわけではありません。
まずは、仕事の面白さ・楽しさを感じられるまで続けてみると良いでしょう。
仕事が合わないと感じているケース
担当になった仕事が自分に合わないと感じている場合も、退職しない方が良いでしょう。先程と同様に、新卒半年の短い期間では仕事の適性があるかを判断しにくいです。
また、このような状態で転職を試みた場合、努力する姿勢・忍耐力が欠如していると判断される可能性があります。
仕事が合わないと感じているときは、自分に足りないものを分析したり、先輩に相談したりすることで解決する場合が多いです。
新卒半年で仕事を辞めた方が良いケース
新卒半年で仕事を辞めた方が良いケースは次の通りです。
労働環境が悪い場合
新卒半年で仕事を辞めた方が良い代表的なケースは、勤めている会社がブラック企業で労働環境が劣悪なケースです。
例えば、サービス残業により長時間労働を強いられる、パワハラ・セクハラが横行している場合です。
これらのように労働環境が悪いと肉体的・精神的な負担が増し、大きなストレスを抱えることで体調を崩す可能性があります。そのため、手遅れになる前に会社を辞めた方が良いでしょう。
他にやりたいことができた場合
新卒半年でしんどいと感じ、自己分析を実施して原因や自分の希望を明確にした結果、他にやりたいことができた場合は辞めても良いでしょう。
第二新卒は新卒で入社してから概ね3年以内であり、それ以降に転職活動をすると実績が重視されるため、未経験の業界・職種への挑戦が難しくなります。
そのため、新卒半年で他にやりたいことができた場合は、未経験でもチャレンジできるチャンスであるといえるでしょう。
新卒半年でしんどいと感じる場合によくある質問
いつまでしんどさは続きますか?
新卒半年でしんどいと感じる場合、個人差があるため人によって解消されるまでの時期は異なります。一通り仕事を覚えて慣れてくれば、しんどさはなくなるでしょう。
ただし、2年目になると後輩ができ別のしんどさが生まれる可能性があります。そのときの状況に合わせベストを尽くすことにより、しんどさや悩みは解消できるでしょう。
新入社員はどのくらい辞めますか?
厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況」によると、新規学卒就職者の就職後3年以内の平均離職率は大学卒で31.2%、高校卒で36.2%です。つまり、新卒で採用した人数が20人の会社であれば3年以内に6人が辞める計算です。
新入社員が辞めるならいつが良いですか?
第二新卒として転職活動できるリミットである3年目が良いでしょう。新卒入社後の年数が少なすぎると書類選考を突破しにくいです。
その点、3年ほどの経験があれば一通りのビジネススキルを身に付けており評価されます。また、早期退職の懸念を払拭できる年数である点も大きなアドバンテージになるでしょう。
まとめ
この記事では、新卒半年でしんどいと感じる理由について解説しました。新卒で入社してから半年ほど経過すると、覚える仕事が多くなるなど苦労が増えます。
任せられる仕事が増えることにより、上司や先輩からの叱責を受ける機会も増えるでしょう。このような悩みを解消するためには、課題点を改善する必要があります。
自分の力では改善できない問題を抱えている場合は、転職により職場を変えることも有効です。自分の希望ややりたいことを明確にし、後悔がないように転職活動に臨んでみてください。
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ただ仕事は急に辞めづらいのも理解できます。そこで退職代行を活用しましょう。
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