就活であっさり内定を獲得することはできる？効果的な進め方についても紹介！

就職活動は人生を決める重要なライフイベントであるため、ほとんどの学生が万全な準備のもと企業の選考に臨みます。しかし、場合によってはあっさりと内定が出るケースもゼロではありません。

では、あっさりと内定が出るケースとはどのようなものなのでしょうか。また、早期に内定が出た場合、そのまま就職活動を続けるかを悩む人も多いです。

そこで今回は、就活であっさり内定を獲得することはできるのかを解説します。あわせて就職活動の効果的な進め方についても紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

就活であっさり内定を獲得することはできる？

就活では短期間しか活動していないのにもかかわらず、内定を獲得する学生がいます。しかし、就職活動に苦労する学生が大半を占めるため、内定が出ることを信じられない人もいるでしょう。

ここからは、就活であっさり内定を獲得することはできるのかについて解説します。

適性が高い企業を受けていれば十分にあり得る

就職みらい研究所の「就職白書2022」のデータによると、2022年卒の内定を獲得した企業数の平均は2.46社であり、エントリーシートなどの書類を提出した企業数の平均は17.33社です。

データから計算すると、内定を獲得できる割合は約14.2％となります。この結果から、選考を受けた1社目であっさり内定を獲得することは十分にあり得るといえるでしょう。

また、新卒の採用試験はポテンシャル採用といわれており、能力・スキルではなく人柄が重視される傾向にあります。

そのため、選考を受けた企業が自分と適性があり、面接などの選考で自己PRをしっかりと伝えられていれば1社であったとしても、内定を獲得できる可能性はあります。

早く内定を獲得することが正解ではない

就職活動では、早い時期に内定を獲得することよりも、自分が納得する企業への入社を果たすことの方が重要です。

そのため、1社目であっさり内定が出たとしても、志望度が低い会社である場合は就職活動をやめるべきではありません。

もちろん、早期の内定獲得により就職浪人する必要はなくなるため、安心感は生まれます。内定を得た後も残っているエントリー企業の選考を進めながら、最適な入社先を決めましょう。

就活であっさり内定が出た場合に多い要因

就活であっさり内定が出た場合に多い主な要因は次の通りです。

選考を受けた企業の倍率が低かった

あっさり内定が出た場合に多い要因として、選考企業の倍率の低さが挙げられます。企業の内定倍率はエントリー数と採用予定数で算出され、人気企業になるとエントリー数は数千を超えることもあり、その中から数人しか採用されないケースは少なくありません。

しかし、企業の中にはエントリー数が少なかったり採用予定数が多かったりする場合があり、倍率は低くなります。倍率が低いとライバルが少なくなるため、内定を獲得しやすくなるでしょう。

企業と自分の適性が高かった

新卒の就職活動では、自分との適性が高い企業を選ぶだけでも内定を獲得しやすくなります。そのため、選考を受けた企業の中で適性があるものの選考を順調に進めることで、スムーズに内定を獲得できる可能性があります。

多くの企業を受けることで適性が高い会社と出会える期待が持てますが、適性試験を受けるなど自己分析を徹底すると、よりマッチングの精度は上がるでしょう。

そのため、自己分析に時間をかけて念入りに実施している人の方があっさり内定が出やすくなります。

選考対策を十分に行えた

企業との適性が標準の場合でも、応募書類や面接の対策を十分に実施することで選考の突破率が高まります。

そのため、自己分析・業界分析・企業研究・応募書類の作成・面接対策などを満遍なく行っている人は、早期に内定を獲得できる傾向にあります。

特に就職活動の序盤では、面接やグループディスカッションに慣れていない就活生が多いため、十分に練習を積んでから臨むことで差をつけやすいです。

企業に求められる能力が高かった

就職活動が本格的に始まる大学4年生になれば、個々の能力に大きな差が生まれる場合があります。特にグループディスカッションや面接では、コミュニケーション能力が高い学生の方が有利になりやすいです。

もちろん、就職活動で何度も面接を受けることでコミュニケーション能力が磨かれ、円滑にやり取りできるようになります。

元々他人とのコミュニケーションが得意な学生は、就職活動の序盤で他の就活生との差が生まれやすくあっさりと内定が出やすくなるでしょう。

多くの企業から評価される実績・スキルがあった

コミュニケーション能力が高いだけでなく、多くの企業から評価される実績・スキルを持つ学生も早期に内定を獲得しやすいです。

例えば、部活動で優秀な成績を収めていたり、主将として部員を引っ張っていたりした経験は多くの企業から評価される傾向にあります。他にも、海外留学で大きな実績を残している人も該当するでしょう。

実績やスキルがある人であれば自身の強みを差別化しやすいため、ライバルよりも有利になります。

就活であっさり内定を獲得する方法

就職活動であっさりと内定を獲得する主な方法は次の通りです。

倍率が低い企業を優先的に受ける

企業の倍率は低い方がライバルとの競争が少ないため、内定を獲得しやすくなります。就活サイトによっては企業の募集人数やエントリー数を公表しているものがあります。

この2つの情報があれば倍率をある程度算出できるでしょう。エントリーを受け付けている企業一覧から倍率が低いものをピックアップし、優先的に選考を受けることで内定率を高められます。

何も考えずにエントリーするよりも、倍率が低いものの中から希望の業界・業種・条件に合致するものを選べば、後悔することなく納得した就職活動を進められるでしょう。

逆求人サイトを活用する

就活であっさり内定を獲得したい場合は、一般的な就活サイトだけでなく「逆求人サイト」の利用がおすすめです。

逆求人サイトとは、あらかじめプロフィール・履歴書を登録することにより、自分で応募するのではなく、企業からのスカウトをもとに選考を進める形式のサービスです。

通常の就活サイトと異なり、自分に対する企業側の興味・関心が高い状態でスタートできるため、スカウトが届けばスムーズに選考を進められます。

場合によっては選考フローを短縮するオファーもあるため、早期に内定を獲得しやすいです。

就活エージェントを活用し効率良く選考を進める

就職活動を効率良く進めたい人は、就活エージェントの利用がおすすめです。就活エージェントは基本的に無料で利用でき、面談後に企業の紹介や選考対策などのサポートを受けられます。

就職活動のプロであるため、カウンセリングを通じて自分では気付かなかった強みや得意分野が見つかることもあります。一人で自己分析をするよりも視野が広がる点もメリットです。

その自己分析の結果から最適な企業を紹介してくれるため、適性が高く入社後のミスマッチも防ぎやすいです。さらに、ESなどの応募書類の添削や模擬面接などの対策を受けられるため内定率も高まるでしょう。

このように、就活エージェントを活用することで万全に準備した状態で就職活動に臨めるため、あっさりと内定を獲得できるケースは珍しくありません。

合同説明会に参加し人事担当者との繋がりを作る

就活エージェントを利用するだけでなく、合同説明会に参加し企業の人事担当者との繋がりを作ることも有効です。

合同説明会は複数の企業が参加するイベントですが、規模が大きい場合は学生の人数が多いため効果的な繋がりを作ることは難しいです。

そのため、企業数や就活生の人数が少ない中小規模の合同説明会に参加しましょう。このようなイベントでは就活生と人事担当者の距離が近く、密にコミュニケーションを取れます。

場合によってはその場で面接に誘われることもあり、選考ステップを短縮できる可能性があります。

リクルーター経由で選考を進める

リクルーターとは企業の社員が直接学生とコミュニケーションを取り、就職活動を支援する人のことです。主に出身大学の後輩にアプローチし、優秀な人材を確保するために動きます。

リクルーターは就活エージェントのように学生のサポートを行うため、通常の就職活動よりも成功率が高まります。ただし、リクルーターとは誰でも繋がれるわけではありません。

主に企業への採用実績がある大学や部活、研究室に所属していることが条件であり、その中でも優秀な人材であると判断される必要があります。

長期インターンに参加し内定を獲得する

大学3年生の夏頃からインターンシップが開催され、会社説明から業務内容の紹介、業務体験などを受けられます。

インターンシップの大半は1日から数日の短期間のものですが、中には数ヶ月にも渡って実際に業務を体験する長期インターンがあります。

企業側は長期インターンで学生のポテンシャルや意欲を判断し、内定を出す企業が増加傾向にあるため、就職活動をしなくても採用されるケースはゼロではありません。

ただし、長期インターンは誰でも参加できるものではなく、応募条件を満たして選考を突破する必要があるため注意してください。

就活であっさり内定が出るとやばい？その理由とは

就職活動であっさり内定が出ると嬉しいものですが、デメリットとなる側面もあるため注意してください。ここからは、あっさり内定が出るデメリットを紹介します。

即日内定はブラック企業が多い傾向にある

企業の中には一般的な選考フローを踏まず、即日内定を出すケースがあります。想定よりも短期間で内定が出るためすぐに就職活動を終えられますが、即日内定はブラック企業に多い傾向があります。

これは、即日内定を出す企業は慢性的に人手不足であり、離職率が高いケースが多いからです。他にも、採用人数が企業規模に対して多過ぎる場合も注意しましょう。

離職率が高い会社の場合、入社後に退職する人数が多いことを見越して採用枠を増やしています。人がすぐに辞める会社は労働環境が過酷である場合が多いため、就職活動を終える前に内定企業についてよく調べましょう。

企業に対して愛着が湧かなくなる

十分に自己分析・企業研究をしていない場合でも、内定を獲得できるケースはゼロではありません。このような企業に入社することを決めれば、就職活動を早期に終えられるでしょう。

しかし、就職活動に手間がかかっていない場合、企業に対して愛着が湧かなくなり早期退職に繋がりやすいです。もちろん十分に企業研究を実施したうえで志望度が高い会社の内定を獲得し、かつ本人が納得している場合は問題ありません。

その企業のことを詳しく知らずあっさりと内定が出た場合は、もう一度会社について調べ本当に入社しても良いかを確認してみてください。

早期に就活を終えることで後悔するケースが多い

新卒の就職活動は自分の人生を決める大きなイベントであるため苦労する人は多く、内定を獲得できないと精神的に追い込まれる傾向にあります。

そのため、あっさり内定が出たときに、その場で就職活動を終える学生は少なくありません。しかし、就職活動を終えて選考を全て辞退すると「もう少し他の会社も見たかった」と後悔する人は多いです。

このような場合は、内定を持ちつつ就職活動を続けると良いでしょう。既に内定が出ているため精神的にも安心感があり、リラックスした状態で選考に臨めます。

その結果、複数の内定を獲得し、その中から自分に合った企業を吟味できることに繋がるのです。

就活で内定を獲得できない人の特徴

就活で内定を獲得できない人には共通点があります。ここからはその特徴について紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

大手・人気企業や相性が良くない企業ばかり受けている

大手企業や人気企業は倍率が高いため、競争が激しく内定を獲得する難易度が高いです。近年では、将来への不安からこのような企業の選考ばかりを受ける人は少なくありません。

また、自己分析や企業研究が不十分であり、自分と相性が良くない企業の選考を受けている場合も同様です。

このままでは、内定を獲得できずに時間が経過していくため、視野を広げてエントリーする企業を増やすと良いでしょう。

ビジネスマナーが不十分である

就職活動で自己分析や選考対策ばかりに気を取られており、最低限のビジネスマナーができていない学生は少なくありません。

面接で魅力的な自己PRができても、相手にとって失礼になることをしていたり、礼儀を守れていなかったりするとマイナス評価に繋がります。

ビジネスマナーは入社後も必要になるものであるため、就職活動の準備期間中に習得する必要があります。

Webテストなどの選考対策ができていない

企業によっては書類選考の前に適性試験やWebテストを実施しており、基準点を取れなければ不合格になります。この対策が不十分であると、選考になかなか進めず内定を獲得できません。

しかし、Webテストを実施していない企業も多いため、対策が無駄になる可能性もあるでしょう。そのため、志望度が高い企業についてはWebテストの有無を事前に調べ、十分に対策する必要があります。

就活であっさり内定が出たときのよくある質問

まとめ

この記事では、就活であっさり内定を獲得することはできるのかについて解説しました。倍率が低く、自分の適性が高い企業を狙って選考を受けることにより、あっさりと内定を獲得できます。

しかし、すぐに内定が出て就職活動を終えると後悔することもあるため注意してください。内定を獲得した状態であれば、焦ることがないためリラックスした状態で選考に臨めるでしょう。

就職活動の準備を万全に整えて、納得がいく結果が出るまでチャレンジしてみてください。