オファーボックスは企業側からオファーを受け取れる就職活動の支援サービスです。いわゆる「逆就活サイト」の一つで、登録企業数・学生数が多く人気があります。
自分一人で就職活動をしていては出会えない企業や大手・有名企業などからもオファーが届く可能性があるため、志望業界・企業の幅が広がりやすいです。そのため、就職活動の視野を広げたいと考えている人にとっておすすめのサービスといえるでしょう。
では、実際にオファーボックスを利用していた人からは、どのような評価を受けているのでしょうか。利用してから後悔しないように、登録前の情報収集は欠かさずにいたいところです。
そこで今回は、オファーボックスの評判を調査して紹介します。最大限活用するためのポイントについても触れていくため、ぜひ参考にしてみてください。
オファーボックスの悪い口コミ・評判
オファーボックスの悪い口コミ・評判は次の通りです。
ブラック・怪しい会社からオファーが届いた
オファーボックスでオファーきた会社の説明会後、興味があれば次回最終面接って言われたんだけどブラックぽくて怪しいよね
— うに@23卒 NNT (@unipikumin) March 14, 2022
オファーボックスは優良企業や有名企業などが登録していますが、中には知名度が低いものもあるため「ブラック企業からオファーが届いた」「良く知らない会社で怪しい」という口コミが存在しています。
もちろん、オファーボックスに登録している企業は非常に多いため、ブラック企業・怪しいと感じる企業も含まれているでしょう。
ただし、企業の評判については人によって変わるため、よく知らない会社からオファーが届いた際は自分の目でよく確認する方が無難です。
落ちた企業からオファーが来た
わろた 落ちた企業からオファーボックスでオファー来た笑どんだけ、就活生のこと考えてないねん ま、仕組み化されてるってことかぁ別にいいねんけどね笑引用:X(旧Twitter) |
わろた
— 喜多倫久@農業×Tech (@mootaime) February 8, 2019
落ちた企業からオファーボックスでオファー来た笑
どんだけ、就活生のこと考えてないねん
ま、仕組み化されてるってことかぁ
別にいいねんけどね笑
履歴書で落ちた企業からオファーボックスとかでオファー送られると複雑な気分になる
— Night (@Night_sky_C) August 23, 2021
履歴書で落としたんお前やないかいってなるわ
記憶に無いくらい前にESで落ちた企業からオファーボックスでES免除の案内来たからリベンジしてくる(認められるのか知らないけど面接の日程決まっちゃった)
— えんがわ@20卒 (@engawa2020) July 13, 2018
オファーボックスでは「選考に落ちた企業からオファーが届いた」という口コミが目立ちます。基本的にオファーボックスを介して選考に進み、不採用になった企業から再度オファーが届くことはありません。
しかし、リクナビやマイナビ、企業サイトなど他のルートからエントリーをして不合格になった場合は、オファーボックス登録後にスカウトが届くケースが考えられます。これは、企業側が条件に合致した学生に対しオファーを送信しているためです。
オファーが来た企業の選考でも落ちる
オファーボックスでオファーもらった御社余裕で落ちた
— たどり着く先は青空か? (@naynaynaynaytey) June 10, 2020
オファーボックスから来た会社に説明会行って一次も含まれてたけどフツーに落ちたし、メッセージきたって✉️は来たけどブロックされたせいでお祈り✉️も見えず,,,,
— ちゃむ持ち駒ゼロ23卒 (@chamchamhouse23) May 18, 2022
オファーボックスに対する悪い口コミの中でも、「オファーが来た企業の選考に進んだが、普通に落ちた」というものが目立ちます。実際に、オファーが届いたからといい必ず内定を獲得できるわけではありません。
また、一部の選考が免除される特別なオファーでなければ、有利になるものでもないため注意しましょう。
オファーボックスの良い口コミ・評判
オファーボックスの良い口コミ・評判は次の通りです。
就活の視野が広がった
自己分析するのに役に立ちそうだと思い利用しました。専攻とは関係ない業界からオファーが来て「私でもこういう職種につけるんだ」 と気づかされることがなんどもありました。あとは特別な選考に参加できるところです。少人数の説明会であったり、選考免除であったり、社員の方とのコミュニケーションを取る機会をもうけていただいたりと、ありがたかったです。
引用:オファーボックス公式サイト
オファーボックスに登録している企業は、条件に合致した学生に対してオファーを送信することがあります。そのため、学生側が登録した条件に合致しない企業からもオファーが届くケースは珍しくありません。
このようなことから「今まで知らなかった企業からオファーが届いた」「一人では出会うことがなかった企業を知り就活の視野が広がった」という内容の口コミが多いです。
オファーボックスを活用することで就職活動の視野が広がり、より自分に合った企業を見つけやすくなるでしょう。
大手企業からもオファーが届いた
登録初日にオファーをいただいて、「こんなに大きな企業に興味を持ってもらえたのか」と嬉しくなりました。それ以降も連日のようにオファーをいただいて、「こんなに来るものなのか」と驚きましたね。OfferBoxでは、どの企業もオファーの理由を書いてくれていたので、それを参考にプロフィールを修正していました。選考でも、その企業が興味を持ってくれたポイントをアピールするようにしていましたね。
引用:オファーボックス公式サイト
オファーボックスにはさまざまな大手企業が登録しているため、「有名な大手企業からオファーが届いた」という嬉しい声も少なくありません。
また、オファーの理由を書いたものが届くこともあり、それが自信に繋がっている学生も多いです。企業側が興味を持ってくれたポイントを面接などのアピール材料にして活用する人もいます。
人事の担当者と話せる
正直、自分の大学レベルでオファーが届くのか不安でした。先輩からも2〜3月にはオファーがたくさん来るから枠を空けておいた方が良いと言われたことも本当なのか疑っていましたが、本当でした。人事の方とすぐに会えて、少人数で話ができることが良かったですね。また、ナビサイトと違って、人事の方が自分に興味を持ってくれている状態で話ができることも良かったです。
引用:オファーボックス公式サイト
オファーボックスの利用がきっかけで企業の人事担当者と話す機会が生まれ、「利用して良かった」と感じる人もいます。
人事担当者が興味を持ってくれたポイントを知れたり採用担当者側の意見を聞けたりするため、貴重な機会を得られることもあります。
口コミ・評判からわかるオファーボックスのデメリット
口コミ・評判からわかるオファーボックスのデメリットは次の通りです。
- ブラック企業からオファーが届くこともある
- オファーが届いても書類選考で落ちることもある
- 希望企業からオファーが届くとは限らない
ブラック企業からオファーが届くこともある
オファーボックスには16,000社を超える企業が登録していることもあり、人によっては「ブラック企業」だと感じるものも含まれるでしょう。
また、せっかくオファーが届いたのにも拘わらず「有名なブラック企業でがっかりした」という意見もあります。他にも、以前不採用になった企業からオファーが届き、選考に進めないケースも珍しくありません。
内定承諾後に後悔しないよう、選考へ進む前に企業情報をチェックしておきましょう。
オファーが届いても書類選考で落ちることもある
オファーが届いたことがきっかけで選考を受けたのにも拘わらず、面接で「どうして選考を受けようと思ったのですか?」と聞かれるケースも多いです。これはオファーボックスに限ったことではなく、オファー・スカウトが届くサービスではよくあります。
また、オファーをきっかけに応募したのにも拘わらず、書類選考で落ちてしまうことも珍しくありません。学生からすると「なぜオファーを送ったのか」と疑問に思ってしまいますが、提出した書類の内容が悪ければ不採用になるでしょう。
オファーボックス経由で選考を受けても志望動機などの基本的な内容は聞かれるため、万全の準備を整える必要があります。
希望企業からオファーが届くとは限らない
オファーボックスに登録すると有名企業などからオファーが届く可能性がありますが、必ずしも希望の企業からとは限りません。
実際に、オファーボックスに登録すると名前の知らない中小企業などからしかオファーが届かないケースは多いです。希望職種や希望の企業タイプを選択できるものの、条件を絞り過ぎるとオファーが全く届かないこともあるため注意しましょう。
口コミ・評判からわかるオファーボックスのメリット
口コミ・評判からわかるオファーボックスのメリットは次の通りです。
- 就活の視野が広がる
- 大企業や特別なオファーが届くことがある
- 登録してからすぐにオファーが届くこともある
就活の視野が広がる
オファーボックスに登録するとさまざまな企業からオファーが届きます。それがきっかけで就職活動の視野が広がることは珍しくありません。
実際に業界研究・企業研究をはじめても自分で見つけられる企業の数には限りがあるため、知らず知らずのうちに大手企業ばかりを調べていたというケースもあるでしょう。
そこでオファーボックスに登録することにより、企業との偶然の出会いが生まれるのです。自分の新しい可能性を見つけるためにも有効活用しましょう。
大企業や特別なオファーが届くことがある
オファーボックスに登録をすると、知名度の高い大手企業からオファーを受け取れる可能性があります。また、オファーの中には筆記試験やESの提出が免除されるなど特別なものも含まれています。
他にも、説明会の案内や面接が免除されるなど、場合によってはオファーが届いてから2週間ほどで内定を獲得できるものがあります。
登録してからすぐにオファーが届くこともある
オファーボックスは企業が興味を持った学生に対してオファーを送信するサービスです。企業側が特定の条件に合致した学生に対し送信することが多いですが、学生のプロフィールを確認してオファーすることもあります。
つまり、上手くいけば登録をし利用を始めてからすぐにオファーが送られてくる可能性もあるのです。
実際に、オファーボックスには16,000を超える企業が登録しているため、しっかりとプロフィールを記入することですぐにオファーが届く可能性を高められます。
オファーボックスの概要と特徴
オファーボックスは株式会社i-plugが運営する就活サービスです。いわゆる「逆就活サイト」の一つであり、学生が応募するのではなく企業側からオファーが届くことが特徴です。
また、株式会社i-plugはオファーを受け取れる転職サイトの「PaceBox」や適性検査の「eF-1G」などのサービスを提供しており、人事・採用関連の領域に強みを持っています。
運営会社 | 株式会社i-plug |
公開求人数(2023年12月29日時点) | 16,488社以上 |
対応地域 | 全国 |
職種 | 全職種 |
種類 | 総合型 |
16,000社を超える優良企業が登録している
オファーボックスには大手企業からベンチャー企業などの優良企業が合計16,488社以上も登録しています。主な登録企業は次の通りです。
- 資生堂
- Microsoft
- sansan
- ニトリ
- KUMON
- 朝日新聞
- ぴあ
- トレンドマイクロ
自身のプロフィールで強みを効果的にアピールできれば、このような企業からオファーが届く可能性があります。
オファー受信率が高い
オファーボックスの公式サイトによると、プロフィールを80%以上入力した上でのオファー受信率は93.6%と紹介しています。オファーボックスにはさまざまな企業が登録をしており、担当者は学生に対し積極的にオファーを送っています。
また、登録企業は学生の自己PRやプロフィールを確認しオファーを送る相手を厳選していることから、内容が充実していると優良企業からオファーが届く可能性を高められます。
独自の適性診断でプロフィール作成をサポート
オファーボックスには「AnalyzeU+」という独自の適性診断ツールが用意されています。このツールは累計100万人の診断結果に基づいた分析が可能なため、28項目の診断結果により自己分析が捗ります。
次のような診断結果を把握できるため、ぜひ活用してみてください。
- 社会人基礎力
- 次世代リーダー力
- 役割志向8タイプ
- 認知・思考スタイル
- 職種適性
これらの項目の診断結果により、経済産業省が推奨する「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」を自分で測ることができます。
診断結果を活用することで効果的に自己分析を実施できるだけでなく、アドバイスから自己PR文を作成できます。また、入社後に活かせる自分の強みが分かることもアピールポイントになるでしょう。
オファーボックスの利用が向いている人
オファーボックスの利用が向いている人の特徴は次の通りです。
- 学歴に不安がある人
- 志望業界や業種が決まっている人
- 自己PRやプロフィールを企業に見てもらいたい人
学歴に不安がある人
自身の学歴にコンプレックスがあり志望する企業のランクを制限している学生におすすめです。オファーボックスでは、基本的に受け取れるオファーの数に学歴の制限はありません。
また、一般選考で応募する場合には難易度が高い企業でも、オファーボックス経由であればES免除のオファーが届く可能性があります。また、場合によっては早期選考を案内してもらえる可能性もあります。
もちろん、必ずしも希望企業からオファーが届くとは限りませんが、大手企業や有名企業からオファーが届く可能性もゼロではありません。
志望業界や業種が決まっている人
志望業界や業種がすでに決まっている人にもオファーボックスはおすすめです。それは、オファーボックスを利用することにより、業界内のさらに知らない企業を知るきっかけになるためです。
プロフィールの登録画面では、志望業界を第1志望から第3志望まで選べます。気になる業界の全ての企業を調べることは困難ですが、オファーボックスであれば届いたオファーをもとに知るきっかけが生まれます。
また、普段であれば調べることが少ない志望度の低い業界の情報も手に入るため、効率良く業界や企業研究が進むでしょう。
自己PRやプロフィールを企業に見てもらいたい人
オファーボックスは自己PRやプロフィールを企業に見てもらいたい人にもおすすめです。特にESの作成が苦手な人や事前に自分のプロフィールを読んでもらいたい人に適しています。
面接などでアピールポイントを一から説明しなければならなくても、オファーボックスを利用すると事前に内容を登録できるため、細かい説明を省いた上で選考に進めます。
また、特にアピールしたい内容が多い人はオファーボックスのプロフィール欄を丁寧に埋めることで、他の就活生との差別化になるでしょう。
実際に、オファーボックスの情報と面接の内容を上手く組み合わせることで、限られた選考の時間を有効活用できるようになります。
オファーボックスの登録・利用の流れ
オファーボックスの登録・利用の流れは次の通りです。
- 登録しプロフィールを作成する
- 企業の状況を確認・アピールする
- オファーを届くのを待つ
- 選考に進む
- 内定獲得
オファーボックスを利用する際は、まずは公式サイトにアクセスをして「会員登録」に進みます。そこで基本的な情報と自己PRや過去のエピソードを記入してください。また、オファーボックスでは文章だけでなく写真や動画、スライドなどで自己表現が可能です。
普段のオファーボックスの使い方としては、自分のプロフィールをチェックしている業界・企業を確認できます。企業の検討中リストに入ることにより、学生から「会いたい」通知を送ってアピールすることも可能です。
企業側からオファーが届き興味が湧いたら、オファーを「承認」しましょう。承認することにより、企業側とメッセージチャットでやり取りができるようになります。
もし、企業側に興味を持てなければオファーの辞退も可能です。そのままやり取りが続き企業にエントリーをした状態になると、面談・選考・インターンシップといった次のステップへの案内が届きます。
ビジネスマナーとして、このようなメッセージには極力早く返信することが好ましいです。そのまま順調に選考が進み内定を獲得し入社を決めた場合は、オファーボックスからお祝いギフトが贈られます。
オファーボックスを効果的に使うポイント
オファーボックスを効果的に使う主なポイントは次の通りです。
- インターンシップ情報も受け取る
- 希望条件を限定しすぎない
- 小まめにログインをする
- 他の就活サイト・サービスも併用する
インターンシップ情報も受け取る
オファーボックスでは企業側から説明会や選考の案内だけでなく、インターンシップの情報が届くこともあります。インターンシップには夏・冬・短期・長期などさまざまな種類があり、今後の就職活動に影響しかねません。
実際に、就活生の多くがインターンシップに参加し、その旨を面接などでアピールポイントとして話しているため、大学3年生の夏頃からオファーボックスを使い始めることをおすすめします。
また、インターンシップへの参加は自己分析や職務適性を知る上で重要な要素であるものの、世の中には情報が溢れているため効果的な情報収集の手段としても利用すると良いでしょう。
希望条件を限定しすぎない
オファーボックスでは業界や職種、企業規模といった希望条件をある程度設定でき、それに合致した企業からオファーが届きやすくなります。
しかし、希望条件を細かく設定するとオファーが届きにくくなるため、就職活動初期は極力条件を限定しすぎず、多くの企業からオファーを受けられるようにしましょう。
認知度があまり高くない中小企業やベンチャー企業の中には、給料が高かったり有名企業よりも条件が良かったりするケースもあるため、業界や就活事情を把握する意味でも条件を限定しすぎないことをおすすめします。
小まめにログインをする
オファーボックスは、企業画面から学生の最終ログイン日を確認できる仕様です。実際に、最終ログイン日が近い学生の方が説明会やワークショップへの参加率や返信率が高い傾向にあることから、小まめにログインしましょう。
他の就活サイト・サービスも併用する
オファー型の就活サービスには、オファーボックス以外にも多くあります。その中には特定の分野に強みがあるものがあったり、それぞれに登録している企業が違ったりします。
そのため、複数の就活サイトを活用することにより、オファーを受け取れる数を増やしたり可能性を高めたりできるでしょう。
また、オファー型の就活サイトだけでなく、リクナビやマイナビといったサービスの併用も有効です。他にも、就活コミュニティサービスなどを活用することで効率良く情報収集ができます。
オファーボックス一つに絞るのではなく、さまざまな就活サイトを併用し効果的に就職活動を進めましょう。
オファーボックスの評判でよくある質問
他の就活サイト・サービスとの違いは?
一般的な就活サイトは学生が新卒採用をする企業を見つけてエントリーすることが基本の流れです。オファーボックスの場合、企業が学生を見つけてオファーを送る流れになる点に違いがあります。
また、オファーボックスは企業側にオファーの送信数に制限を設けていたり、一括送信を禁止していたりするため、学生に対し1通ごとの丁寧にオファーが送られるような仕組みになっている点も特徴です。
本当にスカウトは届きますか?
公式サイトでは、プロフィールを80%以上入力した上でのオファー受信率は93.6%と案内されています。そのため、登録してプロフィールを適切に入力することでスカウトが届く可能性は高くなるでしょう。
まとめ
この記事では、オファーボックスの評判を調査して紹介しました。オファーボックスはさまざまな企業からオファーが届く可能性があるため、就職活動の視野を広げるなどメリットがあります。
しかし、「落ちた企業からオファーが届いた」「オファーが届いたのに書類選考で落ちた」といった悪い口コミがあることも事実です。これらの口コミにはいくつか原因が考えられるため、冷静に判断して活用しましょう。
効率良く就職活動を進めたい人や視野を広げたい人におすすめのサービスです。自分に合った就活サイト・サービスを見つけ、ぜひ活用してみてください。
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