社会人3年目は仕事に慣れてくるタイミングであり、公私ともに変化が現れ始める節目の時期です。特に、仕事面では責任がある業務を任せられる機会も増えます。
将来的なキャリアプランを考えるためにも、まずは一般的な年収の相場を把握しましょう。例えば、現在の年収が社会人3年目の平均よりも低い場合は、転職を視野に入れるのがおすすめです。
そこでこの記事では、社会人3年目の年収について解説します。抱えやすい悩みや社会人3年目が転職に有利である理由についても触れるため、ぜひ参考にしてみてください。
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社会人3年目の年収はどれくらい?
社会人3年目の年収がどれくらいなのか、具体的な数値を見ていきましょう。
平均的な年収は331万円
浪人・留年などがなく4年制大学を卒業し社会人3年目を迎えた人は25歳になります。大手転職サービスであるdodaでは、20歳から65歳までの年齢別に平均年収を公表しています。
この調査は2021年9月〜2022年8月に集計されたもので、25歳男性の平均年収は349万円であり女性は314万円、25歳全体の平均は331万円となりました。
男性 | 349万円 |
女性 | 314万円 |
平均 | 331万円 |
また、同調査では20代の平均年収も公表しており、その結果は次の通りです。
22歳 | 277万円 |
23歳 | 286万円 |
24歳 | 305万円 |
25歳 | 331万円 |
26歳 | 351万円 |
27歳 | 369万円 |
28歳 | 383万円 |
29歳 | 395万円 |
この調査から分かるように、20代の若手社員は年齢を重ねるとともに年収は右肩上がりに増えていきます。
業界や地域差などによっても違いが出る
社会人3年目の年収は、勤めている企業・業界や地域によっても違いが出るため注意してください。なお、一般的に地方よりも首都圏の方が年収は高くなりやすいです。
先程と同様にdodaでは各都道府県別や業種別の平均年収を公表しています。例えば、都道府県別の年収ランキング(全年齢)トップ5は次の通りです。
東京都 | 440万円 |
神奈川県 | 423万円 |
千葉県 | 410万円 |
埼玉県 | 401万円 |
茨城県 | 400万円 |
このように上位の都道府県であっても1位と5位を比較すると40万円もの差が生まれています。地域によっては350万円前後となる場合もあり、さらに差は大きくなるでしょう。
また、20代の業種別の平均年収ランキングのトップ5は次の通りです。
金融 | 374万円 |
メーカー | 371万円 |
建設/プラント/不動産 | 368万円 |
IT/通信 | 366万円 |
総合商社 | 357万円 |
これらの結果から、20代でも働く地域や業界にこだわることで社会人3年目全体の平均年収を上回れるでしょう。
入社3年目の壁とは?
世間一般では、新卒で入社して3年目の社員は共通の課題を抱えやすいため、「入社3年目の壁」が存在するといわれています。
新入社員である1年目は、まだ業務経験がないため研修を受け育成に力を入れる期間です。2年目になると1年目で学んだことを実践し経験を積んでいきます。
そして、3年目になれば1年目・2年目と違い一人前と認められ、様々な仕事を任せられやすいです。また、ライフスタイルの中でも結婚する人が増えるといった変化が起きやすい時期でもあります。
これらの変化から、漠然と将来について不安になったり悩んだりすることを「入社3年目の壁」と呼びます。今までと仕事の内容や人生の過ごし方が変わるため、壁に感じるほど悩む人は少なくありません。
入社3年目の壁が起きる原因とは?
入社3年目の壁が起きる主な原因は次の通りです。
- 担当する仕事の難易度が上がる
- ライフイベントに変化が出始める
- 将来のキャリアについて考え始める
担当する仕事の難易度が上がる
社会人3年目になると業務を一通り覚えて慣れてくるため、今までよりも任される仕事の難易度が上がりやすいです。周囲からは一人前と認められ、仕事の成果・結果を求められます。
そのため、「一人でプロジェクトを完遂しなければならない」という責任感の芽生えから、「上手く仕事が進まない」という悩みを抱えるケースは少なくありません。
このような悩みが大きくなるにつれ、「今の仕事は向いていない」「楽しくない」という感情に繋がりやすいのです。
ライフイベントに変化が出始める
社会人3年目になると収入が安定しやすくなることから、結婚などライフイベントに変化が出始める頃です。例えば、同期や友人などが結婚することにより、自身のプライベートの過ごし方が変わる場合があるでしょう。
他にも、将来を考えてキャリアアップのために転職や資格を取得するなど、アクションを起こす同世代も増えます。
それに対し自分は何も行動していなければ劣等感が生まれ、「周囲から置いていかれる」と壁を感じてしまうのです。
将来のキャリアについて考え始める
入社3年目を迎え仕事やプライベートに変化が出ることで、自身のキャリアについて考え始める人は増えます。実際に、仕事を任せられるようになることで、今までよりも先輩社員の姿を意識する人は少なくありません。
先輩社員は近い将来の自分像であるため、その姿に憧れを抱かなかったり、やりたい仕事をしていなかったりすると、「このままで良いのか」と考え始めるでしょう。
将来的な収入、そしてやりがいのバランスを取るためにも、自身のキャリアについて悩む人は多いです。
社会人3年目に求められること
社会人3年目に求められることは次の通りです。
- 現場のリーダー的な存在
- 新人や後輩社員の指導役
現場のリーダー的な存在
社会人3年目の社員は現場で一定のスキルと経験を持つ人材であるため、業務の中心的な役割を担うようになります。
もちろん、社会人3年目になった途端にリーダーを任せられることは稀ですが、近い将来に1つのプロジェクトを任せられるよう期待されています。
基本的なビジネススキル以外にも積極的に自分の意見を発信し、プロジェクトのゴールを達成するために考え抜くことが必要です。
新人や後輩社員の指導役
社会人3年目は将来的なリーダーとして期待されるだけでなく、新卒入社の社員や2年目の後輩の指導役になることも求められています。
これらの後輩社員にとっては一番身近な先輩であり、年代も近いことから指導役として適任だと考えられているでしょう。後輩が一人前の従業員になるかが懸かっているといっても過言ではないため、重要な役割を担っているといえます。
また、後輩への指導を通して、担当する仕事やプロジェクトの理解を深める良い機会といえるでしょう。
社会人3年目が辛いと感じる主な要因
社会人3年目が辛いと感じる主な要因は次の通りです。
- 収入が思ったよりも少なく貯金ができない
- 仕事で求められる成果を出せない
- 適切な目標設定ができない
収入が思ったよりも少なく貯金ができない
社会人3年目は入社当時よりも収入は増えるものの、予想よりも少ないと感じる人は一定数います。特に、結婚をして子育て中の人や、両親の介護が必要な人などは収入が少ないと感じやすいです。
転職をすることで今よりも収入アップに繋がるチャンスはありますが、同年代で大幅に年収が上がるケースは稀でしょう。
このような状態で貯金をするためには支出を減らす必要があり、普段の生活における選択肢が狭まることから辛いと感じるシーンは多くなるのです。
仕事で求められる成果を出せない
ここまでの説明の通り社会人3年目になると仕事の難易度が高まり、結果・成果を求められます。しかし、急に仕事ができるようになるわけではなく、思い通りにプロジェクトが進まないなど壁を感じるケースは少なくありません。
仕事が上手く進んでいない状況であれば、上司や先輩から注意・叱責を受ける頻度も高くなり辛いと感じやすくなるでしょう。結果・成果を出したい人は、身近にいる「仕事ができる人」を見本にしてみてください。
適切な目標設定ができない
社会人3年目になると会社から求められるものが大きくなりますが、その一方で「目標が見つからない」と感じる人もいます。
実際に、全ての従業員が会社から期待されているわけではないため、社会人3年目を迎えても変わり映えのない仕事を任せられるケースは少なくありません。
こういった状況下では目標が見つからず、日々の業務にメリハリがないと感じるでしょう。
そのような場合は、周囲の人を参考にし将来的なキャリアプランを立て、そこに対して小さい目標を設定し、日々達成できるように行動することをおすすめします。
社会人3年目で年収を上げる方法
社会人3年目で年収を上げる主な方法は次の通りです。
- 仕事で結果を出して昇給を目指す
- 副業を始めて収入を増やす
- 平均年収が高い業界への転職に挑戦する
仕事で結果を出して昇給を目指す
最もシンプルな収入アップの方法は今の仕事を頑張り、結果を出すことです。仕事で結果を出すことで人事評価が高まり、昇給や賞与に反映されます。
しかし、配属されている部署によっては見えやすい成果を出すことが難しいケースがあります。例えば、営業職であれば売上目標を達成することで評価されますが、一般事務などは成果が見えにくいです。
このような場合は、業務効率を高める具体的な施策を提案したり、自身のスキルを磨き資格を取得したりするのがおすすめです。
副業を始めて収入を増やす
今の職場で年収を上げにくい場合は、それ以外のところで収入を得る機会を増やしましょう。例えば、在宅で取り組める副業を始めることで、より確実に収入を増やせます。
現在では、クラウドソーシングサービスを利用することで、記事執筆などのコンテンツ制作やWebサイトの制作、翻訳、データ入力などの仕事を手軽に始められます。
平均年収が高い業界への転職に挑戦する
最も手っ取り早く収入を増やす方法は、平均年収が高い業界へ転職することです。同様の業務の難易度であったとしても、業界や地域、企業によって年収は異なります。
もし現在の職場の収入が世間一般の水準から低いのであれば、転職を成功させることで年収アップが期待できます。
ただし、異業界・異業種への未経験で転職するハードルは高いため、必ずしも成功するとは限りません。働きながらの転職は心身に大きな負担がかかりかねないため、リスクを承知の上で行動をしましょう。
社会人3年目が採用されやすい主な理由
社会人3年目が採用されやすい主な理由は次の通りです。
- ビジネスの基礎が身についている
- 職歴が長い中途社員よりも柔軟性がある
- 退職した新卒社員の代わりになる
ビジネスの基礎が身についている
社会人3年目はビジネスの基礎が身に付いていると判断されるため、社会人1年目・2年目よりも転職で有利になりやすいです。また、第二新卒に含まれており積極的に採用する企業は少なくありません。
採用する企業からすると、新人研修に割くコストを削減できることから重宝しているのです。
職歴が長い中途社員よりも柔軟性がある
一般的に中途採用の人材には即戦力となることを望みます。しかし、他の会社で長く働いている人材は、自分なりの仕事の方法が定まっており柔軟性に欠けると感じる一面もあるのです。
その点、社会人3年目であればビジネスの基礎が身に付いており柔軟性もあるため、自社の文化や仕事の進め方にもスムーズに馴染めると考えられます。
退職した新卒社員の代わりになる
新卒で採用した人材も年数が経過すると退職していきます。実際に入社3年で一定の割合が退職しており、厚生労働省の「新規学卒者の離職状況」によると、約3割の人が新卒入社3年以内に離職しています。
企業としては将来の幹部候補を育成する意味でも新卒採用を実施しているため、退職者が出た場合はその代わりとなる人材を補填しようと動くでしょう。
先程の通り、社会人3年目であれば第二新卒扱いであり、柔軟性もあるため積極的に採用したいと考える企業は多いのです。
社会人3年目は転職の重要なタイミングでもある
社会人3年目は担当する仕事の内容やライフスタイルに変化が現れるだけでなく、第二新卒として転職活動できる最後のチャンスでもあります。
それ以降の中途採用は即戦力が求められるため、転職活動では身に付けているスキルや経験が重視されるでしょう。その場合、具体的な経歴がない人材は転職活動で不利になります。
そ一方で第二新卒であればポテンシャルを重視する傾向があるため、未経験の業界や職種にもチャレンジしやすいです。これらから、社会人3年目は転職において重要なタイミングといえます。
社会人3年目の転職でおすすめの転職エージェント
求人数が圧倒的に多い「リクルートエージェント」
- 圧倒的に求人数が多く自分に合った求人が見つかりやすい
- 転職に役立つコンテンツが豊富
- 充実したサポートにより効率良く転職活動を進められる
リクルートエージェントは株式会社リクルートが運営する転職エージェントです。他社と比較すると圧倒的な求人数を誇る点が最大の特徴で、自分に合った求人に出会えます。
求人数が多い理由は、リクルートエージェント以外にもさまざまな求人・転職サービスを展開しており、今までに多くの企業との繋がりを構築しているためです。
求人数が豊富にあることから、他のサービスでは出会えない求人も見つかるでしょう。さらに、転職活動に役立つコンテンツも充実しています。
求人紹介以外にも、応募書類の添削・面接対策といったサポートも受けられるため、効率良く転職活動を進められます。
運営会社 | 株式会社リクルート |
公開求人数(2023年9月14日時点) | 453,135件 |
対応地域 | 全国 |
職種 | 全職種 |
種類 | 総合型 |
自分に合ったサポートを受けやすいマイナビAGENT
- 2023年オリコン満足度調査で第1位を獲得したサービスである
- 転職回数・年代に適したサポートを受けられる
- 業界の現場・採用事情に詳しいアドバイザーが在籍しており安心感がある
マイナビAGENTは株式会社マイナビが提供している転職エージェントです。2023年の「オリコン満足度調査」では、転職エージェント部門の総合ランキングで第1位を獲得しており実績は十分にあります。
求職者の転職回数・年代に適したサポートに定評があるため、社会人3年目で初めての転職でも安心して利用できるでしょう。
希望業界の転職事情や職場に詳しいアドバイザーが在籍しており、効果的に情報収集できるだけでなく、入社後のギャップが発生しにくい点も安心できるポイントです。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
公開求人数(2023年9月14日時点) | 47,907件 |
対応地域 | 全国 |
職種 | 全職種 |
種類 | 総合型 |
IT系の転職に強い「Green」
- IT業界に特化した転職エージェント
- 企業の掲載写真が多く情報収集しやすい
- 人事担当者から直接スカウトを受けられる
GreenはIT業界に特化した転職エージェントであり、IT業界最大級のサービスでもあります。ほとんどの企業が写真を多く掲載しているため、職場の雰囲気を把握しやすく情報収集が捗ります。
スカウトが活発である点も特徴で、60%以上の人が人事担当者から直接声をかけられた実績がある点も魅力です。
「気になる」機能を使うと企業への興味を気軽に伝えられ、マッチングしやすい点も利用するメリットの一つです。
運営会社 | 株式会社アトラエ |
公開求人数(2023年9月14日時点) | 29,816件(応募企業) |
対応地域 | 全国 |
職種 | IT系に特化 |
種類 | 特化型 |
社会人3年目の年収に関するよくある質問
賞与の平均額はいくらですか?
厚生労働省の調査である「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、25歳から29歳の平均的な年間賞与額は65万5,500円です。それ以降は55歳から59歳までの年代になるまで賞与額は上がります。
手取り25万になるのは何年目くらいからですか?
一般的に手取り金額は総支給額の8割といわれています。そのため、手取り額25万円の総支給額は31万2,500円です。
このときの年収は375万円になるため、冒頭のdoda公式の調査結果と照らし合わせると27歳から28歳の間であることが分かります。
23歳の年収はいくらくらいですか?
冒頭のdoda公式の調査結果によると、23歳の平均年収は286万円です。しかし、業界や地域によってその金額には差が生まれるため注意してください。
まとめ
この記事では、社会人3年目の年収について解説しました。社会人3年目の平均的な年収は331万円ですが、業種や地域によって差が生じます。
また、社会人3年目は業務内容やライフイベントに変化が生まれる時期であり、第二新卒として転職活動ができる最後の年でもあることから、収入面に不満がある人は転職を視野に入れると良いでしょう。
自分に合った転職エージェントを利用することにより、合格率は高められるため是非チェックしてみてください。
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