郵便局への就職は仕事がきついからやめとけは本当？経験を活かし転職する際におすすめの仕事も紹介！

郵政民営化によって郵便局の経営は民間企業となり、時代が大きく変わったという歴史があります。そして、どこか安定しているイメージを持つ郵便局ですが、就職はやめとけという声があるのです。

では、なぜマイナスな意見が挙がっているのでしょうか。勤務を希望する人にとっては、いざ入社する前に知っておきたいところです。

そこで今回は、郵便局への就職は仕事がきついからやめとけと言われているのは本当なのか、その理由を深掘りしていきます。

また、郵便局での勤務経験を活かし転職する際、おすすめの仕事も紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

郵便局への就職はやめとけと言われる理由

郵便局への就職はやめとけと言われる理由として、主に下記が挙げられます。

時期によって激務となる

郵便局の仕事がきついと言われている理由の一つが、時期によって激務になるためです。郵便局が忙しくなる時期の一例に、年末が挙げられます。

年末は年賀状を販売する、配達するといった業務に追われるため、激務になることから仕事がきついからやめとけと言われているのです。

時代的に年賀状を送る人は減ったとはいえ、一定数はいます。そのため、一日を通して結構な数を配達するために動き回らなければいけません。

非正規雇用が多い傾向にある

郵便局ではここ数年に関して、正社員の採用に積極的ではないという情報があります。契約社員といった非正規雇用を増やしているようです。

非正規雇用となれば正規雇用の正社員と同じような手厚い待遇を受けることは難しいにもかかわらず、年賀状のノルマが発生する、激務をこなすなどが待っています。

厳しい業務形態と釣り合わないという点は、多くの人が懸念する理由の一つのようです。

給与が決して良いとは言えない

郵便局はやめとけと言われている理由の一つに、給与が挙げられます。厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagによると、郵便局郵便窓口業務に従事する人の平均年収は484.8万円※1です。

国税庁による発表では、日本の平均年収は461万円※2となっているため、比較すると低い訳ではありません。

しかし、巨大な組織であること、激務をこなさなければいけないことなどを踏まえると、決して良いとは言えない金額である点がやめとけという意見に繋がっているようです。

※1：厚生労働省-職業情報提供サイトjobtag

※2：国税庁-平均給与

人員に対し配達量が多い

日常生活のなかで、バイクに乗り配達する郵便局員の姿を目にすることは少なくないでしょう。やめとけと言われる理由には、人員に対し配達量が多いという点も挙げられます。

これは、人手が足りていないことに加えAmazonをはじめとするネット通販の利用者がここ数年で増加した点も要因になっています。

場合によっては残業をしなければいけない、休憩もままならないなどの情報もあるため、労働環境は決して良いと言えません。

郵便局の仕事はきつい？主な業務内容とは

郵便局の仕事はきついという言葉をネット上で目にすることが少なくありません。やめとけと言われる理由の一つに挙げられますが、一体どういった業務内容となるのでしょうか。

就職する前に情報として業務内容は知っておくべきと言えるため、ぜひリサーチしておきましょう。ここからは、郵便局の業務内容を下記3つに分けて紹介します。

日本郵便

日本郵便での業務には、大きく分けて窓口と郵便の2つがあります。採用の段階でいずれかのコースを選択しなければいけないため、事前に業務内容を把握しておきましょう。

窓口業務

まず、窓口の業務内容は郵便物を受け取り配達担当部署に渡すことが挙げられます。また、郵便局に訪れる人の接客も重要な業務の一つです。

切手の販売やお中元・お歳暮のカタログ紹介、さらには営業をしなければいけないこともあり結構な業務量となる可能性が懸念されます。

郵便業務

郵便の主な業務内容は、仕分けと配達です。定型の封書や小包などは機械を使い仕分けをする、大型の郵便物は手作業で仕分けをしていきます。

仕分け作業は完了すると、配達員がスムーズに運べるよう箱に入れる作業が待っていて、立ちっぱなしとなることから体力勝負となる点が懸念される要素です。

そして、配達に関しては街中を走り回らなければいけない点が厳しい部分に挙げられます。配達する量に対して人員不足とも言われているため、激務が想定されるかもしれません。

また、配達業務でも営業活動を強いられる場合がある点も懸念されています。

ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行の業務は窓口対応と渉外です。窓口業務では新規口座開設・現金の入出金・送金・外貨両替など、来店した人の接客をします。

お金を扱う業務となるため、慎重な作業が求められプレッシャーがかかるでしょう。もちろん、お金に関する知識も有していなければいけません。

そして、渉外については顧客の自宅や勤務先へ行き、投資信託や年金保険、国債といった資産運用商品を提案します。

金融商品を売らなければいけないため精神的にきつい、かつ動き回る点から体力的な部分も負担が大きいです。

かんぽ生命

かんぽ生命では代理店となる郵便局に営業支援や事務指導を実施します。そして、個人あるいは法人に対して保険商品を販売することが主な業務内容です。

生命保険を売るという時点でハードルが高く、メンタル面への負担は大きいでしょう。

郵便局で退職が相次ぐ理由

郵便局で退職が相次ぐとの情報を、ネット上で目にすることがあります。では、一体なぜ多くの人が退職を決意するのでしょうか。

主な原因として下記が挙げられるため、参考にしてみてください。

年功序列が色濃いため、若い世代の社員にとって昇進・昇給のチャンスが少ないとの声が挙げられています。

最近では実力主義の会社が増えてきており、例え入社歴が浅くても結果をあげるほど給与に反映されるためやりがいに繋がっているのです。

その点、郵便局はいわゆるベテラン社員が評価を得る社風となることから、モチベーション維持が難しいと言われています。

また、上司からのパワハラや人手不足による激務なども退職に至る理由です。労働環境が良くなければ、長く働き続けることは難しいでしょう。

そして、非正規雇用から正規雇用になることが難しいという声も挙がっています。待遇が変わってくるため正社員を目指すなか雇用形態が変わらないと、いずれは退職がよぎってしまいます。

郵便局の就職経験を活かし転職！おすすめの仕事とは？

郵便局で働いた経験を活かして転職をする際は、下記の仕事がおすすめに挙げられます。

郵便局でも配達に従事していた人の場合は、運送会社の業務内容は近しいためおすすめです。ただし、運転する車の種類によっては免許が必要となる点にはご注意ください。

また、タクシードライバーも郵便局で勤務していた人にとって適職と言えます。その理由は、普段から配達をしていると道に詳しくなるためです。

かつ、タクシードライバーは歩合制となる会社が少なくないため、郵便局で働いていたときよりも仕事に対するモチベーションを維持しやすいと言えます。

そして、営業や事務といった仕事も郵便局での経験を活かせるためおすすめです。求人も数多く出ている傾向にあるため、選択肢が広いでしょう。

やめとけと言われる郵便局から転職！おすすめ転職エージェント3選

郵便局から転職をする際は、転職エージェントの活用をおすすめします。おすすめの転職エージェント3選について特徴を紹介するため、ぜひチェックしておいてください。

郵便局への就職は仕事がきついからやめとけに関するよくある質問

まとめ

この記事では、郵便局への就職は仕事がきついからやめとけと言われている理由を解説し、勤務経験を活かして転職をする際に、おすすめとなる仕事についても紹介しました。

年賀状やお歳暮等の兼ね合いから、時期によって激務となる点は仕事がきついからやめとけと言われる所以です。また、人員不足によって業務量が多くなる点も懸念されています。

郵便局で勤務をして、配達で養われた道への詳しさを活かしタクシードライバーになる、営業・事務職として働くなどの転職における選択肢があります。

決して郵便局での勤務経験は人生において無駄ではないため、仕事がきついからやめたいと考えている人は次のキャリアへどう活かすかを踏まえて転職を検討しましょう。