美容師を辞めた後におすすめの仕事を紹介！転職をするメリット・デメリットも徹底解説

美容師は花形とも言える職業で、男女ともに志す人は少なくないでしょう。しかし、一方では想像と違い過酷な労働現場であることなどから、退職を考える人も結構な人数となります。

では、美容師を辞めた後はどのような人生を選択すべきなのか。やはり、ここまでに身に付けた知識や技術を活かして働きたいものです。

そこで今回は、美容師を辞めた後におすすめの仕事を紹介します。また、美容師を辞めて転職をするメリット・デメリットについても解説するため、ぜひ参考にしてみてください。

美容師を辞めた後におすすめの仕事は？

美容師を辞めた後は、下記の仕事に進むという選択肢を持ってみてください。これまでの経験が活かせる職種となるため要チェックです。

ヘアメイクアップアーティスト

ヘアメイクアップアーティストはテレビや雑誌などに登場するモデルやタレントなどに対し、ヘアスタイリングやメイクをすることが主な仕事内容です。

スタイリングに関しては美容師時代の経験を存分に活かせるため、辞めた後でもキャリアを積み上げやすいでしょう。

また、美容師として働くうえでメイクと髪のバランスを考慮するといったケースは珍しくありません。故に、メイクについて学ぶ美容師も少なくないのです。

これらの経験や知識を活かせるという点から、ヘアメイクアップアーティストは美容師を辞めた後の仕事に向いています。

ウェディングスタッフ

結婚式場にはヘアセットやメイクを施すスタッフが在籍しています。ウェディングスタッフは美容師で得た経験を活かしやすい職業となるため、辞めた後の仕事におすすめです。

一生に一度となる晴れ舞台を自分のヘアセットやメイクで着飾ってもらえる点は、やりがいを感じられます。喜んでもらえた姿を見ると、以降の意欲にも繋がるでしょう。

また、基本的に結婚式は土日祝日となるため、美容師と働くリズムも大きく変わりません。ワークライフバランスについても、変化が少ないことから戸惑わずに済みます。

アパレル店員

アパレル店員はおしゃれや流行に対して敏感でなければいけません。その点は美容師にも共通するため、特に考え方に大きな変化をもたらす必要がないことから辞めた後の仕事に向いています。

また、アパレル店員は来店した人の好みやどういったスタイリングをしたいかなど、希望を聞いたうえで適切なものを提案します。そういったやり取りをするうえで、コミュニケーション能力は必須です。

美容師時代に培ったコミュニケーション能力と共に、要望に応えるという点も経験を活かせる部分と言えるでしょう。

飲食業界

飲食業界はコミュニケーション能力が欠かせません。訪れるお客とのやり取りはもちろん、チームとしてお店で動くうえでいかに連携力を高めるかが重要になります。

その点は美容師時代に必要とされるものと共通しているため、飲食業界にてキャリアを積み上げるうえで役に立つ能力です。

また、飲食業界も基本的には美容師と同様に土日祝日は勤務するスタイルとなるため、ワークライフバランスが大きく変化することは考えにくいでしょう。

ただし、美容師と違い深夜まで営業するお店もあるため、労働環境・条件等は事前に確認しておいてください。

営業職

美容師は多くの人とコミュニケーションを図りながら働く職種です。コミュニケーションをいかにうまく図れるかが、顧客の満足度に繋がるといっても過言ではありません。

そういった点を踏まえ、営業職は美容師を経験した人にとって向いている職業と言えます。特に、美容系商品の営業となれば、持ち前のコミュニケーション能力に加え美容に関する知識も活かせるでしょう。

顧客となる相手の希望をヒアリングし、限りなく要望に応えるという点は美容師経験により身に付けていると考えられるため、営業マンとしての良い成績をあげることが期待できます。

営業は成績をあげるほど収入に反映されるケースが珍しくないため、美容師時代よりも年収アップが見込める可能性もあるでしょう。

事務職

事務職はサポートをする役割を担う仕事です。美容師も個人で活動するのではなく、基本的には周囲への気付きを含め複数人で支えながら働きます。

そういったサポートという面での共通点があるため、これまでの経験を活かしやすいでしょう。

また、美容師と違い座り仕事である点も事務職をおすすめする理由です。美容師のような立ち仕事に対し辛さを感じている場合、腰を痛めてしまった場合など、以降は働くことが難しくなった場合でも事務職であれば対応できます。

美容師を辞めた主な理由とは

美容師を辞めた人には、それぞれ理由があります。主に下記が挙げられるため、ぜひチェックしておいてください。

給与が良いとは言えないから

美容師を辞めた理由の一つに、給与が良いとは言えないという点が挙げられます。厚生労働省によると、全国で働く美容師の年収は330.1万円※1となっています。

これは、国税庁が発表している日本の平均年収461万円※2に比べて、かなり少ない金額です。あくまで平均ではあるものの、金銭面で苦労をしそうなイメージを抱いてしまいます。

働く理由はお金を稼ぎ生活の基盤を築くためといっても過言ではありません。そのため、満足のいく給与を受け取れなければモチベーションが低下してしまうでしょう。

もちろん、高い技術を誇り多くの顧客を抱える美容師になると、多くの収入を得られる期待が持てます。しかし、現実はそう華やかな世界ではないとも言えるでしょう。

※1：厚生労働省-職業情報提供サイトjobtag

※2：国税庁-平均給与

イメージとのギャップが大きかったから

美容師はおしゃれな姿をして綺麗な店内で働くという、華やかな職業という印象を持つ人が少なくないでしょう。しかし、実際は下積みが辛く世間の印象とは違うケースが珍しくありません。

スタイリストとしてお客の髪を切るに至るまでは、アシスタントとして数年厳しい下積み生活が待っています。

営業後にカットやパーマ、カラーの練習をするなど、自分の時間を費やさなければいけないことからプライベートの確保は難しいでしょう。

いざ入社してからイメージとのギャップが大きく、退職してしまったという人は一定数います。

勤務条件が悪いから

美容師を辞めてしまう理由には、勤務条件が良くないというケースも少なくありません。

給料に対して勤務時間が長い、残業を強いられる、休日返上で働くなど、劣悪な環境であれば退職が頭をよぎってしまうでしょう。

お店の規模やスタッフの在籍人数、会社としての在り方など様々な条件があるため一概には言えませんが、労働環境の悪さから辞めてしまう人は一定数いると考えられます。

体調を崩したから

健康面が優れない状況となってしまった場合は、退職せざるを得ないことがあります。これは美容師だけに限らず、致し方ない理由の一つです。

また、美容師は立ち仕事であるため、例えば腰を痛めてしまった場合は働き続けることは困難となります。そうなると、座り仕事となるデスクワークへの転職という選択肢が生まれます。

そして、手荒れが酷いという理由も退職を余儀なくされる理由です。美容師はカラー材やパーマ液など様々な薬剤を扱い、さらには常にお湯・水に触れる職業です。

そのため、どうしても人によっては手荒れを避けられず、接客が困難となり辞めてしまうケースがあります。

結婚・出産により現場を離れることになったから

結婚・出産といった人生における一つの節目を迎える場合、退職に至る可能性は大いにあり得ます。

産休という形で一度現場を離れ戻るケースもありますが、ブランクを抱えている点に不安を感じ復職を断念する人は少なくありません。

また、美容師というサービス業での勤務は基本的に土日祝日は出勤となるため、家庭のことを考えると戻れないというパターンもあります。

美容師を辞めて転職をするデメリット

美容師として働くなかで、転職を決意し辞めたにもかかわらず後悔をするケースは十分あり得ます。転職をする主なデメリットとして下記が挙げられるため、ぜひ参考にしてみてください。

美容師として働くには、美容専門学校へ通い必要な知識や技能を身に付け、国家試験に合格しなければいけません。

転職を決意し全く異なる業界へ勤務となった場合、美容専門学校へ通った経歴は役に立たない可能性があります。つまり、通学のために支払ったお金が無駄になるとも言えるのです。

また、一度美容師を辞めて現場を離れた場合、ブランクにより復帰が厳しくなる可能性も否めません。いわゆる技術職となるため、期間が空くと戻ることに恐怖心を覚えるケースは大いにあり得ます。

そして、美容師は煌びやかな世界と言えるため、そこへの憧れが大きかった人は普通の会社勤めは難しいかもしれません。

自由な髪型や服装など、スーツを着用し働くサラリーマンとは大きくスタイルが異なります。

美容師を辞めて転職をするメリット

一方で、美容師を辞めて転職の後に働くうえで、下記のメリットがあることも理解しておきましょう。

厚生労働省による発表では、美容師の年収は330.1万円となります。決して良いとは言えない金額であるため、転職をすることで給与アップが見込める点はメリットです。

そして、美容師は基本的に平日休みで土日祝日は出勤というスタイルになります。そのため、家族を持つと子供との予定が合わせづらく、悩みとして抱えるケースが少なくありません。

しかし、転職をして一般的な会社勤めになると平日勤務の土日祝日休みとなり、家族との時間をしっかりと確保できる可能性があるのです。

また、美容師資格は保有しているため、復帰という選択肢を持っておける点もメリットと言えます。

出典：厚生労働省-職業情報提供サイトjobtag

美容師を辞めた後の転職活動は転職エージェントを活用しよう

美容師を辞めた後に転職活動をする際は、ぜひ転職エージェントへの登録を検討してみてください。

転職エージェントはキャリアアドバイザーが在籍し、内定獲得までサポートしてくれるサービスです。

なお、転職エージェントを利用すると、主に下記のサポートを受けられます。基本的には無料となるため、使わない手はありません。

転職エージェントに登録をすると、まずはキャリアアドバイザーによる面談が実施されます。その際に、美容師経験や今後のキャリア形成などを相談のうえ、方向性を決めていけるのです。

そして、要望に沿った求人をキャリアアドバイザーがピックアップし提案をしてくれます。内定率アップを図るため、応募書類の添削や面接対策を実施してくれる点も魅力です。

また、内定後は年収交渉や入社日調整といった、自分では言いづらい内容もキャリアアドバイザーが代行してくれます。

さらに、転職エージェントによっては企業から誘いを受けられるスカウトサービスを提供する場合もあるため、選択肢が広がる期待が持てます。

転職エージェント主催のイベントも随時開催されているため、積極的に参加してみてください。

美容師を辞めた後に活用すべきおすすめ転職エージェント3選

美容師を辞めた後に他の職種へ転職をする際、キャリアアドバイザーによる手厚いサポートを受けられる転職エージェントの活用がおすすめです。

ここでは、下記おすすめ転職エージェント3選の特徴を紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

美容師を辞めた後に関するよくある質問

まとめ

この記事では、美容師を辞めた後におすすめの仕事を紹介したうえで、美容師から転職をするメリット・デメリットなどについても解説しました。

美容師経験を活かせるヘアメイクアップアーティストやウェディングスタッフをはじめ、持ち前のコミュニケーション能力が活きる営業職もおすすめです。

転職をすることで給与アップが見込めたり土日祝日に休めたりというメリットがある一方で、専門学校へ通ったことが無駄となるデメリットも考えられるため把握しておきましょう。