潰れそうな会社の予兆・特徴とは？逃げる方法についても解説！

勤めている会社が潰れそうな場合、逃げることが自分の人生にとってプラスとなる可能性があります。しかし、一体どういった会社が潰れそうなのか、把握することは難しい印象を持ちます。

良き判断を下すためにも、事前に特徴を押さえておくことが重要です。そこで今回は、潰れそうな会社の予兆・特徴、そして逃げる方法についても解説するため、ぜひ参考にしてみてください。

逃げるべき潰れそうな会社の予兆・特徴

数ある会社のなかでも、今後伸びていく会社・潰れそうな会社には表面的な特徴や予兆があるものです。

自分が勤務している会社や入社を考えている会社がどれに当てはまるのか気になる人も多いでしょう。ここでは、逃げるべき潰れそうな会社にみられる兆候について詳しく解説します。

給料の支払いが期日に遅れる

給料の支払いが決められた期日より遅れることは、潰れそうな会社によくある事象のひとつです。

会社において従業員の存在は重要であるため、多くの場合、従業員への給料の支払いは優先的におこなわれます。

そのため、給料の遅配があるということは経営状況がひっ迫している可能性が否めないのです。

なかには常習的に給料の遅配が生じる会社もありますが、これまで期日にきちんと支払われていた給料がたびたび遅れるようなことがあれば要注意です。

給料が減額された

会社は著しい勤務態度の悪化や規律違反に対する懲戒処分として、その従業員の給料の一部を減額できます。

労働基準法の定めにより、不当な理由で会社が勝手に労働者の給与を減らすことは原則認められません。

しかし、経営状況の悪化など合理的な理由があれば例外として減給が認められます。そのため、給料が減額された場合はその会社が潰れそうな状態である可能性が高いでしょう。

参考：厚生労働省「知って役立つ労働法」

社内の雰囲気が暗い

潰れそうな会社の特徴は、社内の雰囲気からも感じ取ることができます。日常的な挨拶や社内でのコミュニケーションが極端に少ない会社では団結力が弱く、困難を乗り越えることは難しいでしょう。

また、社員の多くが愚痴ばかりこぼしている会社も危険です。そのような会社は社員へ正当な評価をしていない可能性が高いです。

会社への不満を持つ人も多くなるため、必然的に社内の雰囲気は暗くなります。経営が傾いた際にも忠誠心をもって尽力する人は少ないといえるでしょう。

社員のモチベーションが低い

上司や同僚など、社員のモチベーションが低い会社もいずれ潰れる可能性が高いでしょう。会社の評価システムや労働条件など、社員のモチベーションが低くなるのはさまざまな要因の積み重ねによるものが少なくありません。

そのため、このような雰囲気をすぐに変えることは難しいです。社員のモチベーションが低い会社では仕事のパフォーマンスが発揮できずに業績が上がらないのは当然であり、経営も傾いてしまう可能性は否めません。

明らかにサボっている社員がいる、納期や約束を守ろうとしないといった姿勢が社内全体に見受けられる場合は注意が必要です。

退職者が増えてきている

退職者が明らかに増加している状況も危険なサインといえます。特に社歴が長い人や経理部門の社員が退職し始めた場合は要注意です。

この場合、会社の創成期から様々な苦境を乗り越えてきたであろう社員が退職するほど、深刻な経営難に陥っている可能性が考えられます。

また、経理を担当する社員は会社の経済状況を把握しやすいため、倒産する前に転職へ動き始めていることもあり得るのです。可能であれば、退職する人から実際の退職理由を聞いてみると良いでしょう。

備品・レンタル品を解約し出している

会社で使用する備品やレンタル品を次々と解約し出している場合にも注意が必要です。

本来必要なものであるにもかかわらず、備品などにかけるお金がないため、やむを得ず解約していると考えられます。

会社で使用しているコピー機が減る、機器のメンテナンスをしなくなる、ウォーターサーバーがなくなる、清掃業者が来なくなる、リースの社用車が減るなどは、近いうちに会社が潰れるサインかもしれません。

クライアント先が減ってきている

潰れそうな会社では、クライアントとの契約が次々と解除されます。倒産が近い会社と取引をすると潰れた時に被害を受けるリスクがあるため、早い段階で手を引いている可能性があるのです。

特に大口のクライアントとの契約が解除されれば、会社は大きな収入源を失うことになります。そのため、経営が成り立たなくなり、いずれ潰れてしまう可能性が否めません。

恒例行事が中止になる

これまで会社で開催されていた恒例行事が、明確な理由もなく中止になった場合も経営状況が悪化していると考えられます。

深刻な赤字が続いている会社は、少しでも支出を減らすためのコスト削減をおこなう必要があります。

忘年会や社員旅行など、会社の業務や経営に影響しないものはコスト削減の対象になります。潰れることとは直結しない場合もありますが、決して余裕のある経営状況とはいえないでしょう。

ハラスメントが横行している

ハラスメントやいじめが横行している会社も潰れる可能性が高いといえます。そのような会社では社員が抱えるストレスも大きく、仕事の生産性は非常に低い傾向にあるのです。

そのため、優秀な人材は早いうちに見切りをつけて退職します。すると、人材不足なうえに高圧的な人ばかりが会社に存在するため、危機を乗り越えるほどの団結力を発揮できなくなるのです。

常に上司が怒っていたり日常的に怒号が飛び交ったりしているなど、劣悪な環境といえる職場には注意しなければいけません。

潰れそうな会社で働き続けるデメリット

潰れそうな会社で働き続けることには下記のデメリットがあると考えられます。自分にとってどのような不利益が生じるのかをよく理解し、正しいと思える判断ができるようにしましょう。

残務処理に終われる可能性がある

会社の倒産にあたって、多くの法律上の手続きが必要になります。そのため、潰れる会社で働く場合に社員は膨大な残務処理に追われる可能性があります。

これらの業務は倒産に向けての作業であるため、モチベーションを維持しづらいです。また、残務処理は無給となる場合もあり、業務量に見合った給料がもらえない可能性がゼロではありません。

出勤がストレスとなる

潰れそうな会社で働くこと自体、不満や不安から大きなストレスに繋がるケースはゼロではありません。

ストレスによって心や体に影響を及ぼし、我慢して働き続けると様々な不調を生じる可能性があります。

だるさや頭痛などの体調不良から始まり、最悪の場合はうつ病になると働くことが困難になります。

病状によってはなかなか仕事に復帰できない可能性もあるため、実感できるほどのストレスがあるようなら早めの退職を検討しましょう。

いきなり無職になる場合がある

業績次第では、突然無職になる場合があることも考慮しておくべきです。潰れそうな会社では大幅なコストカットに奔走するケースが少なくありません。

なかには人手不足にも関わらず、リストラによって人件費を削減する会社もあります。自身が急なリストラを受け、いきなり無職になってしまう可能性もゼロではないのです。

無職になってから焦って転職活動をしてもスムーズに進められない可能性が懸念されるため、早いうちから転職活動を始めておくことをおすすめします。

潰れそうな会社から逃げるメリット

ここからは、潰れそうな会社から早々に手を引くことで得られるメリットについて紹介します。今の会社から逃げるべきかどうか悩んでいる人は、以下のメリットを参考に考えてみましょう。

給料の未払いを避けられる

潰れそうな会社で働いていると、資金繰りがうまくいかずに給料の遅延や未払いが発生するリスクがあります。

社会人にとって給料が受け取れないことは死活問題といえます。もし給料未払いのまま会社が倒産した場合でも、「未払賃金立替払制度」で未払いの給料の一部を立て替えてもらうことが可能です。

ただし、手続きに手間がかかり余計な労力やストレスを抱える可能性がある点には注意してください。

周囲を安心させられる

潰れそうな会社に居続けることは、本人だけではなく周りの家族も大きな不安を抱えます。特に生計を共にする配偶者や子供にとっては、自分たちの生活にも直接関わる問題です。

家庭を持つ人にとって突然無職になったり給料がもらえなくなったりする不安も、転職をすることで解決できるメリットは大きいでしょう。

転職により自分に合った仕事に出会える可能性がある

転職の大きなメリットは、自分に合った理想の職場に出会える可能性があることです。会社が潰れた後に無職の状態で転職活動を進めると、焦りから満足できる転職に至らないことが考えられます。

そのため、早いうちに転職活動を進めておくことで精神的・金銭的な余裕を持ってじっくりと取り組めます。転職先との給料交渉もしやすくなるため、転職成功率アップが期待できるでしょう。

潰れそうな会社から逃げる方法

ここまで潰れそうな会社から逃げるメリットについて解説しました。しかし、今の会社からなかなか逃げられないと悩む人も多いでしょう。ここからは、潰れそうな会社から逃げる2つの方法を紹介します。

退職代行を利用する

円満に退職できない、もしくは退職自体が困難な場合には退職代行の利用を検討しましょう。退職代行は会社を退職したい場合に、本人が出向かなくても退職に関わる手続きを代行してくれるサービスです。

給料面など潰れそうな会社を辞める時には、様々なトラブルが考えられます。その際に、プロの専門家が合法的かつスムーズに退職の手続きを進めてくれるため、余計なストレスを避けながら退職することが可能です。

転職エージェントに登録をする

転職エージェントは、担当のキャリアアドバイザーが転職活動におけるサポートを全面的におこなってくれます。

また、転職エージェントは内定が決まった後の退職手続きに関する指導やアドバイスもおこない、円満に退職するためのサポートもしてくれます。

退職時のマナーや退職理由などを細かくアドバイスをしてくれるため、心強い存在といえるでしょう。

基本的に転職エージェントは無料で利用できるため、費用を抑えてサポートを受けられる点もメリットです。

潰れそうな会社から身を守るために逃げる！活用すべきおすすめ転職エージェント3選

潰れそうな会社から逃げるために転職活動は欠かせません。せっかく逃げることができても、転職後に長続きしなければ意味がありません。

ここからは、転職活動において活用すべきおすすめの転職エージェントを3社紹介します。それぞれの特徴を踏まえて自分に合ったサポートを受けられるものを選びましょう。

各業界に精通した専門的な視点からのアドバイスをしてくれる「マイナビエージェント」

マイナビエージェントは、株式会社マイナビが運営する総合型の転職エージェントです。全国の主要都市に9つの拠点を設けており、全国的に求人をカバーしています。

また、マイナビエージェントは新卒領域で人材サービスを提供しており、新卒を採用する企業との取引が多いという特徴があります。そのため、新卒や第二新卒などの若年層向けの求人も豊富です。

担当アドバイザーは各業界に精通した専門的な視点からのアドバイスだけでなく、複数回に渡り応募書類の添削や面接対策も実施しています。キャリアに自信がない、未経験の分野へ挑戦したい人は積極的に利用すべきサービスです。

営業・接客・販売・事務系・コンサルタントや専門職まで幅広く掲載されており、より多くのジャンルから求人を検索できます。

企業担当と求職者担当が個別にサポートする片面型の転職エージェントであるため、様々な業界からマッチングしたい人におすすめです。

求人数※2023年7月10日時点	63,803件（非公開求人17,813件）
主なサポート内容	求人紹介、応募書類添削、模擬面接
主なサービス	年収交渉、入社日調整、内定後のバックアップ、転職相談会、転職成功ノウハウの提供
対応エリア	全国
運営会社	株式会社マイナビ

出典：マイナビエージェント公式サイト

業界最大規模の求人数を誇る「リクルートエージェント」

リクルートエージェントは保有求人数、転職支援実績数ともに豊富な転職エージェントで、求人数は2023年7月現在で20万件以上と幅広い業界の求人を網羅しています。

転職未経験者や、未経験業界への転職支援のノウハウも豊富であり、新しくチャレンジしたい人におすすめです。

転職ノウハウや無料で参加できるセミナーを開催しており、転職に役立つ情報も収集できます。

また、公式ホームページ内にはプロのコンサルタントによる退職の伝え方やマナー、円満退社のポイントなどを紹介しています。

退職手続きに困った際にも担当アドバイザーから直接サポートを受けられる点も安心です。

平日の夜や土日でも事前に決めておけば面談に対応できるため、働きながら転職活動をする人にも利用しやすい点も魅力です。

求人数※2023年7月10日時点	412,918件（非公開求人305,586件）
主なサポート内容	求人紹介、提出書類添削、面接対策
主なサービス	転職イベント、セミナーの開催
対応エリア	全国
運営会社	株式会社リクルート

出典：リクルートエージェント公式サイト

転職サイトと転職エージェントが一体となった「doda」

dodaは、人材業界大手のパーソルキャリア株式会社が運営する転職サービスです。全国に12ヵ所の拠点を構えており、地方や海外の求人も取り扱っているため全国各地の転職活動に対応できる強みがあります。

公開求人数は約20万件と豊富であり、総合型の転職サイトとして幅広い業界・職種の求人を扱っています。

転職サイトと転職エージェントが一体となっているため、求人検索だけでなくキャリアアドバイザーによるサポートを受けられます。

自分自身で転職活動を進めつつ、必要なサポートを受けながら転職したいという人におすすめです。

また、気になる人材に対して企業からアプローチできるスカウトサービスがあり、在職中で転職活動の時間が取れない人も効率的に企業とマッチングできる機会があるのもメリットです。

求人数※2023年7月10日時点	204,360件
主なサポート内容	求人紹介、応募書類添削、面接対策、スカウトサービス、転職活動手続き代行
主なサービス	オンライン仕事力診断、イベント・セミナー、年収査定、転職タイプ診断
対応エリア	全国
運営会社	パーソルキャリア株式会社

出典：doda公式サイト

潰れそうな会社から逃げるに関するよくある質問

まとめ

この記事では、潰れそうな会社の予兆・特徴、そして逃げる方法などを解説しました。様々な予兆が挙げられますが、給料の遅延や急なコストカットなどマイナス方面での変化が目立つ場合は要注意です。

ここで挙げられたものはあくまで一般的な予兆や特徴であり、個々の会社の状況によってサインは異なると認識しておいてください。

また、潰れそうな会社で働き続けることは本人や周囲の人にとっても多くの負担が掛かるため、考えられる予兆や特徴を今の会社から逃げるべきかを判断する際に役立ててください。