HSPとは「Highly Sensitive Person」の略であり、感受性が強く敏感な気質を持った人のことです。生活する上でメリットに感じることもあれば、デメリットになる場合もあります。
そのため、HSPの気質がある人はどのように就職活動を進めれば良いか不安を感じるでしょう。そこで今回は、HSPの人向けに就職活動をどのように進めれば良いのかを解説します。
あわせてHSPの特徴から選考対策まで紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
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自分はHSP?主な特徴
HSPの特性は、就職活動においてマイナスな影響が出る可能性があるため注意しなければなりません。まずはHSPにはどのような特徴があるのかを押さえましょう。
情報を深く処理する
HSPは感受性が強く、人の気持ちや雰囲気を注意深く読み取る能力に長けています。そのため、他の人が分からない細かなポイントに気付くことが多いです。
さらに、読み取った情報を深く処理することにより理解度も高くなりやすいですが、必要以上に神経を使うため感じる疲労も大きくなります。
過剰な刺激を受けやすい
HSPは外部からの刺激に対し敏感であるため、より多くの情報をキャッチし処理しますが、場合によっては過剰に反応してしまうことがあります。
例えば、音・光・味・ニオイや気候の変化などに対して、他の人よりも繊細に感じ取れるでしょう。しかし、人よりも過敏であるため通常の刺激に対しても強い反応が出ることがあります。
共感しやすい
HSPは細かい感情もキャッチするため、同じ事柄でも一般的な人より多くの情報を受け取ります。
そのため、コミュニケーションを取る過程で相手の感情を読み取り、合わせることが多い点も特徴の一つです。相手と合わせられる感情・情報が多いことから、他人と共感しやすくなります。
これは人とのコミュニケーションだけでなく、小説・ドラマなどの作品に対しても同様であり、強く感情移入することが多いです。
繊細で周囲の人の影響を受けやすい
HSPの人は敏感な気質を持つことから、相手の多くの感情を読み取り共感しやすく、周囲の影響を受けやすいです。
この性質は人の気持ちに対して敏感であり深く共感できますが、相手の意見に対して同調し過ぎたり、感情や気分に引きずられたりするケースは少なくありません。
周囲の人の意見に左右されることにより、本音が分からず自分を見失いやすいです。
疲れやすい
HSPはさまざまな感覚が敏感であり処理する情報量が多いため、一般的な人よりも疲れやすい傾向にあります。周囲の人に気を遣うシーンが多く、楽しいことでも疲れやすいです。
また、人混みやネガティブな感情が漂う雰囲気の場所にいると、神経を消耗するため疲れてしまいます。これはさまざまな情報を無意識にキャッチしてしまう特性であるため、自分で意識しても改善は難しいです。
自己否定が強い
HSPは人よりも感度が高いアンテナを持っており、相手の気持ちを必要以上に汲み取ります。そのことから、対人関係において自分よりも相手を優先します。
それゆえ、何か問題が発生したときは相手ではなく自分を責める傾向があり、自己否定が強くなりやすいです。結果として、マイナス思考に陥りやすかったり、自分の本音を隠してしまったりする機会が多いです。
HSPのセルフチェック項目
HSPは簡単なセルフチェックにより、ある程度確認できます。次の項目に少しでも当てはまるものについては「はい」と回答し、その数をカウントしてください。
- 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
- 他人の気分に左右される
- 痛みにとても敏感である
- 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
- カフェインに敏感に反応する
- 明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
- 豊かな想像力を持ち、空想に耽(ふけ)りやすい
- 騒音に悩まされやすい
- 美術や音楽に深く心動かされる
- とても良心的である
- すぐにびっくりする
- 短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
- 人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく
- 一度にたくさんのことを頼まれるがイヤだ
- ミスをしたり、物を忘れたりしないようにいつも気をつける
- 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
- あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり、神経が高ぶる
- 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
- 生活に変化があると混乱する
- デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
- 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
- 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
- 子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」 とか 「内気だ」 と思っていた
引用:マドレクリニック
「はい」の数が12個以上該当した人は、HSPの傾向があります。ただし、「はい」の数が少なくとも、その度合いが極端に強い場合はHSPの気質があるとされます。
HSPの人が就活で悩むこと
HSPの人は就活で人一倍プレッシャーを感じやすく悩みは尽きません。不安を感じている人はどのようなことで悩むことが多いのかを参考にしてみましょう。
悪いイメージが先行してしまう
HSPの人はマイナス思考であるケースが多く、悪いイメージが先行してしまいモチベーションが下がりやすいです。
入念に情報収集することにより、エントリーしている企業のネガティブな情報を収集し、「ブラック企業なのではないか」「自分と合わない企業ではないか」と不安になります。
また、応募する業界や職種にも同様のことが言えるため、仕事選びにも苦労する傾向にあります。HSPの人は一度悪い情報を知ってしまうと、そのことばかりを考えてしまい集中できなくなる人も少なくありません。
面接で緊張し過ぎる
HSPの人は面接官の表情や会場の雰囲気など些細なことに気付き、必要以上に緊張してしまう場合があります。面接中に相手のことが気になってしまい、何を答えれば良いのか分からず混乱してしまうケースも少なくありません。
また質問の意図・真意などを考えすぎてしまい、リズム良く回答できないケースやパニックになって頭が真っ白になることもあります。
事前に面接の質問の回答を考えるなど準備をしても、緊張で上手く話せなくなりやすいため注意が必要です。
不採用通知で必要以上に落ち込む
就職活動ではいくら万全の準備をしたとしても、縁がなければ不採用になります。そのため、志望度が高い企業の選考であったとしても、落ち込まずに次の機会へ踏み出すべきです。
しかし、HSPの人は不採用通知を受け取ることにより必要以上に落ち込む傾向にあります。過剰に反省してしまい気分が落ち込むことでモチベーションも低下するため、次の行動を起こしにくくなるのです。
就職活動の期間は限られているため、不採用になった後に上手く切り替える必要があります。
周囲の学生が内定を獲得して焦る
HSPの人は周囲の学生が内定を獲得し始めると焦りやすいです。選考を受ける企業によって採用基準やエントリー数は異なるため、早期に内定を獲得する人は珍しくありません。
しかし、HSPの人は「周囲に対して自分は劣っているから内定が取れない」と自己否定に陥りやすいです。また、自分の将来に対しても必要以上にネガティブになる人も多いでしょう。
HSPの人は些細なことでも気になってしまうため、就職活動に集中できる環境を自分で作ることも求められます。
HSPの就活生が向いている仕事
HSPの人が効率良く就職活動を進めるためには、まず向いている仕事を見極める必要があります。HSPの就活生が向いている仕事は次の通りです。
クリエイティブな仕事
HSPの人は一般的な人よりも感受性が高く、独特の世界観を持っていることが多いため、クリエイティブな仕事の適性が高い傾向にあります。
他にも、想像力の豊かさを活かし、独創的なデザインを考えることが強みになるケースも少なくありません。主なクリエイティブの仕事には次のようなものがあります。
- デザイナー
- Webクリエイター(Webデザイナーなど)
- イラストレーター
- ライター
- カメラマン
- 役者 など
大学3年生の序盤は本格的な就職活動が始まるまでに猶予があるため、クリエイティブな趣味や特技がある人は、魅力を伝えられるように磨いてみると良いでしょう。
集中力や緻密さが求められる仕事
HSPの人は繊細な感性を持つことから、細かい緻密な作業を得意とするケースが多いです。このような作業はIT・クリエイティブ系の業種が多く、ニーズが高まっている分野であるため将来性もあります。
また、この業界はベンチャー企業から大手まで幅広く、自分に合った働き方を選びやすい点もメリットです。
人の心身を癒す仕事
HSPの人は共感しやすく、相手の気持ちを理解しやすいですが、頻繁に顧客と接する仕事では精神的な負担が大きいです。そのため、1日に対応する人数がそこまで多くなく共感力が求められる仕事が適しているでしょう。
例えば、マッサージ師やカウンセラー、介護福祉士、看護師といった人の心身を癒す仕事の適性が高いです。特に人の役に立ちたいと考えている人には適しているでしょう。
動物・植物と関わる仕事
HSPの人は些細な変化にも気付きやすいため、動物や植物と関わる仕事とも相性が良い傾向にあります。動物や植物は言葉を話せないため、状態の変化を細かく観察し状況を的確に判断しなければなりません。
その点、HSPの人は人間以外の動物・植物の小さい変化に気付き、適切に対応できるでしょう。特に動物や植物の世話が好きな人におすすめの仕事です。
人と関わる機会が少ない仕事
HSPは人との関わりが多いと心身ともに疲弊してしまうため、極力人と関わる機会が少ない仕事が適しています。
例えば、図書館の司書や家事代行サービス、倉庫内作業、清掃員などが該当します。他にも、テレワークに対応している企業であれば自宅が職場になるため、人との関わりを最小限に抑えられるでしょう。
職種ではなく企業が採用している制度に注目して企業を選ぶことも重要です。
HSPの人の効果的な就活方法
HSPの人にとって効果的な就職活動の方法は次の通りです。
自分の長所と短所を素直に認める
セルフチェックで該当した人は、HSPの特性をよく理解し長所と短所を素直に認めるところから始めます。就職活動では自己分析により自己PRポイントを押さえ、企業側にアピールしなければなりません。
HSPの特性の中には企業にとって魅力に感じるものがあるため、その内容を整理しましょう。基本的にマイナス思考であるケースが多いですが、短所ばかりを見るのではなく長所もしっかり見直してください。
自己分析により長所や強みが明確になることで自己肯定感が高まり、良い精神状態で選考に臨めるでしょう。
自分の長所を生かせる仕事を選ぶ
先程の通り、HSPの人に適した仕事はいくつもあります。しかし、人によって長所や短所は異なるため最適な仕事も人それぞれです。
自己分析により長所を把握し、それを活かせる仕事を探しましょう。また、特技や趣味などから発展させて仕事を見つけることも有効です。
自分の長所を活かせる仕事が見つかれば、就職活動に臨むモチベーションも高まります。
周りと就活の状況を比較しない
就職活動で内定を獲得するためには、モチベーションを高く保ち続けることが重要です。本格的に選考が始まってから一通りの選考が終了するまでの期間は長くありません。
その中で周囲との差に一喜一憂し、モチベーションを下げてしまうとチャンスを逃してしまう可能性が高まります。そのため、周囲の学生と就職活動の状況を比較しないようにしましょう。
また、早い段階で内定を獲得すると安心できますが、その時点で就職活動を終えると後悔する可能性があります。志望度が高く、自分の適性に合った仕事への内定を獲得するまで、就職活動は続けた方が良いでしょう。
失敗しても次があると考えて行動し続ける
就職活動の期間は短いため、失敗しても落ち込まず次に進まなければなりません。HSPの人は一度失敗すると立ち直るまでに時間がかかる傾向にありますが、「次がある」と考えて行動しましょう。
そのためにも、まずは自己分析を徹底し長所や特技を見つめ直し、HSPの特性に合った仕事を探してみてください。一般的な就活生よりも対象となる求人は限定されますが、極力エントリーして持ち駒を増やしましょう。
また、大学4年生の夏以降でもエントリーを受け付けている企業はあるため、失敗したとしても諦めずに就職活動を続けてみてください。
事前準備を入念にする
HSPの人は選考で緊張したり後悔したりするケースが多いです。そこで、入念に事前準備を済ませることにより、安心感が生まれて選考に集中しやすくなります。
例えば、企業研究を徹底し、面接で話すことを万全に準備すると選考中に得る新しい情報をある程度制限できるため、不安になったり混乱したりすることが減るでしょう。
事前に不安要素を潰しておくことにより、選考に集中しやすくなります。
HSPの就活でよくある質問
どのような点に注意すれば良いですか?
HSPの人は感受性が高いが故に周囲の状況の変化に影響されやすいです。そのことにより、就職活動に対して悪いイメージが先行してしまったり、面接で緊張し過ぎてしまいます。
また、選考に落ちてしまうと必要以上に落ち込むことがあります。そのため、極力ネガティブなことは考えないようにし、自分の長所や強みを活かす仕事に絞って選考を受けるようにしましょう。
面接で緊張する場合はどうすれば良いですか?
HSPの人は特に面接で緊張しやすいため、事前の準備を徹底することにより対策しましょう。想定される質問に対する回答を準備することにより、安心感が生まれ緊張が和らぎます。
また、面接本番では面接官の表情などが気になってしまい、集中できないケースは少なくありません。そのため、目線は面接官の目の上辺りに固定し、極力表情を見ないようにしましょう。
まとめ
この記事では、HSPの人向けに就職活動をどのように進めれば良いのかを解説しました。HSPの人は感受性が豊かですがその分繊細であり、就活で失敗すると落ち込みやすいです。
就職活動を効果的に進めるためには、自分がHSPであるかを判断し自分の特性を受け入れる必要があります。メリットとなる部分もあるため、自身の特性を活かして理想の就活を実現してみてください。
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