1. ホームページは作って終わりではない
多くの中小企業が、ホームページを「作れば安心」「公開すれば目的達成」と考えがちです。しかし、実際には、ホームページは“作ってからが本当のスタート”です。インターネットの世界では日々技術が進化し、サイバー攻撃の手口も巧妙化しています。制作時点では安全だったサイトも、数か月後には脆弱性が露呈し、狙われるリスクを抱えることになります。
特に問い合わせフォームやメール送信機能など、外部とやり取りする機能がある場合、セキュリティ対策の更新は不可欠です。SSL証明書の期限切れや、CMS(WordPressなど)のバージョンアップ未実施も、検索順位の低下や信頼性の喪失に繋がります。
また、商品情報の更新やお知らせの追加など、運営上必要な「中身の更新」も滞ることで、ユーザーに「放置されている企業」という印象を与えることにもなりかねません。せっかくのビジネス機会を、保守・管理不足で失ってしまう──それは非常にもったいないことです。
「作ったあと、どう維持していくか」を考えることこそが、ホームページ活用の本質です。
2. 保守・管理が必要な3つの理由
では、なぜホームページには「保守・管理」が必要なのでしょうか? その理由は大きく分けて3つあります。
(1)セキュリティの維持
サイバー攻撃の手口は日々進化しています。特に中小企業は「セキュリティが甘い」と見られやすく、攻撃の対象となることが少なくありません。問い合わせフォームを通じたスパム投稿や、不正アクセスによるサイト改ざんなど、想定外の被害が起きる可能性もあります。保守管理を行うことで、常に最新のセキュリティ状態を維持し、リスクを最小限に抑えることができます。
(2)ユーザー信頼の維持
ホームページが更新されず、古い情報のまま放置されていると、ユーザーはその企業自体に不信感を抱きます。「この会社、今もちゃんと営業してるのかな?」と感じさせてしまうことは大きな機会損失につながります。定期的に情報が更新され、安心して閲覧できることは、信頼構築に直結します。
(3)検索順位(SEO)への影響
Googleをはじめとする検索エンジンは、コンテンツの鮮度や技術的な健全性を重視しています。保守管理がされていないサイトは評価が下がり、検索順位も落ちてしまいます。逆に言えば、定期的なメンテナンスや更新がされているサイトは、検索でも有利になります。
これらの理由から、保守・管理は「任意」ではなく「必須」の項目と言えるのです。
3. 外部に保守を任せるメリット
中小企業の多くは、社内にWebに精通した専門人材がいません。そんな中、自社で更新・保守を行おうとすると、思わぬトラブルや運用ミスに繋がりかねません。
そこで有効なのが、外部業者への保守委託です。外部に任せることで、次のようなメリットが得られます。
- 専門知識を活用できる:セキュリティ更新や不具合対応など、自分たちでは対応できない部分を任せられる。
- トラブル時の安心感:万が一サイトが閲覧できなくなったときも、すぐに対応してもらえる体制がある。
- リソースの節約:社内の限られた人員を本業に集中させることができる。
- 検索順位や表示速度の最適化:技術的な部分の調整によって、集客や導線改善にも貢献。
特に、「トラブルが起きてから対応する」のではなく、「起きる前に予防する」ために外部の力を借りることは、経営判断としても非常に有効です。
4. 外部に保守を任せるデメリット
一方で、すべてを外部に委託することには注意点もあります。以下のようなデメリットを事前に理解し、適切なパートナー選びが必要です。
- 費用がかかる:最低でも月額3,000〜10,000円程度のコストは発生します。
- ブラックボックス化のリスク:契約内容が曖昧だと、「何をしてくれているのか分からない」状態に。
- ちょっとした修正に時間がかかることも:外注先の対応フローによっては、即時反映できないケースも。
ただし、こうしたデメリットは、パートナー選びや契約内容の明確化によって回避可能です。たとえば「毎月の対応範囲」「緊急時のサポート体制」「解約時のデータ返却」などを事前に確認しておけば、安心して任せることができます。
信頼できる業者と長期的な関係を築ければ、むしろ「社外のIT部門」として機能する存在にもなります。
5. 保守費用の相場と注意点
ホームページの保守費用は、依頼する内容や業者によって大きく変わります。以下に代表的なプランと価格帯の例を紹介します。
プラン内容 | 月額相場 | 主な対応内容 |
---|---|---|
最低限プラン | 3,000円〜5,000円 | CMSのアップデート、簡易監視、簡単な修正 |
標準プラン | 8,000円〜15,000円 | 上記+バックアップ、フォーム監視、軽微な改修 |
手厚いプラン | 20,000円〜30,000円 | セキュリティ対策、障害対応、月次レポートなど |
注意すべきは、「安ければ良い」というものではない点です。安価なプランは内容が限定的で、トラブル時に十分な対応が受けられないこともあります。反対に、相場よりも高額な場合は、その内容とサービス体制をしっかり確認すべきです。
「自社に必要なサポートは何か?」を明確にし、それに見合った保守契約を結ぶことが、最もコストパフォーマンスの高い選択になります。
6. まずは現状を正しく把握する
保守契約を検討する前に、まず「自社のホームページの状態を把握する」ことが重要です。以下のようなチェックをしてみてください。
- 最終更新日はいつか?
- CMSやプラグインは最新版か?
- 問い合わせフォームにreCAPTCHAは導入されているか?
- 制作会社や担当者と連絡が取れる状態か?
- アクセスや問い合わせの履歴は定期的に確認しているか?
これらのうち、一つでも「わからない」項目があるなら、保守体制の見直しをおすすめします。
私たち5リッチ合同会社では、こうした現状診断と、企業ごとの状況に合った最適な保守プランのご提案を行っております。まずはお気軽に、Webサイトの無料診断をご依頼ください。
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